某映画ではありませんが、納棺師の技を目の当たりにしてしまいました。
24時間で800km弱を走破した月曜、母方の伯父が息を引き取りました。
昨年、癌の手術を数回繰り返したものの、80歳を超えた年齢相応の元気さを保っていました。
この冬、体調を崩したものの、月曜の昼食までは家族と普通にとっていたそうです。
夕飯のために声をかけたところ返事が鳴く、異変に気付いた家族が手を握り声をかけたものの返事がなく、次第に体温が下がっていったそうです。
葬儀の手配を行っていたとき、納棺師の方との打ち合わせとなり、男性ながら顔の表情を整えていただいたそうです。
棺に横たわる故人の表情を見ていると、目を覚まして起き上がりそうな感じでした。
突然の知らせと、目の前の表情を見ていると、二度と目を覚ますことがないと言う現実が受け入れがたいのは、私だけはなかったはず。
どこかで見覚えのある祭壇の遺影を見ていたら、以前私が撮影した写真だったことを従姉から聞かされました。
10年近く前に私が撮った写真をとても気に入ってくれていたそうで、その写真を使ってくれたそうです。
どこからともなく、現時だった頃の伯父の声が聞こえたような気がしました。