稽古中の画像の智恵さんの姿を見て以来開演が待ち遠しかった、ソンダン The Spiritを観てきました。
アイーダの感動から2ヶ月。
歌声が聴きたくてたまらなくなっていただけに、今回は智恵さんの印象が大半でした。
客席に足を踏み入れると、55stepsほどではないものの、緞帳にThe Spiritのロゴが映し出されていて、気持ちが高まってきました。
下手袖から青山さんが登場し、「それでは、Song & Dance The Spirit、開演します。」の言葉でスタートです。
オープニングは、懐かしさを感じる「祖国」のイントロで始まるOverture。
後半に挿入されるヴィバルディの四季・春のメロディが、前回のSong&Danceを思い出させます。
緞帳が上がると、阿久津さんの歌声で「壁抜け男のソロ」です。
「生きているってすばらしい」は、前回のアプローズ的な感じの構成です。
躍動感のあるダンスはエネルギッシュで、「生」の喜びを感じさせます。
曲終わると、智恵さんからのSong&Danceとして5日目を迎える旨のご挨拶です。
「ノートルダムの鐘」では、グレゴリオ聖歌風の歌い出しで、荘厳さを感じさせます。
サウンドの女声と比較すると、やはり男声の方が荘厳さがあります。
阿久津さんの歌で。カジモドの誕生が歌いあげられます。
種井司教様、魅力的な歌声を響かせます。
「天使が僕に」では、李カジモドと加藤エスメラルダとの儚い恋が描かれていきます。
久しぶりに観る須田さんの天使に、ホッと一安心。
微笑みと言うよりも素敵な笑顔の天使、好きだな。
「Nice Work If You Can Get It」
智恵さんたちの「やればできるでしょう」は指先の仕草も含めて、可愛いセクシーな雰囲気です。
CFYと違うアレンジは、新鮮で良いですね。
「スキャット」は種井さんの低音が心地好く響きます。
飯田君のバイスパーカッション、なかなか器用な一面を見せてくれたという感じです。
「ブチギレそう」素敵な歌声は、メルヒオールが似合いそうです。
バックには、男声ダンサー達のポールダンス。
力強さを感じるパフォーマンスです。
対照的に「ママ」での女性ダンサー達のポールダンスは、セクシーさを感じさせます。
ジャケットにボウタイ姿の種井先生の授業は、李フィエロが登場しての「人生を踊り明かせ」。
赤毛のアンの授業のように並べられたイスに座る、生徒達。
種井先生の声に力なく挙手をする、西尾生徒。
宿題、忘れていたようです。
ダンスは、WICKED本編での「ゆらぎのダンス」とは違うカッコ良さです。
真さんの「虹の彼方へ」。
55stepsの時のリトルマーメイド的な、しっとり聴かせる歌声です。
ただ、ハイトーンがちょっと弱いかな・・・。
「マンゴジェリーとランペルティーザ」は、これもまた聴き慣れているキャッツのナンバーとは違うアレンジです。
飯田君と種井さんの男声だけのナンバーも良い感じです。
さらに、飯田君の頭にボックスを被せナイフを刺したり、切り離したロープの繋ぎ目を自在に移動させる、マジックの披露も。
演出が加藤さんだけに、種も仕掛けも明らかなマジックではなく、少し手の込んだものでも良かったのでは?
智恵さんアムネリスが登場し、「お洒落は私の切り札」。
アムネな智恵さんも、素敵です。
客席後方からは、サングラス&黒服が現れ、観客を連れ去ります。
ステージに上がった観客による、早替えファッションショー開始です。
Usrtreamでの中継では、観てのお楽しみにされていたシーンです。
どんな衣装になるのかは、観てのお楽しみということに。
最後に登場する、孔雀は注目です。
曲のラストには、小林幸子な智恵さんの姿が。
ちょっとやり過ぎな感もあるものの、こんな時にしか観られないので、私はOKです。
ファッションショー参加者には、休憩中に写真のプレゼントがアナウンスされていました。
つづけてもう1曲、アイーダからの「迷いつつ」。
阿久津ラダメスと真アイーダに、一気に大阪アイーダに引き戻され、智恵さんでないのが寂しいです。
ポールダンスで使われているスチールのポールが、様々なシーンで効果的に使われています。
この曲では、下手に座るアイーダは、ポールに後ろ手で繋がれていたようです。
阿久津ラダメスが歌いながら歩み寄り解き放ち、二人で歌いあげるのですが、やっぱり真さんの歌声がちょっと弱いのかな・・・。
「キャラヴァン」は、李さん。
「スウィングしなけりゃ意味ないね」 智恵さん、本当にカッコいい!!
私のポジションからは今一つよく見えなかったのですが、舞台奥でステップを踏む智恵さんの姿も。
ここまででも、歌声も、衣装も様々な智恵さんが観られて、満足度は非常に高いです。
「シング・シング・シング」 切れの良いダンスとリズムに、観ている私の体も思わず動いてきます。
1幕最後の「サークル・オブ・ライフ」は、初の青山さんの生歌です。
青山ラフィキに続く、上手のレイヨー。
本編と同様に、力強い歌声です。
ライオン・キングは数回しか観ていないため、今一つアンサンブルさん達の名前やポジションが解っていないのが残念です。
この後、下手のレイヨー登場に驚きました。
西尾レイヨー、素晴らしい歌声です。
私の席の周辺からも、ざわめきが起こっていました。
本編で観たいと思ったのは、私だけではないはず。
枠的に実現するのかは解りませんが、ハイエナダンスも観てみたいかな。
感動ものの曲で、1幕終了です。
ここまでだけでも、十分に観に来た甲斐があると思わせてくれる素晴らしいものでした。
続く2幕は、三木たかしさんの追悼特集です。
「さくらの花よ 泣きなさい」では、飯田君のギター弾き語りと思いきや、飯田君らしくない切ない歌が。
良く見ると、口元に動きはなし。
歌手としての、三木さんの歌声でした。
やがて、智恵さんが三木さんと四季との繋がりを語ります。
客席下手後方から、『さあ、さあ、始まるよ~!』と声をかけながら、阿久津さんが舞台へ。
三木さん特集スタートです。
手拍子でリズムを取りながら、「タイトル・口上」へ。
ユー・ガット・リズムをイメージさせるタップから、李さんの「煉獄のおいらたち~暴走族」ナンバー。
途中、前宙のパフォーマンスも。
傍らに西尾さんがいるものの、最後の極め台詞は、萩原さんが…。
続く「煉獄のおいらたち~ヤクザ」ナンバーの舞台は、賭博。
水原さんが、妙に似合います。
歌は、阿久津さん。
野中さんのような演歌調でないのが、逆に手を出してはいけない博打みたいなものが感じられます。
加藤姐さんに助けられて逃げるシーンでは、演歌歌手な青山さんの「夜桜お七」。
着物姿の青山さん、似合いすぎです!
殺陣のシーンでの日本刀は、1人に絞っていた方が良かったのかなという感じもありました。
「曙光(あけぼの)」では、西尾さんの大太鼓にはじまり、三味線や鼓の演奏が。
三味線も難しいでしょうが、鼓をしっかり響かせるのは大変だったと思います。
そう思うと、生オケのtpさんには頑張って欲しいです。
「引き裂かれた心」真さんの澄んだ声が良い感じです。
「花の時・愛の時」では斎藤双子と、 相原双子?による、ミラーリングのパフォーマンスが素敵です。
双子のため(相原さんは解りませんが)、動きだけでなく見た目も似ているため、いっそうリアルです。
CFYの廣瀬さんじゃないけれど、どちらか片方の動きがキューになっているのかでしょうか?
イベントが行われたら、このシーンの練習について質問してみたいです。
「香蘭と杉本の別れ」智恵さんの澄んだ歌声が美しいです。オープニングの「祖国」で阿久津さんの勲を思い出しているので、杉本を歌う阿久津さんに不思議な感じがしました。
香蘭の思いが込められた歌声は、本編でも観てみたくなります。
アレンジが変わると、ここまで印象が変わるんだなという曲が、バラードの「アンパンマンのマーチ」。
何となく聞き覚えがあるけれど、何の曲だったか?
サビまで来て、!でした。
「おれたちゃペドロ一家」
ベドロは、阿久津さん。菊地さんのイメージが強すぎて…、ゴメン。
ダンジャな智恵さん、カッコいい!!
ダンジャの生い立ちの悲しさが、ビシビシ伝わってきます。
飯田ゴンゾは、本家伊藤さんがいるものの、ちょっと観たい。
青山モンゼ、可愛さたっぷりでな感じは、さすがです。
でも最後に美味しいところを持っていったのは、種井ヒノデロ。
ちょっと気持ち悪さと可愛さが、混在しています。
遊郭を覗き込む阿久津さんの手を取る種井ヒノデロに、阿久津さんフリーズしてました。
太鼓の響きに『フレーッ、フレーッ、スピリット! ガンバレ~、ガンバレ~、スピリット!』の応援団は、サッカー。
「ふり向くな君は美しい」
黒子のアシスト付きのオーバーヘッドやスローモーションも良いけれど、一発退場ものの反則しまくりの須田さんがから目が離せません。(笑)
「明日は近づく」飯田君から種井さん、李さんへとリレーされる歌声が素晴らしいです。
「我が家へ」の智恵さんの澄んだ包み込むような歌声に、聴き入ってしまいました。
3月の震災以来半年ぶりに秋劇場に帰ってきた智恵さんに、思わず心の中で「お帰り」と呟いている自分がいて、思わずホロッときてしまいました。
ラストは、「心の瞳」。
オールキャストで歌われる、美しいメロディの曲。
カーテンコールの曲を思うと、この曲で終演でも良いような気がします。
カーテンコール、1曲目は「若き獅子たち」。
軽快な曲は、手拍子とともに進んでいきます。
2曲目は、「時の流れに身をまかせ」。
サビの「だからお願い、傍に置いてね」の智恵さんのハイトーンが美しいです。
3曲目は、「津軽海峡・冬景色」。
嫌いな曲ではないけれど、歌謡ショー的な雰囲気に変わってしまい、好き嫌いが分かれるかも知れませんね。
ここのサビは、青山さんの力強い歌声です。
最後の締めは、再び「タイトル・口上」。
2幕始めと同様の手拍子が響き渡る中、幕が降ります。
一部のファンの方々が早々にスタンディングとなり、最終的には客席全体がスタンディングになったみたいです。
事前に聴いていたよりも、私は楽しめました。
むしろ、いろいろなイメージの智恵さんを観られたことが嬉しくて、手持ちのチケットだけで我慢できる自信がありません。
加えて、智恵さん以外の方々にも目を向けるには、回数を重ねなければ!(理由になっていますか?)
早くも、週末が楽しみです。
今回、智恵さんにばかり目が向いているので、誤った部分がありましたら指摘してください。
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</colgroup>四季劇場[秋] |
2011年10月15日 |
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ヴォーカルパート |
阿久津陽一郎 |
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李 涛 |
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種井静夫 |
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飯田達郎 |
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青山弥生 |
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井上智恵 |
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真 優香 |
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コーラスパート |
真田 司 |
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神永東吾 |
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廣瀬聖人 |
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光田健一 |
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ダンスパート |
萩原隆匡 |
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朱 涛 |
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玉井晴章 |
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西尾健治 |
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水原 俊 |
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大森瑞樹 |
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斎藤洋一郎 |
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斎藤准一郎 |
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加藤久美子 |
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須田綾乃 |
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井上佳奈 |
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高田直美 |
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相馬杏奈 |
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相原 茜 |
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相原 萌 |
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駅田郁美 |
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キーボードⅠ&コンダクター |
後藤浩明 |
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