宮田さんデビューを知り1日も早く観に行きたかったのですが、ようやくソワレのチケットが手に入ったので予定を変更して観に行ってきました。
昨年11月4日のサウンド・オブ・ミュージック以来の名古屋は寒かったのですが、劇場はステージも客席も熱かったです。
で、早々に登場する宮田ベル。
坂本里咲さんと似た印象の歌声で登場です。
10月~11月のソング&ダンス 感謝の花束の頃よりも、歌声はしっかりしています。
里咲さんや鳥原さん、高木さんでは観られなかった部分も。
ベル(リプライズ)では、里咲さんや鳥原さんは、
マダ~ム・ガストン?信じられない!
マダ~ム・ガストン?あいつの!?あ~。♪
の歌詞をを怒りも含めて、強い口調で歌っています。
宮田さんは、最初のマダ~ム・ガストン?をアニメ声みたいな感じで、2回目のマダ~ム・ガストン?は強い口調で、『あ~。』は、落胆した声でと歌い分けていました。
今回の宮田さんだけなのか、それとも今回の公演から手を加えたのでしょうか?
ガストンがベルにプロポーズするMeでの田島ガストンに振り回される動きなど、ソング&ダンスでのキレのあるダンスを思い出させてくれます。
特にBe Our Guestラストのラインは、美しいです。
休憩中のロビーなどでも、ダンスがキレイだという声が聞こえてきました。
見た目もちょっと気が強うそうな感じがあり、ベルとしてはまずまずです。
私の印象としては、二幕Beauty and the BeastやTransformationでのイントネーションや間が少し気になりました。
ベルが森で迷うモリースを探しに戻る直前、ビーストが言いかけて言葉に対する「なあに?」や、ガストンの刃に倒れたビーストへの「愛してます」の言葉などです。
狼に襲われた後や図書館でのシーン以後、ベルの気持ちがビーストに傾きビーストの気持ちも感じているだけに、ほんの少しの違いかも知れませんが、この回のベルはビーストへの思いが薄いようにも感じられたのが残念でした。
私の中では里咲さんのベルが一番好きな理由の一つが、Beauty and the Beastでビーストの顎に手を添えて顔を上げるシーンです。
自分の醜さゆえに内に籠もっていた人生から顔を上げて物事を観るようにとも、ベル自身をもっとよく見てと言っているようにも思わせるだけに、優しさのある顔と手の表情が好きです。
宮田さんにも、そんな表情を見せて欲しいです。
元々細身の宮田さんなので、登場時のブルーのドレスよりも、ダンスシーンのイエローのドレスの方がとても似合っていました。
まだまだ課題が多いと思いますが、デビュー間もないこともを考えても、今後がとっても楽しみです。
公演を重ねて宮田さんが生きるベルを観たいです。
ベル以外を観てみると、何と言っても田島さんのガストンが良かったです。
以前、ジョン万次郎の夢で観た時など、声があまり出ていないようにも感じたのですが、今回の田島さんはガストンそのものでした。
歌声は言うまでもなく、表情や動きを観ていても、楽しくてワクワクしてきました。
赤間さんのルフウとの相性も良さそうです。
吉賀陶馬ワイスさんのムシュー・ダルクは、メイクがアダムス・ファミリーに出てきそうな感じで、何とも言えない怪しさ満点でした。
Maison des Lunesでは、ガストンの企みを解して身体を左右に振ってのステップがハッキリしない感じだったのは残念でしたが、田島さん、赤間さんと共に、キレイに歌いあげていたのは、さすがのワイスさんです。
ビーストの佐野さんが、この回は普段以上にやんちゃなビーストになっていて、観客の気持ちをしっかり掴み取っていた気がしました。
もちろん、怖さと切なさと優しさのあるビーストで、If I Can't Love Herはしっかりと歌いあげてくれました。
ルミエールの道口さん、コッグスワークの青羽さんを始め、カンパニー全体がしっかりまとまっていて、見応えのある舞台でもありました。
カーテンコールも最後はスタンディング・オベーションとなり、何度も客席の拍手に応えてくれました。
客席を後にしながらも、直ぐにもう1公演観たいと思わせてくれる舞台でした。
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【男性アンサンブル】 吉賀陶馬ワイス 新庄真一 安芸雅史 笠松哲朗 中田雄太 一色龍次郎 塩山 力 政所和行 山口泰伸 杉浦 洸 |
【女性アンサンブル】 大石眞由 小島光葉 吉田千恵 廣本則子 加藤あゆ美 礒辺愛奈 高橋沙耶 松山育恵 趙 香順 辻 奈々 |