ソワレを観ましたが、今回公演で私には一番まとまっていたように感じて、とても感動しました。
I Hope I Get It
ロイス稲葉さん
先週辺りは前回まで演じていた新保さんとは違って、バレエだけでなく後半は切れの良いダンスを踊っていたのですが、今回はバレエの柔らかな動きに徹していました。
ビッキー松岡さん
金曜は、「覚えたつもりですが、誰か前で踊ってくれませんか?」と言ってラリーを踊らせますが、金曜は割とラリーを観ながらダンスをしていましたが、今回は最初に観た後は正面を向いたまま切れのあるダンスをしていました。
トリシア権守さん
ソロパートの「この仕事がどうか・・・♪」、先週の大橋さんよりも声が出ているかなという感じでした。
今回の公演で感じているのですが、ここでの4人ずつでのダンスや、終盤のタップコンビネーションでも、ジュディ、ヴァル、ディアナの3人は普通に笑顔でダンスをしているのが印象的でした。
他はキャシーを含めて笑顔があまりなく、最終的な合格者との違いなのかなとも思えてきました。
笑顔と言えば、履歴書を持ちラインに整列するとき、履歴書で顔が観にくいのですが、私のポジションからはヴァルはここでも笑顔でいたのが印象的でした。
I Can Do That
マイク鎌滝さんは回を重ねる毎に表情が良くなり、観るのが楽しみです。
「おばあちゃんはみんなそう、ヒマだから!」は、まだまだ洋一郎マイクの方が上手いかな。
ボビー道口さん
パントマイムの時手品で鳩を出しているようですが、下手袖脇では何をしているのか?
どこのシーンだったか記憶が曖昧ですが、あまり浮かない表情の時に右頬を舌で押してアメ玉でも口に含んでいるかのような表情を見せていました。
以前、松たか子さんが舞台袖にいる時(ユタと不思議な仲間たちの終盤、ユタ母とクルミ先生が上手袖近くのセット奥で待機しているような状態)に同じような表情をしていて、松さんファンの友人に聴いたら「本人が納得できず、悩んでいる時に見せる仕草」だそうです。
初めて気付いたので、何の表情だったのか気になりました。
今回は、アルの三宅さんだけでなく、全員が汗だくでした。
グレッグ安東さんは顎から、ボビーは後ろ髪から、汗が滴り落ちていました。
マギー和田さんの胸やコニー高野さんの背中も、汗でびっしょりで、多くの人間がこんなに汗だくなのに気付いたのは初めてでした。
At The Ballet
初見のビビの諸橋さん、違和感なくビビのイメージでした。
増本さんのシーラ、和田さんのマギーとの歌声も良かったです。
SING!
古田さんのクリスティンのテンパッている感じが、今一つ演技っぽく感じてしまいます。
東京初演の時の染谷さんのクリスティンは、上手かった(?)な・・・。
MONTAGE
山本さんのマークのちょっと怖い感じもする一生懸命さが、良いですね。
「淋病」発言に、あまり関心を示していないポールがディアナと顔を見合わせて笑っていたのが意外でした。
同じプエルトリコ人で顔見知りなんでしょうが、それまで他人の発言にはあまり興味を示していないだけに、そこには反応するんだって感じでした。
NATHING
あかりちゃんのディアナが、観る毎に好きなディアナになってきています。
コンプレックスを背負った「こんちくしょう」感は、鳥原さんのヴァルの方がディアナよりも強そうですが。
小野さんのダンのアメリカンな感じも、似合っていてい良いですね。
萌ちゃんのジュディも可愛い、ジュディです。
女の子とのキスの告白は、恒川さんの方が好きだったな。
岩崎リチーは、西尾さんや松島さんに比べると「優等生」な感じがしてならないです。
「俺にボール回せ!」なんて言わなくても、みんながボールを集中させそうです。
西尾さんのリチーは、「俺にボール回せ!」なんて叫んでいそうな気がします。
「幼稚園」の部分が聴き取りにくいと感じるのは、私だけかな?
Dancd:10 Looks:3
鳥原さんのヴァルの気の強さ、素敵ですね。
最後の「大正解~♪」のハイトーンが、地声のまま歌いあげられたらベストですね
「ボインとプリン!」に反応しているのはマークだけだと思っていたら、ラリーの渡久山さんも顔をにやけさせて見ているのに、思わずわらしそうになってしまいました。
The Music And The Mirror
センターやや下手寄りの席からでしたが、キャシーのソロダンスで7枚のミラーに映る姿がとても美しかったです。
さすがにオフセットしたポジションのため、すべてのミラーに映ったのは一瞬だけでしたが、それでも5枚のミラーに映る姿に見入ってしまいました。
毎回の事ながら、歌いながらあれだけのダンスを続けられるのは、本当に凄いです。
今さらながら感じたのですが、キャシーのこのダンスシーンって描かれてはいないザックとキャシーの幸せだった時間をも表現しているのかなと。
7面のミラーを通して、360度すべてのアングルから観るキャシーのダンスは、1人ダンスに専念するし方を見せる一方で、時々ミラーから姿が消えるとき、キャシーのダンス歴の中の一面を垣間見ているような気にもさせられました。
そう思うと、いっそう興味深く感じられます。
珍しく1ヶ所声にふらつきがあったのですが、「踊るチャンスを~♪」のロングトーンはしっかり歌いあげていました。
ポールの田中さんの告白シーン、前回はポールのイメージがあまり感じられなかったのですが、今回は凄くイメージに合っています。
幼い頃からの性同一性の悩みや同級生、親との関係等、様々なことに悩んでいたことの告白。
「人の前で初めて息子と呼んでくれた」の一言に、涙が溢れて止まりませんでした。
ずっと疑問なのですが、何故にザックはここまでポールに心を寄せるのでしょうね?
そう言えば、リチーナンバーの前先頭に立って下手から上手、折り返して下手に戻る時、ちょっとダンスが後方とは差が出てしまいますね。
What I Did For Love
個人的な思い込みの域ですが、四季の公演に出ても直ぐにキャス変で交代してしまうことが多い最近のあかりちゃんの姿が重なってしまいます。
「愛した日々に悔いはない」は、そんな印象があるだけに、いっそう心に響いてきます。
昨日も、目にいっぱの涙をためながら、時に口元を固く閉じている姿は、様々な思いや「泣いてたまるか」な感じがして、私も涙が溢れて止まりませんでした。
ポールのケガに恐怖心をも感じているのか、不安な表情の萌ちゃんジュディが下手奥からさらに客席側に1人逃げるようにしている様子がダンサーの付きまとう不安を無言で表現している気がします。
ONE
合格者達の表情に、「おめでとう!」と心の中で呟きながら、涙が出てきました。
今回の公演も、道口さんの歌声が一際響いていたのは言うまでもありませんが、あかりちゃんと和田さんのハイトーンも響き渡っていました。
今回、本当に観る度に好きになっていく気がします。
公演期間が少ないのが、今さらながら残念です。
来週、もう1公演だけでも観に行ければ良いな・・・。
ザック : 脇坂真人
ラリー : 渡久山 慶
ダン : 小野功司
マギー : 和田侑子
マイク : 鎌滝健太
コニー : 高野 唯
グレッグ : 安東 翼
キャシー : 坂田加奈子
シーラ : 増本 藍
ボビー : 道口瑞之
ビビ : 諸橋佳耶子
ジュディ : 相原 萌
リチー : 岩崎晋也
アル : 三宅克典
クリスティン : 古田しおり
ヴァル : 鳥原ゆきみ
マーク : 山本 道
ポール : 田中彰孝
ディアナ : 谷口あかり
フランク : 岡田匡平
ロイ : 梶 貴昭
トム : 小川純弥
ブッチ : 小林 唯
ビッキー : 松岡彩花
ロイス : 稲葉菜々
トリシア : 権守美加子