なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

肺炎で入院ーひとり暮らしの86歳

2014年06月06日 | Weblog

 隣町にひとりで住む86歳女性が両下肢の浮腫で、娘に連れられて受診した。昨日は37.8℃の発熱があったというが、いつからの発熱かはわからないという。買い物はできないので、娘がまとめて食料を置いていく。炊飯は自分でする。今年の初めに左大腿骨頸部骨折で整形外科に入院して手術を受けていた。なんとか家の中は歩ける。

 右肺底部に浸潤影がある。両側、特に右肺に胸水が軽度に貯留している。両下肢に浮腫を認め、これは普段からあるが、少し増量しているという。BNPは160だが、以前の心不全症状がない時でも200だったので、指標にはならない。食事摂取でムセるらしい。肺炎がメインで心不全もあるということなのか。今朝は娘宅で食事したので、それなりに食べたそうだ、一人暮らしだと、ちょっと調子が悪いと食事の支度もできないので、食べなくなってしまうのだろう。目の前にちゃんと食事があれば食べそうだ。

 80歳代後半の高齢者が入院してきて、一人暮らしをしていたというのが最近多い。まったく介護保険も受けていないので、入院してから申請というのもある。週に何回か訪問して、食料を調達していくという家族だと普段様子がわかるが、何か月も訪問していないので普段の様子がさっぱりわからないという家族もある。

 先週紹介で受診したリウマチ性多発筋痛症の患者さんは、プレドニン内服で症状軽快して、今日は動きがよかった。診断は間違いないだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする