なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

肺結核か

2014年06月18日 | Weblog

 昨夜63歳男性が呼吸困難で救急搬入された。かかりつけの国立病院機構の病院など数か所の病院にことわられて当院に搬入されたそうだ。左肺の中下肺野に浸広範な潤影と胸水を認めた。呼吸困難を自覚したのは1週間前だというが、数か月前から違和感はあった。白血球数は8000でCRPが2と意外に低い。亜急性から慢性の経過のようだ。通常の細菌性肺炎ではなく、空洞はないが結核が疑われる。さっそく出した喀痰の抗酸菌塗抹は陽性で、結核菌とMACのPCRを提出した。

 脳梗塞後遺症というが、ほとんど麻痺はない。奥さんが遠方の専門病院に関節リウマチで通院していて、車で送り迎えをしている。奥さんは車いすに座っていて、全体にむくんでいる。ふだん介護している夫が入院すれば、一人では生活できないので子供さんの家で面倒を見ることになる。

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