水曜日に内科医院から発熱の75歳男性が救急搬送されてきた。発熱外来担当の内科の別の先生が対応した。意識は清明だが、身体に力が入らず、ぐったりしていた。
新型コロナとインフルエンザの迅速試験は陰性で、画像検査・血液尿検査が行われた。胸部X線では、右下肺野に陰影があるように見えるが、5年前に受診した際の胸部X線と特に変化がない。(CT画像と比較しても難しい)
胸部CTでは右下肺野背側に浸潤影が描出された。肺炎像として特徴はないようだ。
血液検査では、白血球12400・CRP20.8と上昇していた。そしてCK 1112・AST 73・LDH 252と筋原性酵素(横紋筋)の上昇があり、血清Naは131と軽度に低下していた。
尿中レジオネラ抗原が陽性(肺炎球菌抗原は陰性)で、レジオネラ肺炎と診断された。(担当した先生は、肺炎の時は必ず尿中抗原を検査している。)入院して、レボフロキサシン点滴静注で治療開始となった。
患者さんの住所を見ると、隣町の温泉場だった。