最近保健所の依頼で1日に1名程度、新型コロナウイルス感染症の外来アセスメントをしている。
水曜日に来た62歳男性は、すでに他院(内科開業医)から抗ウイルス薬のラゲブリオが処方されていた。規定の胸部CTと血液検査を行った。
胸部CTで両側肺野(特に左肺)に胸膜直下から限局性に広がるすりガラス陰影が散在していた。昨年はよく見ていた、ちょっと懐かしい陰影だった。
酸素飽和度は98%(室内気)で、すでに解熱していた。肺炎はあるが、このまま自宅療養で治るのだろう。
最近のコロナ患者さんのCTでは、ほとんど肺炎像を認めていない(入院か外来アセスメントでそれなりに評価が必要な患者さんで)。オミクロン株では肺炎はあまりないという印象をもっていた。
この患者さんも症状は発熱・咽頭痛でオミクロン株らしいが、肺炎を来たすこともあるのだろう。