JDDWの教育講演で、膵癌の新しい腫瘍マーカーAPOA2アイソフォーム(アポエーツー)の話があった。今年(2024年)4月に保険適応となっていた。
APOA2アイソフォームは、CA19-9とは相補的な腫瘍マーカーで、これまでの腫瘍マーカーでは検出できなかった膵癌を検出することが期待されるという。カットオフ値は<59.5μg/mL。
apolipoprotein A2 2量体タンパク質のC末端アミノ酸が欠損したアイソフォームisoformsのうち、C末端アミノ酸配列がATQ/ATとなるapoA2-ATQ/AT(アポA2中間鎖)が、膵癌や膵癌前がん病変のIPMNで、健常者と比べて有意に低下する。
APOA2アイソフォームはCA19-9 よりも感度が高い。これまでは膵癌の腫瘍マーカーとしてCA19-9・DUPAN-2を測定していたが、今後はCA19-9・APOA2アイソフォームの測定になる?。