7月25日(木)に地域の基幹病院脳外科から74歳男性が、リハビリ目的で転院してきた。
6月30日に右麻痺で発症して救急搬入されていた。右視床出血の診断で、保存的治療が行われた。視床なので、右半身の間隔鈍麻があり、失語症とも記載されていた。
利き手交換で食事摂取は(介護用スプーンを用いて)自力摂取できる。食事形態は普通食(高血圧食)でその点では看護の面で助かる。
麻痺は右上肢はMMT1(筋収縮は認められるが、関節運動は起こらない)、右下肢はMMT2(重力がかからなければ動かせる、ベット上を這わして動かせる)だった。現状では上肢は全く実用性はなく、下肢も歩行はできない。
家族(同居の妻と息子)に現状の麻痺では歩行は不可能で、今後の回復の程度にもよるが、難しいだろうとお話した。視床出血といっても、運動神経の経路である内包後脚を巻き込んでる。
家族は、先方の病院のリハビリの人(理学療法士だろう)には歩行できるといわれました、という。いやいやまず歩行は難しいだろう。リハビリを継続してまた相談しましょうと伝えた。
最終の頭部CTは7月17日に行われていて、血腫は大分吸収されてきている。そこから1週間経過しているので血腫成分はほとんどないかもしれない。レンズ上の低濃度域になっていくはずだ。
介護保険は申請していた。家族は日中は仕事に行くので、歩行できなければ在宅介護は困難だという。
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