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この3日ほど仕事の合間にずっと見続けていました。きっかけは枝龍さんのブログの「ソーイング・ビー」の記事だったんです。実は「ネクスト・イン・ファッション」も「ソーイング・ビー」もファッション業界上がりでソーイングが趣味だったこともある私はちらっと見てみたのですが、あまりリアリティ番組に吸い込まれなくて放置していました。
それを思い出して、実は司会者アレクサ・チャンのファンな私、他に見るドラマや映画がなかったのが幸いついにはまってしまったのです・・・!リアリティ番組って、タスクを通して人間を見るものだったのですね?!
といきなり結論を書いてしまいましたが、もう1人のプレゼンターのタン・フランスはクイア・アイのファッション担当、アレクサはモデルでインフルエンサーでしたが今は自分のブランドも持つファッションデザイナーです。
審査員がこのふたりと有名人のスタイリスト、現役有名デザイナーの4〜5名。
全エピ10回構成で、18人の無名プロファッションデザイナーが優勝を競い、賞金と世界1有名な高級ファッションサイト「ネッタポルテ」での販売権を勝ち取るコンペティションです。
エピごとにテーマがあり、「レッドカーペット」「デニム」などのテーマに沿って時間以内に服を作るのですが、なぜか最初はペアを組んでチームごとに競います。
そこでまずチーム内での個人の性格や本質が露呈してしまうんです。全員いちおうプロなので、自分を掛けての挑戦じゃないですか、それは皆同じですが、テーマの解釈や好みは皆違う。ペアを組んだ相手とどう折り合って協力していくかが映し出されて、見ているうちに、「お前何様だよ!」って言いたくなる自己主張のやけに強い人、出血のアクシデントに遭いながらも慌てず騒がず生地を血で汚さないよう行動してメディカル班に連れられて顔を縫ってもらいに行った人、ライバルにアドバイスを惜しみなく与える人、とその人間性にすっかり引き込まれてしまいました。
そして私は勝手に教訓を得たのですが、他人を思いやる想像力や、ひらめきを素材や形に落とし込んで服に仕上げる構成力/技術力、ジャッジがテーマに求めるものの理解力を、タイムリミットのプレッシャーの中で発揮するには、謙虚でいられる知性が必要なんだと!!!
つまり、18人から脱落していく人たちは前半は嫌な人はまず消えるんです。
「プラダを着た悪魔」のようにファッション界には我が強く意地悪な人が勝ち残るイメージがあるじゃないですか、実はそうではなく自己中は自滅します。なぜならファッションは最終的に他人が欲しいと思わなくては成功しないからです。
最後の6人くらいになると、性格に難がある人はいなくなってて、皆それぞれにチャーミングな人ばかりなので応援してしまうんですね。
それからは、アイディアから縫製力、そして服としての魅力対決になるわけです。
決勝戦は、私もやっぱり人も服も大好き!という2人が残って、もうどっちが勝っても負けてもいいと思いながらもドキドキハラハラ釘付けに。2人のデザイナーのことを知りたいと思いましたが今ググってしまうと結果のネタバレを絶対踏むので知りたい気持ちを我慢しつつ^^;
さあ、私もネタばれないよう書きました。よろしかったら見てください!ファッションを知らなくても面白いです。
もうファッションからは何10年も遠ざかっている私も、ジャッジたちの話からファッションに求められることを学習し、コンペを通して自分の才能や情熱を再発見した上位者に影響されて洋服って楽しい、ロマンだなあ!と心躍りました。