きのう書いたマシュー・ボーンを知る前に、「こ、これは、何?」と初めてびっくりしたバレエがマイケル・クラークです。たしかイギリスのテレビで偶然見たんですが、ヴィヴィアン・ウエストウッドみたいなクラッシックなのにパンクなバレエ。目が釘付けになってしまいました。それはパンクがまだ歴史になりきってない80年代だったはず。
今BBC(アイプレイヤー)で配信中なのが、2017年バービカン収録の「Michael Clark's to a simple, rock'n'roll...song.」という作品です。あと2ヶ月見れますよ。
音楽がパティ・スミス、エリック・サティ、ディヴィッド・ボウイです。マイケル・クラークの過去から現在に至るまでのメンター達なんだそうです。しかも前年に亡くなったボウイの最新作ブラックスターでいち早く振り付けをしているので、単なるオマージュではなく現在進行形として創ったことがわかります。
衣装やライティングはぐっと洗練されていて、踊りはダンサーにはきついスローで全員同じでずっと片足の動きが印象強い。
コンテンポラリーだけどバレエの初心者でも練習でやるような足の動きも多く、ちょっぴり習ってた私も感情移入ならぬ肉体感覚移入してしまいました。特に流れの中に自分ではできない5番の足にピタリと入る一瞬一瞬が気持ちいいです。
番組を紹介するのがジャーヴィス・コッカー(ミュージシャンだけどちょっとしたカリスマ)で、ちなみに私は彼のファンなんですが、彼もやっぱりマイケル・クラークを見て「なんじゃこりゃ」体験をしたと語っていましたw 「バレエってのは白鳥が死ぬ真似をするものじゃなかったのか?」って。それがダンスへの彼の誘いとなり、のちにコラボもしたそうです。え?知らなかった、それ見なくては!
オマケにマイケル・クラークがGUCCIのキャンペーンで日本で撮影した動画を貼っておきます。
「スコットランドに生まれて〜ロイヤルバレエに入ったけどお姫様ばかりでこれは自分のダンスじゃないと思ってカンパニーを作った」「自分は日本人じゃないかと思うときがある」まあ光栄です。。。
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