私の通うバレエクラスは、「大人のバレエ」入門編というクラスで
要するにプロを目指すとかのこれといった目的もなく
ただやりたいからやっている趣味の習い事と呼ばれるものです。
私がロンドンにいる間に日本ではブームとなり主婦が主人公のドラマもあったそうです。
(見たかったな~~)
でもこういうクラスがばんばんできたのは最近のことで
バレエというものは身体が成長し終わる以前に始めないとできないと言われ
たいていのバレリーナは3歳で始めました、というような感じなのです。
別に3歳で始める必要はまったくないと思いますが、
「大人になってからでもできる」と書いてある本を見ると、
バレエ人口を少しでも増やしたいというどこかのバレエ団の陰謀かとさえ思います。
そうです。
やっぱり大人になってからではできないです。
そうとは分かってもやめられないのが大人クラスの生徒です。私のこと
で、先生もそのへんのことは分かっていて指導して下さるのですが、
私の通うY先生は、容赦なく「55番」と声を大にご指摘くださいます。
5番とは、足のポジションのことですが、これができないとステップが始まらないのです。
ところがそんな初歩の初歩が、子供のころから鍛えてないとできないのです。
ま、そんな話はともかく、先生はあきらめずにそのできない基礎の基礎を
辛抱強く叫び続けて下さっているのです。
ハッキリ言ってこれは大変なエネルギーです。
体力も(知力も)下降線をたどる大人の生徒に進歩など初めからあきらめている先生も
多いのではないでしょうか。
先生も情熱的なら生徒さんの中にもすごい方がいて、その発案者のもとに
なんと今週はレッスンをビデオで撮り、自分の姿を客観的に見て勉強することになったのです
そのビデオを見て・・・・
バレエができてないことはわかっていましたが
それよりも、ちゃんと立ってもいないんです。
立ち姿、姿勢、もっと言うと存在そのものそういうことにうちのめされて、
わかっちゃいたけど、この目で見るというのは、本当に衝撃です。
ビデオ鑑賞後に、冗談で「悪い夢見ないでね~~」なんて言われて帰ったら、
本当にその夜、
眠りの浅い、夢と現実の狭間に、そのビデオ映像がリピートされて、
この寒いのに、熱~~くなって「あ夢だった」と気がつきました・・・・
こんな目にあっても、
解決の道が見つからなくても、
また稽古に通うなんて、
バレエを習う人って不思議。
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