Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

覚醒の感想

2013-10-14 08:50:00 | ベネディクト・カンバーバッチ
こんにちは。ベネディクトがここ2、3日で大西洋の両岸で・・・と書いて、気がついた、アメリカのどっち海岸に行ってたのかすらもわからない?!そうです、イギリスとアメリカのテレビ番組に出演というニュースまでは見ましたが、まだアメリカの方見てません。大西洋の東側=ロンドンのグレアム・ノートン・ショウの方は今朝早くにやっとミュージシャンのシーンまで見ましたが、アメリカの方はまだなのです。テレビ局があるのは大西洋の西のNYでいいのかしら??

と情けない状態ですが、きっとこれをお読みの方の多くはもうテレビ番組を楽しんだのでしょうね~。The Fifth Estateはディズニーという大手による映画で主役ですもんね~。よく考えたらメジャー映画の完全な主役はベネディクトには初めてですよ。世界一セクシーな俳優にしてはちょっと意外な感じ。

私がなぜアメリカテレビ番組未見かと言いますと、「ベネ祭」中、風邪と持病の頭痛のダブルパンチに加え、子供の用事、友人の滞在、があったのでした。病気の方はほぼ回復したし、子供と友人の方は言い換えれば「リア充」ですので趣味活動のホリディだった!とも言えましょう。ホリディから職場復帰すると机には仕事の山が。。。。それが映画やドラマの話・・・ん?なんか間違ってるかな?

このホリディに突入する直前に「ベネディクト・カンバーバッチ 覚醒」をざっと読んでいたので今日はその感想を書きます。

この原本「Benedict Cumberbatch, an Actor in Transition: An Unauthorised Performance Biography」by Lynette Porterが出た時に、非公式ながらも、著者のリネット・ポーターさんが、私を含むシャーロックやベネディクトファンの人の守備範囲カルチャーの研究者だと知って、好意的には受け止めました。でも非公式だし特に読む気はなかったんです。が日本語版が出たと知り、それなら図書館に?・・・とリクエストしたら購入してくれたのです。アリガトマス!



私が読んで良かった部分は、第5章と第8章の舞台に関する部分でした。検索すればネット上で見られる作品もあるのかも知れないけど、映像作品じゃないので見られないですもの。「フランケンシュタイン」舞台記録映像はこんなにも有名になった今でもまだ日本で未公開(涙)。この本に出ていた、ベネディクトの役の解釈の分析や舞台裏の過酷な現実が興味深かったので、増々見たくなりました。

それから、「パレーズ・エンド」はアメリカで受けなかったとズバリ書いてあって、アメリカ人のファンの人が言うんだから間違いないだろうという残念に思ったのと、彼女の率直な意見「パレーズ・エンドは魅力的なキャストを楽しむだけでなく、この時代の問題を知りたいと願う視聴者用向けのもの。」(252p) に、おお~!そうだな~、あの時代の変化をドラマの端々から感じる時に胸にぐっと来たよな~と同意したのですが、さらにそれに続く「要するにカンバーバッチのように知的で思慮深く、歴史に精通した視聴者のために作られたドラマと言えよう。」には、ええ?!でもそこまで知的水準高くない私にも楽しめるのに?!い、いや、もしやアメリカの知的水準が低いとほのめかしている・・・?とまああ、同じ英語を話す国でも、外国(英国)の斜陽への郷愁の感情を持たないと通じないのだな、と気がつきました。

そして最後に、こういう世界に疎い私には絶対思いつかなかったリネットさんの言葉を引用しますと、それがオリジナルのタイトル「Transition=過渡期(覚醒より、こっちだと思うんですが)」にもなるのですが最後のページ(256p)「数年後のベネディクト・カンバーバッチは尊敬され、頼りになる有名なイギリス人の俳優から、国際的な映画スター、そして不本意ながらも私生活を守らざるをえない有名人へと”移行中”ではなくなる。(中略)有名になりそうな目新しいものを愛し、すでにスターになった者には飽きるエンターテインメント文化では、じゅうぶん予測されることだ。」

ふーん、そうか、売れる記事となるのは、新製品ニュースと同じようなものなのですね。今世界中でカンバーバッチの名前を出せば、それを読む人がいるから書かれるわけで。でもファンは話題を別に求めてるわけじゃないですよね。作品と本人を見たい。アメリカではスタトレも大ヒットして庶民に認知されたのでしょうけど、日本ではそれもまだ、過渡期なのはメディア上だけな気がします。もっと作品がちゃんと人々に届いて、また来日予算を出す会社が現れてせっかく日本のファンとベネディクトが築きつつある繋がりを発展させるのはこれからだと思います。日本人よ、覚醒せよ~~~!!!




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3 コメント

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Unknown (白猫)
2013-10-14 12:24:06
カードのポイントが丁度買えるくらいたまっていたので買いました。
買ったものだから、いつでも読めると、飛ばし読みのままで・・・。
本の題名、ちょっと変だよね?装丁も安っぽくないかい?
など色々疑問はあったけどベネさんの最初から変わらぬ仕事への真摯な思いが感じられて良かったです。
ツイッタ―での質疑応答でもその臨機応変の頭の良さと揺るがない信念のようなものは健在だったようで。
何故、アサンジ役を引き受けたかの答えもまた素晴らしいものだったようです。
今まで、知る人ぞ知る存在のイギリスの俳優が、世界的にスターになり
大スターになりつつある過程を見ているのかと思うと、一ファンながら感動してしまう。
移り気な芸能マスコミとは一線を画するところまでベネさんは行くのではないかと感じています。
小品でも良質な映画・テレビに出て、時々は世界同時公開!なんて映画にも出て
二年に一度くらいは舞台に出て。
そういうところにいずれ落ち着いてくだされば・・・と思いました。
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Unknown (sofiaandfreya(しましま))
2013-10-14 19:44:07
白猫さん

わかります!私も借りても飛ばし読み・・・
どうしても知ってることが続けて書いてあると眠くなっちゃいますし、
ガイドブックとして各自の知識量に合わせて抜粋したくなるという。
どうせなら作品別の目次建てしてもらったら読みやすいな、とか
著者には何の恨みもないのに贅沢を考えてしまいました。

題名は何をもって「覚醒」なんでしょうね?何か狙った???
本文の訳は読みやすい方なのに勿体ない。。。

ワタシもやっとネットの質疑応答を読みました。
あの企画はいろいろなスターのシリーズなんですね。
も~ひとりの俳優さんの動向を追うだけで世間勉強になるというかw

そうですね、これからも私達に話題を提供する作品に出演してくれるだろうし、長~い目で楽しみですね。そしてその度に私達ファンもちょっとは作品背景をお勉強して賢くなれると期待しちゃいます。
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Unknown (sofiaandfreya(しましま))
2013-10-14 19:55:48
紅薔薇さん

おお!英語本もお持ちですか!きっといつか役に立ちますよ!

「覚醒」は読み手に期待?!そんな~紅薔薇さん!
この本読んでる時点で読者は覚醒してるわけですから、
知らないくせに話題先行で記事を書くプレス関係者ですね!要覚醒は!
なにやら某新聞とか?
覚えたての言葉を使って記事でも書いたのか、オタクのIQ値をなめてる噂を聞きましたwww

しかし、この本買う人ってどう転んでもファンなのに、
タイトルを派手に印象づけたところで売上げは変わらないですよね。
なんか非日本人の着る変な日本語Tシャツレベルで可笑しいですw

可哀想なのは、著者だと思います。
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