ずっと楽しみにしていたこの映画、朝9:50の回をお仕事前に見てきました。
ヴィクトリア時代に大人気で晩年精神を病んでしまった猫画家をベネディクト・カンバーバッチがそれはそれは美しく、髪を振り乱しても、年老いても、愛おしい美しさを演じました。
映画としてもまるで絵のような美しい世界があり、一癖あるベテラン俳優から若い俳優、そしてなんとニック・ケイブとタイカ・ワイティティのカメオ(?)まであり約2時間が旅のように過ぎました。
猫映画としては、ボブの方が猫猫しいかなと思いますが、不器用でピュアなルイスのベネさんが私の中でギラムさん以降No.1になっています。
しかし5人の妹を養う重荷とは彼のような人の精神を追い込むには充分で、今ならフェミニズムや、ウィリアム皇太子もPRしている男性のメンタルヘルスなどの救いが見つかりますが、当時はそれ以外の道が許されてなかった辛さ・・・上流階級とはいえ財産がないって、まだヴィクトリア時代なのにどうしてそうなっちゃったんでしょう。
ようようやっと、私も観ることができました。年内は普通に上映しているだろうと思っていたら、あっという間に上映館が激減していて焦りましたよ。
>不器用でピュアなルイスのベネさんが私の中でギラムさん以降No.1
わかります! 久しぶりに「かわいいじゃないか〜」とニマニマしながら観てしまいました。
>上流階級とはいえ財産がないって、まだヴィクトリア時代なのにどうしてそうなっちゃったんでしょう。
先祖代々の不労収入がないところをみると、上流階級というより金回りのいい中流階級で、なのに稼ぎ手だった父親が早くに亡くなったのが不幸の始まり、ということでしょうが、やはり自分が描いた絵の版権を手放してしまったのがイタかったですね。たとえ彼が浮世離れしていたとしても、もっとしっかりした親族がついていれば会計士や弁護士が介入してくれたでしょうに……妹たちがそういう実業家と結婚することで縁故を広げてくれたらまた話は違ったのになあ、と、つい思ってしまいました。
>ボブの方が猫猫しい
ピーターをもっとアップで映してくれよおおお、と、心の中で何度叫んだことか。せっかくの猫映画なのに、もふもふ成分が足りません。ピーターをもふるルイスの手のアップだけでも、あと10分は追加していただきたい!
>>上流階級というより金回りのいい中流階級
劇中で一家の噂がすぐ世間に知れ渡るのでそこそこの家柄なのかなと思いましたが、
ウィキを見たら、「学校に行った」とあったので上流ではなさそうですね。
上流なら上流の友人や親戚が助けてくれそうだし。
不労収入の有る/無しはほんとに大きいですねえ。
働かなくていいんだったらほんっとに別の暮らしができますのにねえええええ!
>>妹たちがそういう実業家と結婚
当時の女性の就職といえば結婚だったでしょうに、口うるさい長女がいた割には
彼女はただうるさいだけで商才とか機知に欠けてたんでしょうねえ。ルイスの不幸。
>>ピーターをもふるルイスの手のアップだけでも、あと10分は追加していただきたい
ほんとそれ!です!せっかくの猫画家の映画なんだからさあああ!!!