さほど期待しないで見に行ったらすごく良かったです!!80年代のオリジナルは1本も見ていないのですが、そっちにも興味が少し沸いたくらいです。
もともと、あのオバケのキャラクターはかわいいので好きでして、それと舞台が先月行ったNYなので愛着が湧いて、大きいスクリーンに映るNYが見たかったのと、TOHOシネマズカードで6回見ると1回タダというのがちょうど溜まっていたのです。結果、いい映画に巡り合えて大変にハッピーです。
まず、オリジナルが4人の冴えない男だったのが(それが全く触手が動かなかった理由です)、新作は女性になったということで賛否両論だということは耳にしていました。しかし、このストーリー、4人が当たり前に説明も無理もなく女性だということに拍手したくなりました。
全く違う世界だけど、「ロンドン・スパイ」が純愛ドラマなんだけど当たり前にゲイのカップルだった、というのに近い気がします。女性やゲイであることにいちいち言及しないということは差別してないということ。
映画の話の中にも、「女性だけでそんな仕事できるのか」などという批判は全くなしで、あるのは「科学的に証明できるのか」「市民にパニックを与えるから民間人は黙っていろ」という男でも晒されるであろう他の科学者や政府からの攻撃です。
4人中3人がリケ女でもうひとりは地に足がついたおおらかタイプ。みんなそれぞれにちゃんとメイクもしてるけど男っ気はない。けど受付係りに応募してきたイケメンのケヴィンに対する反応は「あら、いいじゃない」って感じで、よくある男社会の全く裏返しバージョンなのが気持ちいいったらありません。
そのケヴィンの役割も全編通して「頭からっぽだけど可愛い」今まで女性が散々置かれていた役を徹底してやってるのがエンド・クレジットまで延々と続くのですもの。拍手喝采したかったですよ。
アメリカには、映画でどれだけ女性が差別されていないかを、役割やセリフの内容などで数字化する制度があると聞いたことがありますが、この映画は最高点を取れるのではないでしょうか?
さて、期待していてNYCもバンバン出てきて(舞台だから当たり前か)、先月以前だったら映画やドラマの舞台となっていても、どこか遠いところの話、下手すると次元も違うような目で見ていたのですけれど、ゴーストバスターズがマンハッタンの地図を囲んで住所を言いながら印をつける場面などは、数字から地図のどの辺かも脳内シュミレーションできてしまいました。現実には行ってない場所でも、コロンビア大学はハーレムの地図を見る時にランドマークとしてたな、とか覚えてたのです。すごいな、私^^;・・・いやマンハッタンの住所は座標だから誰でもできるんですけど。
そしてもう一つの期待、白いオバケちゃんも期待値以上に活躍してくれたし。ああ、あのグッズが欲しい。ユニクロがコラボしてた時にやっぱり買っておけばよかった。
涙が出たのは、クライマックスで「アントマンか?!」と思った展開でした。あのシーンからはずっと目がジメジメしておりました。エンド・クレジットのクリヘムケヴィンで立ち直れましたけれども。
科学的な理論はマーベル同様、納得いかない部分もあったのですけど(というか説明がない)こう言うコメディだとそんなことはもうどうでもよくなるので安心して見ていられました。
制作費がかさんでいるので興行成績も上げないとならないそうで、まだ公開中の日本で売り上げが伸びますように。そしたら続編もあるかもしれないし~
私も観ました。オリジナル版よりリメイク版のほうが出来がいい稀な例かと思います。
>「女性だけでそんな仕事できるのか」などという批判は全くなし
ただ、映画の冒頭、クリステン・ウィグ扮するエリンが、コロンビア大学の終身雇用資格を得ようと努力するものの、プリンストン大学からの推薦状すら却下されてしまいますよね。あれって、アメリカの大学、特に理系の学部におけるさりげない女性差別を示唆していると思います。穿ちすぎかもしれませんが、残りのリケジョ、とりわけケイト・マッキノン扮するジリアンは、そういう男性教授らに媚を売るのが心底イヤで、研究者としてのエリートコースを放棄したのではないか、とも。
>ケヴィンの役割も全編通して「頭からっぽだけど可愛い」今まで女性が散々置かれていた役を徹底してやってる
ケヴィンに扮したクリス・へムズワースはどこをとってもバカにしか見えなくて、本当にお見事でした。「かっこいくてかわいいのに心底バカ」って、意外と難しい役柄と思うんですけどね。
<<オリジナル版よりリメイク版のほうが出来がいい
そうなんですか?!だって2も出て大ヒットしたのに。。。
私は好みのイケメンが出てない映画は見ない主義だったのでパスしましたけど。
大昔の映画だからSFXが全然ダメだったとか?
<<アメリカの大学、特に理系の学部におけるさりげない女性差別を示唆している
確かに、あれが男性だったらもっと学長にしつこく抵抗したり
コメディでも推薦状をもらうまでくいさがる、とかしてそうです。
女性は、そういうことをすればするほど立場が悪くなりそうですものね。
映画の世界ではジョディ・フォスターなどが演じる優秀な女性科学者をよく見ますけど、
やはりアメリカでも正規のエリートポストは男性社会なのでしょうかね。
そういう意味では女性の方が本来アウトローですよね。
<<「かっこいくてかわいいのに心底バカ」って、意外と難しい
いろんな俳優でこの役をやってもらいたいくらいなんですが、
演技力と容姿が問われますね(笑)トムヒとかにもお願いします。