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私の在英中に、マシュー・ボーンのニュー・アドベンチャーズはブリストルにやってくることを知り、チケットを見に行ったらまだ最前列が買えたので即ブッキングしました!
この劇場ヒッポドロームは築107年という由緒ある劇場で、マレーネ・デートリッヒやローレル&ハーディーも立ったという舞台だそうで、道理で作りがのんびりしていて、劇場のあるメイン館の隣にピアノ・バーという名の待合ホール、そのまた隣にボックスオフィスが設えてあります。それこそローレル&ハーディの映画に使われそうな古さです。
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(実はこれ、秘密裏のクロークタグなんですよ!)安全対策としてクロークを廃止したと言うんです。その夜ブリストルには泊まらず友人の住むストラウドという車で40分の町に泊まる予定だった私はキャリーバッグ持参でした。しかしブリストルには夜までやってるコインロッカーも荷物預かりもなく客席への持ち込みも不可・・・私は提案されたコーチステーションまで行ったのですがそこのロッカーも無くなってて(ドラマ「スキンズ」ではまだありました!)、セキュリティー係、マネージャーに断られボックスオフィスの年配の紳士に相談しに行って、やっとの事、他に策なしと許可されてクロークに預かってもらったんです!!!
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やっとの事で中に入り、パンフとアイスクリームを買って一息。。。
セキュリティーのお兄さんはいい人でマネージャーに相談してくれたけど彼女が固かったのが災難の元。規則だから彼は立場上決定権なし。ボックスオフィスのおじさんに決定権があったとは思えないけど、マネージャーに話をしに動いてくれたので助かりました。
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今夜の配役表を見る。12月から1月まではアダム・クーパーがレルモントフでしたがそれ以後は特に気になる人のキャスティングはない。
でもいいの、リアム・モウアーがバレエ・マスター役で出てるから!
赤い靴を履くバレリーナにはコーデリアさんという方で、「ロミオとジュリエット」のジュリエットを踊った人で私が見てない方の人、ということで興味深々。
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最前列まで階段を下りる間にさりげなく写真パチリ。バレエだけれど意外に男性の観客も多い。
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築107年の天井ですよ〜〜〜
老舗劇場とはいえシステムは最新化され、例えば劇場アプリをDLするとバーに注文ができ、幕間にお席にサービスされるんですよ!
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この舞台は映画「赤い靴」のバレエ版なのでストーリーは基本映画と同じです。
私は映画未見なので比較はできませんが、アーティストの究極の選択「芸術か愛か」がテーマです。
新進ダンサー、ヴィクトリアはレルモントフ(バレエ・リュスのディアギレフがモデル)に見出され主役を得成功するが、カンパニーの作曲家ジュリアンと恋に落ち彼と結婚して退団するものの、個人では地方のドサ回りで芸術性のない見世物パフォーマーに身を落とし、過去の栄光が忘れられずにレルモントフの元に戻る。だが・・・
芸術のシンボルとしてレルモントフが、恋愛のシンボルとして夫となるジュリアンがヴィクトリアの前に現れその三角関係となるわけですが、
私としては迷うまでもなくレルモントフと恋愛すれば一石二鳥じゃないの・・・と思うんですが、人の好みは好き好きで。
この大筋に絡む役として「バレエマスター」兼「振付け師」兼「キャラクターダンサー」のリアム君が小悪魔的(レルモントフのマリオネットなんですけど、ただのそれだけには終わらない存在感)で遠くまで行った甲斐がありました。
それとヴィクトリアの相手役ダンスール(男性主役ダンサー)を演じたのがジャクソン・フィッシュという人だったんですが、この人が濃いキャラを艶っぽく演じていました!彼の履歴を見たら「ロミオとジュリエット」でロミオでした。でもダンスールの方が数倍印象に残る役で、例えて言えば70年代のディヴィッド・ボウイのジギー・スターダストのコケットがありました。バックステージでのキモノと毛皮ルックが仇っぽかった。実はこの役はリアム・モウアーが演じることもあるんです。それも是非見たい見たい!
肝心のヴィクトリア役のコーデリアさんも細身でお綺麗な方でした。もう一人のヴィクトリア役アシュリー・ショウはメインヴィジュアルイメージにもなってるし他のマシュー・ボーン作品で何度かヒロインを演じてるのを見ましたが、個人的に私はコーデリアさんの方がより好みです。全体に細身で少年体型だからです。
パンフの一部はこんなページ。日本でも6月に公演予定です。新コロナに負けるな!
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「赤い靴」、来日公演のチケットは当然買ったのですが、このご時世、本当に来日公演が実現するか不安でなりません。大丈夫かな?!
>築107年の天井ですよ〜〜〜
は〜〜〜、素敵! これだから欧州の古い劇場はいいですよねええ。それでいて、アプリで注文したら幕間でサービスとか、何それ何それますます素敵!
>私は映画未見なので比較はできませんが、アーティストの究極の選択「芸術か愛か」がテーマです。
映画は観てますが、同じようなお話でしたよ。ただ、今の目線であの映画を観ると、「芸術か愛か」という問いと同時に「どうして女だけが選択を強いられるの?」という気持ちにもなります。
>私としては迷うまでもなくレルモントフと恋愛すれば一石二鳥じゃないの・・・と思うんですが
う。レルモントフ=ディアギレフ、ってことで、私は彼は(隠れ)ゲイだと思い込んでました……。
>新コロナに負けるな!
負けるな!!!
私もこれから発売されるバックステージツアー付きチケットというのを買いたいのですが、
6月の状況が全く予測できませんねえー。中止の場合は払い戻しとかあるのでしょうかねえー
>>アプリで注文したら幕間でサービス
第一幕が終わってトイレに行こうと振り返った途端にバーの人がすごい勢いで食品や飲み物を
客席に持ってきたので「なんだろう?!」と思ってたら、パンフにアプリが紹介してあって
コレだったのかーーーってなりました。
>>どうして女だけが
全くですね!昔は女性には二つこなす能力がないという偏見があってのことですかね。
テーマはそうだと私は読んだのですが、「赤い靴」の場合恋した音楽家に妻をサポートする
芸術的甲斐性がなかっただけかも。
>>レルモントフ=ディアギレフ、ってことで、私は彼は(隠れ)ゲイ
もちろん私もそう思ってましたが、ヴィクトリアが出て行ってからレルモントフが
彼女を慕うマイムがあったもので、レルモントフは芸術にかこつけて彼女が好きだったのか?!
と私は仰天しました。でも言葉ではないので真意はイマイチ・・・
レルモントフはコントロールフリークなのかな、という場面もありましたので、
hedgehogさんの感想、解釈も是非お聞きしたいです。
新コロナに負けないで上演していただきたい!