Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

ATSUKI ONISHI の金子國義

2012-04-18 15:48:00 | 大西厚樹
もうひとつ、現物が見つかりました。



ノベルティのミニ・スカーフ(88Autumn/Winter)でした。



この頃、金子國義さんの絵は、ポスターや販促物によく使われていました。

こんなものも・・海外のオークションサイトで発見・・・



86年のショーの招待状チケットなのです。
ジョニー・アルディとシルヴィ・ヴァルタンの曲入り7インチレコード。
オークション説明文には「日本国内でも超レアもの」との記述が。
それはそうです、非売品ですから。
曲はこちらでした。down



downこちらのバレリーナの絵は、
ショッピング・バッグやギフトBOXになっていました。



そうそう、金子さんつながりと言えば、コシミハルさんも。


金子氏装丁の、ジャケット

確か「マルセリーノの歌」をショーで使わせていただいて、
ミハルさんがオリーブに登場された時には服を提供、という関係だったと思います。
あのシーズンはコレクションテープ(カセット!CDじゃない)
がショップに配布されて、この曲がかかっていたはず。



ミハルさんのメイク、金子さんの絵と同じですね。

メイクと言えば、そうだ!マネキンもあった!
金子氏がメイクを監督したマネキンが数体、展示会で登場し、
その後、全国の百貨店のディスプレイなどにも使われたのです。
ああ、写真がないのがおしい・・・

あ、・・・誰も見たいだなんて言ってませんね fukidashi

kirakira2     kirakira2     kirakira2

80年代の大西さんの女性像って、やっぱり「現実味のない美少女」です。
しかも、金子さん顔のメイクは一般男性には受けません。
唯一、許されるのは美少女、美少女はなにをしても可shoe

本人、心は乙女で現実は男性ですから、
自分が絶世の美少女になって自分がデザインした服を着る図が脳内で
いとも簡単にできてしまっていたと思われます。

実際、大西さん小柄で細身なので、
ショーサンプルのドレスを着て鏡を見ている姿が目撃された、
というウワサもまことしやかにささやかれておりました・・・

では、メンズ部門では現実味はあったでしょうか。
次回につづくsmile













On your marks, get set, GO

2012-04-17 21:11:00 | いろいろ
先週1週間、ロンドン在住のYさんとご子息Sくんがうちにお泊まりしていました。
学校のイースター休暇で一時帰国しているのですね。
3つ前の日記のロイヤルなビスケットをくださったYさんですokan

Yさん&Sくんとは、私達も在英中に参加していた「日本語flag1お勉強の会」で一緒でした。


ココに、週1回集まって、ママ達が教えたんだよね。懐かし。。。

Sくんは、日本ではうちのMより1学年下の4年生です。


Sくんも行っている「ロンドン補修授業校」

これがイギリスなら、同じ学年で(学年度9月始まりなので)、
ふたりとも今イヤー5、今年の9月からイヤー6、小学校最上級生なのです。


Mが5歳の時に行っていた学校

東京では都立(区立ではない)や私立中学を受験する子達は
3年生くらいで塾を始め、お勉強に忙しくしていて、
6年生になったらクラスもPTAもピリピリしているらしいですpika



Yさんや、今もロンドン在住のほかのママ友の話によれば、
ロンドンも大変なんだそうですdokuro

なんとなーく受験って日本やアジア固有の文化かと思ってました。

pencil

イギリスの中学校の別れ方はこうです。
大学受験を目指すアカデミックな「グラマー・スクール」と
おもに卒業後は就職する「コンプリヘンシブ・スクール」
まあ、あとはパブリック・スクールという名の私立校などもありますけど、
公立校では上のふたつ。

グラマー・スクールに入るにはそれ相応の学力が必要なので、
試験があり、めでたく受かれば入学、という・・・考えれば当たり前ですよね。

でも、コチラによるとグラマー・スクールは減っているというんですが、

Mの同い年の友達でもイギリスでは1学年上になる子達は、
もう去年受験していてママ友の話を聞いた限りでは、
グラマー・スクールを選択肢に考えるのは普通のことみたいです。
そしてSくんは今年。

Yさんも受験を考え、家庭教師を探したそうです。
塾はないので、学校以外の勉強をさせるには家庭教師なんだそうです。

そして何人かの先生と面接とレベル・テストを兼ねた授業をして
バリバリの熱心な先生に出会い「ああ!この先生に教わりたい!」と思ったら
「今このレベルではこれから勉強しても合格は無理ですね」とお断りされたそうです?!

   dokuro   dokuro   dokuro

東京でもロンドンでも、
先進国の子供は世界中どこでも人生=競争かあ。
10歳やそこらで、「位置について、よーいドン!」かあ。

   dokuro   dokuro   dokuro


うちのMは・・・・「受験はしたくない」そうです。
ふーむ、さすがにJの血を濃く継いだ娘だわいと思ったけど、
そう言えば、Jはなんとグラマー・スクール行ってるんだった?!
その父と、一応生真面目な私の血をひいているのに・・・

ーーああ、そうですか(ヤケクソ)。
別にしたくないことしなくていいよ。
でも他の夢中になれることheartを見つけてよ、と母は切に願う

「何してる時が一番幸せ?」ときくと「寝てるときsmile!!」

おいanger

pcオマケ 



日本語版がどうしても見つかりません、スミマセン





ATSUKI ONISHI のキーワード

2012-04-16 10:26:00 | 大西厚樹
まだ、続きます。 デザイナー「大西厚樹」のお話。

出会いは、80年代の乙女雑誌「オリーブ」

  

写真左:ピンクのセーターがATSUKI ONISHI
写真右:右の子が着てるガーベラ柄のスカートがATUKI ONISHI


大学では英語を専攻していたくせに、なぜかファッションに夢中になり、
卒業後の進路を思いつきでアパレルにしてしまった私が、
そのころ惹かれたのが大西さんの服でした。

募集に応募し、採用していただきました。
「宣伝/販促」のポストは採用枠がなく難しいとのことでしたので、
とりあえずはショップ・スタッフとして。

それからですよ。

コレが来たのは!

不思議の国のアリス/Alice's Adventures In Wonderland」のコレクションです。
アリスの柄の服で全身コーデした男女がランウェイを歩いたのです・・・!

それまでの大西さんのお洋服も、当時斬新だったコルセット(ビスチエ)や、
外国のカーテン地のような大きなチューリップ柄tulipなどありましたが

私が入社後に、お話シリーズ、とでも言うのか、
わかりやすいテーマがコレクションごとに提示されました。

アリスの後は、

宝島/海賊」 ← 隠れテーマは「マリン」

メアリー・ポピンズ」  ← 同じく隠れテーマは「英国クラシック」

あかずきんちゃん


物語じゃないけど、

「バレリーナ」

「ボーイ・スカウト」 ← 幻のテーマ。売れませんでした!でもこれ大西さんそのものの世界

「音楽」 ←  ヴァイオリン柄とか、バイオリンケースのバッグがあったsymbol7

「テディ・ベア」  ←  大西さんもアンティークの集めてました

「スコットランド」 ← ハイ、タータン大好き

「回転木馬」 ←  「馬柄」・・・売れませんでした。私好きだけどな。

「プードル」 ← 実際、大西さんは飼っていました。パリの気分でしょう。 

などなど

これらのキーワードを並べただけで、ブランド紹介が終わってしまいそうです。

今、記憶だけで書いているのでもっとテーマはあったのですが、
そういう資料は退社した時会社にほとんどすべて置いて来てしまい、
少ないけど持ち帰ったファイルや書籍は実家なので、
写真もお見せできないことがとても残念でなりません。

当時は紙媒体がほとんどすべてだったのですから・・・

でも、

あ・・あったーー?! 現物が!!



94年にスタートしたメンズラインの「ルパート」のノベルティ、
シューズ袋の一部です。
「ルパート」はイギリスのマンガのクマです。

このメンズが発表された時、ポール・マッカートニーのファン団体の方から
会社に連絡があり、「サーもルパートのファンであり・・・」と言われて私は、
一瞬、著作権関係のクレームかとビクったのですが、

「・・・このようなブランドができ、ルパートが日本でも広まるのは嬉しい限りです」
という、友好的なお電話だったのでした・・・・smile

cherryつづく

大西厚樹

2012-04-14 22:33:00 | 大西厚樹
近頃、書こうかな、とウズウズしていたことがあります。

それが、「ATSUKI ONISHI」のこと。

ポスター

ところでアツキオオニシと言ってもご存知ない方々も多いでしょう。
今の「森ガール」の大先輩=80年代の「オリーブ少女」に大人気だった
デザイナー・ブランドです。




私がデザイナー・大西厚樹さんのスタッフとして働いていたのは、
1990~1999年のどっぷり90年代のことです。

その前に数年ショップ・スタッフとして働いていまして、
お仕事を辞めてロンドンに住んでいた1989~1990年に、
やはりロンドンに滞在していた大西さんと会って
まだ出戻ってしまい、合計約15年も勤めていたことになります!?

私が大西さんのもとを離れてからも、
大西さんはデザイン活動を1年くらいされていたのですが、

2002年か2003年・・・
ああ、すみません、記憶がどうしてもハッキリしないけど、
もと上司から「大西さんが亡くなった」というお知らせが
またロンドンに住んでいた私に届きました。
(なんか、重要なことはいつもロンドンで・・・)

大西さんのこと、ネットで探しても
なにせ活躍していた時代には、ネットは存在していませんでしたし、

亡くなったニュースは公式発表されていませんので、
彼については生存すら謎のままとなっているのが現状のようです。

その後も、いくつかのライセンス商品=
バッグ、ハンカチ、寝具などが生産/販売し続けられているようですが

今現在、フォーマル・ウエアが展開されていることは確かなようです。


公式HPよりブランドイメージ
「アツキオオニシ ノワール」がブランド名。

こちらのロゴは、私が働いていた時代と同じものに、「NOIR」がついています。


こちらのフォーマルブランドは、現在進行形ですから、
きょう見つけた時は、
1999年以来、いきなりタイム・スリップ、雪崩のようなショックでした。

いえ、調べてない私がいけないんですけど、
なにせ情報がほとんどない・・・伝わって来ない現状ですので、

じゃあ、私が、15年くらいおつき合いのあった私めが、
大西さんのことを細々と書いても、罰が当たらないかな・・・??
と思ったしだいです。




ロイヤルなビスケット

2012-04-09 20:56:00 | イギリス
ロンドンのYさんが買って来てくださった愛らしいお土産!!



去年は、ロイヤルウェディングのスペシャル缶でしたが、
今年は、同じ「M&S」からクイーンの戴冠60周年記念
=「ダイアモンド・ジュビリース」ペシャル缶入りショートブレッドheart

中身です。切り分けて食べるタイプ・・・



シンプルさが高貴の証でしょうか(?)。



側面にも王冠がいっぱいokan

私はこちらで充分幸せ者ですが、

・・・チラと気になった、英国、王室と言えばの「ハロッズ」はどうかな?



おおっ?!これまたすごいコレクション?!
気になる方はコチラからご覧下さい。

ところで、女王陛下におかれましては、60年間のご勤務とはお見事でございます。
嫌な仕事だったら、こんなに勤続できないし、
義務感でやろうとしても健康を害するなどしてできることではない。
…と、言うことは、女王職が天職だった説濃厚…
羨ましい限りでございます。(*^_^*)