Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

HUMANS 0304

2018-06-08 23:23:00 | コリン・モーガン


今週は、最近いつも英国のチャンネルフォーにアクセスしていたサービスが機能しなくなり(無料なので先方から対策されてしまうという情報を見かけましたが、なぜ突然起きるのか不明)別のサービスを探したので、このエピを見るまでがちょっと遠い道のりでした。

とは言え、日本から遠く英国まで小熊ちゃんがトンネル掘ってくれたので、とりあえずこのエピは視聴に成功!

ふぅ〜〜っ。

シリーズ3ともなると、キャラクター達の関係や境遇もずいぶん1の時とは変わってきてます。

AIと人間の関係という大きなテーマを描くのに、人間側もAI側も多くのキャラが出てきて、それぞれの道でそのテーマに悩み行動するのがこのドラマ。

人間度アップして目覚めたレオは、過去に比べて穏やかな、文字通り人間味のある顔をしているのは嬉しい限りです。

レオがお茶を入れる姿は今エピのハイライト・・・!

と、言いたくなるくらい手番が少なくて、しょんぼりでした。

ディ・ゼロ(緑の目のシンスがマッティのコードによって意識に目覚めた日)の犯人に間違って特定された人を救うため、マッティは例のコードはロンドンから発信されたことをリリースしました。

それによって彼女自身が警察や政府に特定されるリスクが高まり、

レオにはそんなマッティを守りたいという目的ができたので、今後、ソースが彼女と突き止められマッティの身に危険が迫る時にはスクリーンがレオで溢れることを期待しますよ!!!

一方、フラットを借りて一人暮らしを始めたミアのところに、シリーズ2で彼女と恋愛関係になったエドが戻ってきます。

ミアの周りには攻撃的な人間が大勢押しかけてるので、ホッとしたのもつかの間、

ミアの歓迎はシンス・パンチでした〜〜〜〜〜

・・・仕方ないですよね、裏切られてミアは傷ついてましたもの。彼女の見かけによらない潔さは大好きです。

一番気になるのは、また一緒に住みたいエドを断ってもミアが遂行したい「人間の中で暮らす」というのは何なのか。どういうことを成し遂げたいの?

それから今エピでは、レオの母親の代わりとして造られたエレンのクライマックスが。本当のレオの母ベアトリスが自殺してしまったので、エルスター博士(レオの父)によって彼女は自分自身を絶対傷つけられないようプログラムされています。それで前エピでは、息子として育てているシンス、サムが車にはねられそうになった時に凍ってしまったのでしたが、今回は、サムを守るために自分が犠牲になったのでした。

でも彼女にとっては、プログラムされた目的をついに果たしたので悲劇とも言い切れない、とプロデューサーのサム・ヴィンセントはdigital spyで言っています。

ふむ、そうか・・・ということは、あのまだ子供のサムを、ここはやはりジョーが守るということになるのでしょうか?!シンスを受け入れられずに家族と別れた彼がこんな形で変わっていくのは心が温まるな。

A Very English Scandal E3

2018-06-05 19:16:00 | ベン・ウィショー


完結しました。

期待以上の何かを残して。

全3話を見終わって、なぜこのドラマが作られたのかがわかるようになっていました。

ジャーナリストJohn Prestonによる本で、50年以上も前のジェレミー・ソープとノーマン・スコットの出会いから判決(おそらくソープの死、ノーマンの現在なども)までの一部始終は現代の視点でまとめられていましたが、

新聞やテレビによる報道で一大スキャンダルとなったこの事件を、振り返る形でまたイギリスのメディアが世に出すマトリューシュカのような形で、製作者は単なるスキャンダルから歴史として残したかったのではないでしょうか。



この上のセリフ、「こんなことBBCで言っちゃうの信じられない」・・・何やら自虐ネタのようでもありますけど、セクハラの取り調べのように、どのような関係だったかを尋問、そしてその答え。この時、男性の同性愛は犯罪ではなくなってはいましたが、ベッドルームでの出来事がお茶の間に放送されてしまったのですね。

これがスキャンダルにならないわけないでしょうけど、

大騒ぎされたそこじゃなくて、判決から40年経ち「差別は良くない」運動が盛り上がる現代に、判決と同様に、エリートのやることは大目にみる法廷の人や一般人が、ノーマンのようなほぼ無職で地位もお金もない優男の存在も公平に認めなかった事実にちゃんとスポットを当てたことに大感激です。階級差別、セクシュアリティ差別とダブルです。

Old Baileyこと英国中央刑事裁判所で証言した時のノーマン・スコットのセリフにそれが凝縮されていました。

*駄文和訳すいませんすいません

「These men, they went to Eton and Harrow and Oxford.
I went to a secondary modern in Bexleyheath.
They're going to destroy me.
この人たち、イートンとかハーロウとかオックスフォード出てるんだ。
Bexleyheath(ロンドン郊外)の公立高卒の
僕を叩き潰してくるよ。」


「I don't care about the money, but I do care how men like me are shoved into corners and masturbated in the dark and then thrown out the door like we're dirt, like we're nothing, like we don't exist! And all the history books get written with men like me missing.

金の問題ではないんです、問題は、僕のような男たちがどのように隅に押し迫られ、暗がりでマスターベイトされ、そしてドアから放り出されるかなんです、まるでゴミのように、物のように、僕たちが存在してないかのように!そして歴史の本のどこにも僕のような人間のことは書かれていません。

So, yes, I will talk, I will be heard and I will be seen, Your Honour.
You can pay me or not pay me, I don't care, but the one thing you will not do is shut me up!

そうです、だから、僕は話しますし、聞いて、見ていただきます、裁判官。
お支払いいただいてもいただかなくても、それはどうでもいいことです、ただ、僕の口を塞ぐことだけはしないでください。」

*ノーマンが行ったa secondary modernという中高一貫(11~15歳の子供の教育という意味で)学校は、40~70年代のイギリスで11歳で受けるテスト成績が普通〜下の子のための、いわゆる労働者階級の子が行く学校。対して同じ公立学校でも成績上位の子はgrammar schoolという大学進学を目的としたミドルクラスの子が多く入った学校があった。成績で分けたはずがほぼ階級別になってしまったのでその後学校制度は改革されます。



このドラマでは、こんなドロドロバトルになったにもかかわらず、ジェレミーもノーマンも愛すべき人間に描かれていたのもすごい。演じたヒュー・グラントとベン・ウィショーの魅力と演技力のおかげだし脚本がそうできている。

特にジェレミーは始終傲慢なキャラにもかかわらず、こっそりと第3者(バッセルや弁護士)に「ノーマンを愛したのか?」「なぜノーマンだったんだ?」と質問されて、遠くを見て考えたり答えたりする。そして最後には「彼がベストだったんだ」と言葉にしたところ・・・・・脚本ラッセルくん・・・・彼に感謝します感謝します!

そして裁判で勝ったジェレミーが、その後政界を退き闘病後に妻とほぼ同時に(この奥さんも、見かけはおばちゃんだったけど、大好きでした!ジェレミー再婚に恵まれたね)この世を去り、

病弱で財産もない本物のノーマンが、初心貫徹で現在も動物に囲まれて健康に暮らしている姿をテレビに現した時、本当の勝者は君だったんだね・・・と見ている人の心に直接うったえてました。

もういい加減NHSは彼にナショナル・インシュアランス・カードを発行してあげてくださいよ








レディ・バード

2018-06-04 00:00:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


シアーシャ・ローナンが好きなので、とても楽しみにしていたところ、ティモシー・シャラメも出ていると知りますます楽しみになりました。

アメリカの田舎町の高校生活は、私立のカトリックということもあって日本の自分の高校生活とは似ても似つかぬもの、バイトやプロム、演劇部、と楽しそうだけど
そこはまだ親に経済的に独立してないゆえのフラストレーション。

アメリカだからなのか、この母娘が本心をズバズバ言うタイプなのか、私も家庭ではフラストレーションたっぷりだったけれど、こんな風になんでもいいあったことがないので、逆にこの母娘はとても仲が良いのかと思いながら見てしまいました。

特に自分と違って羨ましい!と思ったのは、「お金持ちの子息」と「かっこいいミュージシャン」という女の子の憧れる2大ジャンルの男の子と付き合ってたことです。

ティモシーくんのハンサムでクールでミステリアスな男の子自体は想像通りな感じで、

もう1人のおぼっちゃまの方は写真で見ても本編で見ても私は全くタイプでなかったんですが、

それが、ゲイだとわかってカミングアウトできない苦悩(キリスト教どっぷりですからね、辛いでしょうね)をクリスティンに打ち明け、彼女が優しく友情を示したところでグッときてしまいました。一番感動したと言ってもいいでしょう。



田舎とはいえ21世紀のアメリカ西海岸はそれなりにドラマになるのに比べ、20世紀の日本の田舎町で高校生だった私は、自分でバンドをやったりマンガを描いていたのでそれなりに忙しかったです。でもカッコイイ男の子は周りにいなかったので都会に来たかった・・・のではなく、やっぱり実家の延長生活を送るのは耐えられませんでしたので、都会で勝手なことをして今に至ります。

HUMANS 0302-03

2018-06-03 00:00:00 | コリン・モーガン


レオがついに意識を取り戻しました!!!

このHUMANSというドラマは、人間とAIの関係を描くことで人間にとってのテクノロジーとは、というテーマと同時に人間同士の差別というテーマをも浮き彫りにしている・・・ことも興いのですが、

やはりコリン・モーガン見ることが重要で、

コリン演じるレオの元気そうな姿、カッコイイ姿、かわいい姿をずっと待っていたファンにとって、長い冬が明けたような喜びがやってまいりました!

しかも、シリーズ2の終わりで首を刺されて大出血、瀕死の重傷を負ったレオは、人間の部分(彼は半人間、半シンス)は損傷を受けなかったので命は取り留めているものの、1年以上も昏睡状態にあったのです。

植物人間のように管につながれてたレオですが、マックスの個人的な事情から呼吸装置を外されてしまい、命の大ピンチ!ちょうどその時人間が偵察に基地を訪れ、シンス達が銃を突きつけられる不穏な事態に。

奥の部屋でポンプで必死にレオに空気を送るマッティを助けたのは、折しもドサクサに紛れて忍び込んでたニスカ。強壮剤のぶっとい注射をレオのTシャツをガバッとめくりお腹にブスッ!!!

ニスカの大胆な注射がレオを目覚めさせました。

しかし人間を憎むシンス仲間の存在を無視できないつらいマックスは(シリーズ3でマックスは辛い立場に置かれてるなあ〜!)レオの安全を確保できないと悟り、マッティとともにゲットーを出るよう指示します。

昏睡から目覚めたばかりで歩けないフラフラのレオをトラックの荷台に乗せて見送るマックス。またこの2人が仲良くなれる日が来ますように。

目覚めたレオは、記憶が途切れ途切れになり、首を刺される以前のデジタルだった記憶ではなくなりました。回復中に、怪我で損なわれた人工の部分を人間の部分が復元してきたようなのです?!

どうやって?!とは思いますが、そもそもがレオは半人間ですから疑問はそこにさかのぼるんですけどもそれは置いておいて、

人間の部分が増えたレオは、別人のように優しくて頼りない表情をするんです。

コリンの演技力よ!

以前のレオはいつも暗いトゲトゲした表情だったんですが、それは彼の境遇が追われている身だからと思っていました。

が、今のレオを見ると、普段無表情なシンスの部分がそうさせていたのもあったのか、と初めて知りました。

そして、エピ1での私の予感は的中・・・

(てか1年以上も昏睡するレオにマッティは付き添ってたのだから、わかるよね!)

マッティとレオの心がついに通う。

人間の世界でひとり堂々と生きる決意をしたミアの行方も気になるけれど、レオとマッティ・・・レオとマッティ・・・出会ったときはまだ高校生だったマッティ今何歳なんだろう。

そして私のもうひとりのお気に入りシンスのオディはまだ姿を見せませんが、レオとマッティ・・・レオとマッティ・・・

今はこのふたりの事で頭がいっぱい。

以前の痛々しそうなレオから、今度はあどけない顔をするレオに。マッティ色々な意味で想像を超える達成感じゃないでしょうか。

犬が島

2018-06-02 10:40:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


「日本が舞台で、犬が捨てられそれを助ける少年の冒険」ということで気になってました!

見たら「なんだかよく分からない衝撃」を受けて、すっかり犬が島の犬の虜になってます。

仕事が終わってから夜の回で見て、翌日は5:30起きで出社だったため11:00にはおふとんに入ったのですが、目を閉じると主人公アタリの保護犬スポッツ(左)と、島で会った元野良犬チーフの、こちらをまっすぐに見る大きい青い目が迫ってきて、ほぼ一晩中覚醒してしまうという珍しい体験をしました。

2匹とも声が低くて渋い俳優さんが喋っているので、カラダは捨てられゴミを漁って生きているのでやせ細って入るものの、とても威厳のある犬です。

スポッツは市長の養子の保護を任命されたくらいの軍用犬としての戦闘力、精神力を持ち、おまけに正義感や状況に応じた判断力もあるヒーローのような存在、

そしてチーフは野良としての誇りを持ちつつ、彼なりの微妙なチームへの協調性もあり、人間には忠誠心はないけれど友情は持っているカッコイイ奴です!


犬たちは、実はあまり日本では見ないような大きめの犬種でしかもメインの2匹は薄いブルーの瞳、というのがファンタジーらしくて好きです。

人間たちは、いるよね、こういうオバちゃんとかおっさん、って感じのキャラ(ただ市長と参謀は謎のこわい人w)で日本ぽいのに比べて、

犬はわりと西洋のモフモフ犬っぽくてしかも犬語は英語なので、日本語ネイティブ以外の人たちは犬視点になって、スモウとか浮世絵とかハチ公とか石庭とかの日本ステキイメージな世界で冒険するようにできているのかしら。



ところで、この映画のムビチケにアタリと犬たちのフィギュアが付いたセットが販売されてたんですね、私知らなくて、欲しかったなあ!映画館でグッズも売ってないし、犬だったら欲しくなるアイテムいっぱい作れたでしょうにね〜もったいない〜。まずはスポッツやチーフのぬいぐるみがあったら可愛いのになあ〜!!!