Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

ティム・ウォーカー:ワンダフル・シングス@V&A

2020-03-13 23:11:00 | イギリス
期間中にロンドン行けたら絶対見たい!と思っていた企画展に間に合いました。
 
Tim Walker:Wonderful Things

ティム・ウォーカーというのはファッション写真家なんですが、正道を行く他の大物と違いニッチな私の需要をあらゆる角度から満たしてくれる、ファンタジーで乙女でかっこよくてエロいオタクなセンスのアーティストです。

そして、英国ドラマ/映画ファン的には、ベン・ウィショー主演の短編映画「The Muse」の監督でもあります。


The Muse (TRAILER) directed by Tim Walker from W on Vimeo.



キュートでダークな写真とセット的な背景やオブジェの入り口はこちらですよ。



最初は普通のファッション雑誌ぽいけど、上の壁が溶けてますね・・・



よく見るとどれも作りこんだセットが背景です。



ここは「The Muse」コーナー。



俳優さんのポートレートも多いんですよ。あ、ティモシー・シャラメくん。



あ、大好きなダニエル・ディ=ルイスのこの写真!



右の阿修羅男爵は、ダンサーのマイケル・クラーク。



壁紙もドレスも家具も花柄。



乙女パンク。。。



巨大カタツムリは得意じゃないんですけど、紫色のボンボンのさくらんぼがカワイイ。



君もドラゴンズ。わかる。



ティルダ様の黄色いお部屋。



その遠景。



これは、ナポレオン・ボナパルト君ですよねえ。なんで私の好きなものを知っているのか・・・



アリスみたいに小さくなって彼の世界に写り込んできました。



何かこの世界のお土産が欲しくて、マフラーを買いました。アクリル製って好きじゃないけど彼の世界には合ってなくもない。Tシャツよりコーディネイトしやすく活躍してます。




見覚えのある犬

2020-03-12 21:43:00 | イギリス


この緑の地はオックスフォードのクライスト・チャーチ・メドウ。

このピッタリした服を着たワンコが視界に入った瞬間「いた!」と閃き

嬉しくて飼い主様が追いつく前に焦って写真を撮りました!

でもなんでこのワンコに親しみを感じたのかは、後で思い出しました。

この犬とそっくりさんじゃないですか。



ポール・スミスのパンツの柄です。


日本のワンコで服を着てる子は、飼い主の日本人に似て小型でなんとなくずんぐりむっくりの子がダボめの、時に幼稚園児のようなキュートなお洋服を着てる、というイメージが私の中にあるのですが、

イギリスの犬はやはり飼い主さんに似て四肢が長く、しかもイギリス人の定番色、ネイビーだし、スポーツウエアふうにフィットしてオレンジ色のワンポイント・・・なんかアスリートなお犬くん。

この子のおかげで10分は気分が高揚しました。(10分後に別の何かで興奮してたから)

A NUMBER ②

2020-03-11 20:12:00 | コリン・モーガン


橋からの眺めのブリッジシアターです。ビル自体が橋に一番近く、ただし劇場の向かって左側にTHE IVYが入ってます。グーグルマップで見るとまるでTHE IVYが劇場の中に入っているかのようにも見え、え!?劇場のバーがそんな高級レストランなの?!ってちょっと早とちりしました^^;

ところで川の対岸にロンドン塔があり、それを見て初めてこの橋がタワー(塔)ブリッジなんだと了解しました。塔と言っても立てられた時にはそうだったでしょうが、21世紀現在周りのビルから見下ろせるという位置関係になってますのでロンドン塔がタワーだとピンときません。



さて、前回書き漏れたことをまたちょっと・・・

この演目は私が見た限り9割以上席が埋まっていた感じですが、発売して数日目で最前列が取れました。

そしてステージはこのように側面にも客席が並んでいて、それをこの図を見て全く角度などがこの通りかどうか判断できませんでした。簡略化した図なのかも?と深読みしたのが運の尽き。



3回見るなら、正面、右、左のすべての方角からの席にすればよかった!
本当に相撲の土俵のように正方形のステージだったし、部屋が90度ずつ回転する仕掛けになってたし!

左右がただちょっと角度がついた席で端っこから見るような感じだったら見づらいだろうなーと心配で3回とも似たような正面中央の席にしてしまいました・・・苦苦苦。

まあ最前列が買えたので(土俵の枠がちょっと高くなっていたので若干俳優の足元は視界から切れるので良い席ではなかったようです。1番安い席でした)、靴は見えずとも俳優がステージの1番前に立つ時は足首から上はバンっと目の前で良かったです♪

コリンの役が変わる時は舞台が暗転し、コリンは次にライトがつくと別人になってるという演出なんですが、特にBernard1の登場シーンはコリンがステージ前面ギリギリにいきなり直立不動で現れるので嬉しすぎます。


しかし他の2辺のギリギリのところにも立つ時座る時があるんですよ!だから3方の席から見れば違うシーンのどアップが拝めたはずなのに〜

場面の転換だけでなく、この舞台は暗闇からいきなりフラッシュ部屋にてシーンが始まる、つまり舞台への出入り口がないのです。

開幕の時には、それまでライトで照らされていたステージが暗転するのが合図で、5秒ほどでまたライトがつくともう俳優さんたちは所定の位置についていて、即会話がスタート。TVのコマーシャルの後みたいに。

私の推測では舞台裏への秘密の抜け道がステージの奥にあると思うんです。でないとコリンの早替わりが不可能。

しかし幕後に挨拶が終わってステージから退場するときだけは、ライトが付いた中、ステージの奥左からそのまま客席の横を通って舞台袖にはけるんですね。これは舞台装置を観客にバラさないための動線かもしれません。

あと暗闇で移動するための小さなライトが舞台の床に幾つか付いているのを椅子の中で伸び上がって確認しました!



ところでロジャーさん、ここ3年くらいで首回りが恰幅良くなられたので(「刑事モース」の最初の頃を見返すと輪郭が違うのですよ!)相対的に頭身の関係で小柄に見えることがあるんです。でも「刑事モース」ではショーン・エヴァンズと並んで身長差ないし、やはり小柄というのは私の勘違いだろうなと思っていたら、舞台上でコリンとハグした時に似たような身長だったので、私の勘違いが証明されました^^



上の写真は劇場のビルの裏通りからタワー・ブリッジを見上げた風景です。この景色の昼間バージョンを「ステージドアからの眺め」としてブリッジシアターが発信していたので、ステージドアの場所は薄々わかっていました。

しかし残念ながら私が観劇した回のステージドアには誰も出てきませんでした(涙)

最初の頃に少しだけステージドアでのファンサがあったらしいですが、多分私がイギリス入国した少し前にクルーズ船からの下船者が発症などイギリス国内の新型肺炎患者が増えてきて警戒態勢に入ったのかもしれません。私自身も「ステージドアで会えたら何を言おう」とドキドキ想像していた時に、アジア人だから警戒させてしまうのかな、自粛したほうがいいのかなと思いましたから。

でも最前列に座ってたら向こうからもきっと見えていたでしょうね。ステージの上と観客席だったら濃厚接触はない(したかった!)から俳優さんは安全ですが。

下、ドアが閉まる直前にロジャーさんらしき影が見えたのでパチリ。。。わー、これただのストーカー写真。。。





A NUMBER

2020-03-10 20:17:00 | コリン・モーガン


メインイベントの「A MUNBER」です。このために2月末という寒い時に、新型ウィルスでアジア人ヘイトに会う危険も冒して行ったんですよ。

しかし2月のいいところは航空券がオフシーズン。

航空会社のカレンダーで値段をチェック、底値は2/26までで2/27には1万円アップ、その後は劇的にアップということを確認、2月の寒さにビビって少しでも遅ければ暖かいかもと27にしたのですが、結果、その27日から気温は劇的にダウンでした!

こんなことなら2/26に飛んで2/27,28,29と3夜連続で観劇をし、浮いた1万円で帰りの飛行機を夜にすればよかったと後悔です。BA1日3~4便あって(予約当時コロナ前)遅い出発の方が高額なのです。

ブリッジシアターは意外にも新しいモダンな商業ビルの一角でお隣はオシャレなレストランTHE IVY。本当にタワーブリッジの麓でした。



客層は老若男女『知的』というのが共通項です。そこにちょっと異質な濃いオタク女子がいたらそれはコリンファン(笑)。



ストール(日本でいうアリーナ)席は1階ロビーの手前にある階段を降りて入場するのでなかなか気付かなかったのですが、ギャラリー(2、3階)席入り口のあるロビー奥には、リハ写真が展示されていました。



この写真を撮るために前に立っていた紳士に退いていただきました。お納め下さい。



さて、ストーリーは・・・

「A NUMBER」の意味は調べると「多数の」という意味。Salterは妻に自殺され、その後様子がおかしくなった一人息子Bernardを施設に入れ、自身の更生のためにもその息子のクローンBernard 2を育てた。やがて成人した二人の息子たちはその事実を知ると、2は「自分はコピーだ」と動揺し、幼少時代以来会ってなかったオリジナルの1にも責められる。しかも2以外にもSalterの知らないうちに複数の他のクローンが作られていた。やがて1は2を殺して1は自殺してしまう。息子の喪失に自分とは関係がないと思っていた「その他のクローンたち」に会う気になったSalter。その一人めMichael Blackに会ってクローン人間であることについて何かを聞き出そうとしたが、家庭も作り幸せなMichaelには出生のドロドロについてはどうでもいいことだった。

と、実はMichael Blackが出てくるまでが本編というか長いのですが、その長さでSalter一家のことがSalterにより説明され、彼にとってはBernard 2こそが本物の自分の息子であり、1はオリジナルとして無視できないものの、その二人以外のクローン達は存在もずっと知らなかったので遺伝子的には子供とはいえ下手すると人間としても認めていなかったからこその大どんでん返しでありました。

*しかしですね、私の小さな脳みそは最初Barbard1と2がふたりともクローンだと思っていてオリジナルは本当に死んだと思っていたので、この話がめちゃめちゃわかりませんでした。なぜそう思ったか、それはこの作品について検索した時に、自動でWikiの日本語翻訳が現れたのを読んじゃったんですね、『父と息子の対立を中心に構成されています。2人は最初の息子のクローンです。』完全に誤訳ですね。自動翻訳を信じてしまった自分の愚かさが憎い。


見どころは、コリン・モーガンによる同じ姿の3人の息子たちです!一人3役♪1粒で3度おいしいグリコモーガン。

登場順に人物紹介しますと、

Bernard 2はSalterが人生をやり直そうという思いで手塩にかけて育てた息子です。当然、性格がいい。コリン、かわいい!35歳で親と同居してるあたりもパパと相性よく暮らしてる現れですね。白Tにグレーのジャージに白スポーツソックスで居間とキッチンをうろうろし、ソファに犬のように座ってソックスの中の足指をモゾモゾ、好きな飲み物は牛乳ですよ、ティーンエイジャーか(苦笑)と思いながらも牛乳の似合う30代、それがBernard2 !

Bernard 1はママがいなくなりパパにネグレクトされ精神が荒んでしまった子供です。施設に行った後もその傷みが癒えることはなかったところに40歳になって自分のクローンが自分の席を占め父親の愛を受けていた事実を知る。その怒りと悲しみを直立不動の全身から滲み出し、着古した黒いジャケットとジーンズも人生にくたびれたように見える。Bernard2も1も髪は無造作なくしゃくしゃなんですが、1は怒りで頭まで立ち上がってる感じ、顔はHUMANSのレオの時みたいな追い詰められた豹でした。

Michael Black 親にも知られず生まれたクローン人間。育ち方は不明ですが、前出のふたりのBernardの混乱ぶりから複製人間とは一体どんないきものなのか・・・とみんなに思わせといて、気立てもよく成績優秀だったと見えて髪に櫛の通った数学教師、奥さんと3人の子供にも恵まれた完全な爽やかでお茶目な青年。

と、ここまで書いて、きっと脚本家が狙った3人像をコリンが演じることで意図しなかったキャラクターが出来上がったんだろうなあ、と思います。だって初演のダニエル・クレイグだったらきっと違ってたはず!絶対Bernard1が1番真に迫ってたんじゃないか?!

こんな3人と対峙するパパSalterのロジャーさん。チェックのシャツにカーディガンとジーンズ。ふふふ、ジーンズ。そして近未来という設定のわりにちょっとレトロで質素な居間のインテリアは多分Salterが若い頃から変わらずずっとそうなんだそうなと思わせます。下の舞台写真では奥が窓ですが、この舞台、場面が変わるたびに90度ずつ回転して奥の壁もそれに合わせてあと3方がぐるりと見える仕組みになっています。暖炉やTV、本などのラックの面、キッチンにつながった面、それと入り口ドアのある面なんですが、どこもきちんと片付いていて、Salterの性格も落ち着いてるんだな、と想像させます。

なので、息子たちとの話で、オリジナルが2歳の亡くなった奥さんは(多分うつ病で)電車へ投身自殺、その後からなのか多分現実逃避で酒かドラッグに走ったとわかった時はびっくりです!温厚な男の意外な過去。

しかも「オリジナルの息子は亡くなった」と最初はBernard2に嘘をついてましたが、実は、施設に入れたというんですよ。ここが私も最初信じられない部分だったんですが、イギリスは日本よりも子供の人権を尊重し実の親たりとも育てる能力なしと判定されると子供を保護するために親から引き離すんですね。きっとそういうことだったのかな、と思ってみたのですが、その男に子供のクローンを発注させる許可がよく降りたものだとそっちも不思議でなりません。

そこらへんは不明なのですが、とにかくも酒類依存からは2度目の巻き返し子育てに成功したSalter。片付いた部屋のように精神的に復活しましたが子供にバレて自分も動揺してます。かわいい2に苦しまれて「そうだ勝手に余分なコピーを作った医者たちを訴えよう。アイデンティティーの侵害だ。」と自分への責任追及を逃れるための提案まで。

その場では笑いが出るのですが、これ、よく考えたらSalterのちゃらんぽらんぶりが。ロジャーさんは勝手に私の中で「知的」レッテルを貼られてるのですが、「モース刑事」のサーズデーだって情に深く判断力はあるけど知的というよりむしろ腕っ節が売りな人なんですよね。

Salterは普通の人、むしろ最初の息子を忘れてクローンで人生をやり直そうなんて自分のことしか考えられない人だったんですよねー。奥さんがうつ病になったのだって彼に原因がなかったとは言えないし。ま、そういう愚かなところのあるので、自分勝手な奴めと思いつつも観客はついSalterに同情して感情移入しまうんですね。冷静になるとSalterのしたことって共感しづらいんで、こちらもキャスティングが成功してますね!

コリンはもちろん役が変わる時に衣装替えで舞台からいなくなりますが、Salter役のロジャー・アラムは舞台に残っているので、約1時間ロジャーさんの文字通り出ずっぱりも堪能できます。これがもし好きになれない俳優だったら・・・?!ずっと1時間はうっとおしいでしょう!

では長くなってしまいすみません。多分もう1回書きます。







上3枚の写真はツイッターで観客の誰かが撮った開演前のセットと会場。ブリッジシアターはストール席が少な目で2階3階席からもステージが近くよく見えそうです!


Made in UK カツカレー

2020-03-09 19:38:00 | イギリス
時差ボケがきつくて調子が悪く(体の時差調整能力って1日1時間なんだとか。そしたら日英の時差は9時間なので9日間滞在した後は体がイギリス時間に完璧になったところ!)、頭が回らないので軽いネタから行くとします〜

「この近くでカツカレーどこにあるかな?」

2ヶ月くらい前に、職場のイギリス人のお客様から聞かれた時、ハハーン、カツカレーがイギリスで広まってるのかな?と思ったのですが、

「チキンカツカレー味ポテチ」まで発見!



この商品のポイントは、高級スーパー(百貨店ふう)M&Sのオリジナルということなんです。カツカレーといえば日本ではどちらかというと庶民の味、それがはるばると海というか空を超えると「日本食」という枠でオシャレな食べ物として優遇されてるではありませんか。

そして地下鉄のポスターには、「ナスカツカレー」まで!



いや、でも、揚げなす大好きの私はこれ食べたいです。揚げなすをカレーにトッピングして食べたこともあるし、それにカリッカリの衣が・・・

どこの国でも外国のお料理を取り入れると自己流発展するものですが、

カツカレーがこんなに一気に広まるとは、

これもネット社会のスピードなのでしょうか?

フェイスブックやインスタにカツカレーがドロドロと流れているのでしょうかね?!