Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

007ポッドキャスト:Qの部屋

2021-09-21 10:31:00 | ベン・ウィショー
「007:No Time To Die」、去年の4月から公開が先延ばしされ続け、今度こそ延期しないぞという強い意志を感じるプロモが繰り広げられております。(ホッ!)

そして待ちに待ったQ情報も、ポッドキャストにアップされた新コンテンツで、中の人ベン・ウィショーやセットデザイン担当スタッフによるインタビューで小出しにされてますよ。podcast
ウィショーさんの声は15分あたりから。



英語オンリーですが抄訳を書いておきます。

ベン・ウィショー
*イントロとして「スカイフォール」でボンドがQに出会った歴史的なシーンの会話「I'm your new quartermaster.」も挿入されています。
「ネタバレはあまりしたくないけど・・・
僕が好きなのは、ほんの一瞬の家事シーンが巨大な国際的危機の話に出てくるところです。Qがお客さんを迎えるのにローストポテトを作ろうとしていたら、ボンドがいきなり現れてその夜がだいなしにされるという。
彼の自宅を見れるのは楽しいです。みんなもQがMI6の外でどんな生活をしてるか興味あるでしょ。どれくらいQらしいのか、どんな奇妙なもの、想定外のものがあるのかって。感じたのはやっぱりかなり仕事っぽい環境だなってことで、彼は頭から仕事が離れない人なんだと思いました。こう言う感覚を入れてくる映画は本当に好きですね。」

マーク・ティーズリー(プロダクション・デザイナー)
「楽しいよ。Qのフラットは都心の家にしたんだ。ウォータールー駅近くのヴィクトリア時代のコテージなんで、自転車通勤なんだよ。セーター同様居心地いいけど妙な部屋に一人暮らししてる。あ、愛する猫はいるよ。彼のためにちゃんとした家庭的な家を用意した。彼のクッキング姿も披露したんだ。ミリクグラム単位で計量して味見も科学的にするんだ。」


別の007映画ショップではQがしているという日本製の前掛けもすでに売られているので、いよいよその姿が拝めるというわけです〜♪



ENDEAVOUR 0802

2021-09-20 12:24:00 | モース&ショーン・エヴァンズ


タイトルは「Scherzo: スケルツォ」 

イタリア語で冗談
音楽用語で快活な三拍子の楽曲の種類の意味

う〜むむむ、ENDEAVOURラストのエピと噂される最終楽章の前の軽いエピという意味なのか、いやいや、殺人事件にその意味は使わないであろうから、次週を見たら意味がわかる謎なのかしら?

今回はモースのスーパー義理のお母さんが登場して大暴れでした・・・まあ現実にはただちょっと新居に引っ越す途中で泊まりに押しかけてきただけですが、

「2、3日くらいソファーで寝るくらい何よ」(自分がベッドを借りて家主はソファー、さすがイギリスの母強し)から始まり、

「オックスフォードに行ったからってラテン語とはね。」
「行っても途中でやめて文学も音楽も何もかもダメだったわね。」
証拠品のポルノ動画を見るモースに
「どうりで一人暮らしのはずよ、は、まともな女には相手にされないわ」

いや〜、義理とはいえさすが肉親は容赦ない・・・

でもお父さんのことを「cabbie」(タクシー運転手の俗語)と言ったモースに
「プライベートハイヤーのショーファーよ」と自分もフランス語で夫のことを格上げして表現したのには吹きましたけど。

このエピでも恐れていたサーズデーとモースの衝突はなく、代わりにこの義理ママが毒を撒き散らして行った感じでしたが、

彼女が家を売ったので、いよいよモースには実家というものが消失してしまいました。

そして事件で父親を失った少年に向けるモースの眼差しが、自分を哀れんでるように見える見事なプロットでした。

そうそう、「だからまともな女もいないのよ!」と罵倒されたモース、またまたタイミング悪くジョアンのフラットを訪ねました。酒に溺れてる間にストレンジはいい仕事してまして、そりゃあな〜、自分が不倫の恋を失ったからジョアンに頼るというのはやはり虫が良すぎないかいモースくん。

来週のエピ3を考えただけでまた動悸が激しくなります・・・いよいよです・・・

ストレンジとジョアンはロイヤルアルバートホールでカーペンターズを見て婚約するのか、そして1と2となんとか仕事して平和に来たモースにまたライターの鞭が振り下ろされるのか(きょわい)。主任モースみたいに酒で体を壊して入院するのかな。その間にサーズデーが大変なことになっちゃうとか。いや、これ以上考えるのは止そう・・・


SEX EDUCATION 3

2021-09-19 10:44:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


Netflixの「セックス・エデュケーション」シーズン3が公開されたので早速観ました♡

エイサ・バターフィールドが冴えない高校生オーティスを演じる、その名もズバリすぎる^^;スクールコメディです。3も笑って泣きました!

オーティスのママ役ジリアン・アンダーソン以外は知らないキャストでしたし、好みのキャラはオーティスくらいのものであとはベタな男性ホルモンと女性ホルモンがにじみ出た苦手なキャラばかりなのに、見るとオールキャストが大好きになってしまう謎のドラマです。



エイサくんの高校生役もこのドラマで最後かなぁ。ナードな少年専門俳優ではいられないものね。大好きだけど。

大嫌いだったマッチョなジャイアン=アダムも大好きになってしまったなあ!



シリーズ2から大変なことになったアダムのお父さん。



アダムの彼女だったエイミーちゃんは、エロく見えてしまうキューティー・ブロンド。



写真はインスタからもらってきました!3のプロモに合わせたSNSレッドカーペット風でステキです。ドラマ公式がアップしてエイサくん個人が「いいね」してます。



おっと、出勤せねば・・・続きは追って・・・

帰宅しました。

エリックも1ではただのダサい子だったのに、自分を追求してどんどん弾けてきてそれが板についてきました。2でアダムと付き合うようになってびっくりでしたが、3でのその後の展開も突き抜けています。



ルビーも1では絶対に好きにならない子だったのに、まさかの3ですよ。



そしてメイヴは実はヒロインなんだけど、ルックスと頭がいいのに家庭に恵まれず経済的な弱者という。家では優しい子だけど学校ではおっきな目で睨みを効かして強がっているのが不憫な昔の少女マンガの主役みたいな。



性教育というタイトルだけど全部教育と言いますか、月並みですけど性も人間の要素の中で他と同じに大切に、以上でも以下でもなく愛しみましょうというテーマを感じます。

異性愛者、同性愛者からノン・バイナリーも、フェミニストも男性らしさの囚人も、学園ものだけど親の代の問題も、全部あります。

荒野のビリー・クラントン

2021-09-18 11:50:00 | コリン・モーガン


こちらのTIFFQ&Aで、コリン・モーガンの「ビリー・クラントン」というキャラの名前がいわゆる悪党ファミリーの若造という意味があることをブラナー先生が教えてくれました。

OK Corralって「OK牧場の決闘」
My Darling Clementain Tmbstoneが「荒野の決闘」でした。

この西部劇の銃撃戦での悪党一派がクラントン一族で、それがベルファストで再現される模様です。

ホルストン

2021-09-16 09:24:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
Netflixの「ネクスト・イン・ファッション」に出演していたデザイナー、ダニエル・フレッチャーのファンになり、彼がクリエイティブ・ダイレクターに就任したフィオルッチを私が買い集めていたら、

夫が「これ知ってる?」と見せてきたのがChic & Sister SledgeのHe’s The Greatest Dancerのビデオで、「ホルストン、グッチ、フィオルッチ〜♪」とディスコビートに乗せて歌われていました。夫の中ではフィオルッチは80年代=過去のブランドでした。

調べたらこの曲は1979年リリースで、当時アメリカのディスコに集まる人たちに人気だったブランドなんでしょう。グッチとフィオルッチは晴れて40年後にも生き残って人気ですが、ホルストン・・・?

ファッション業界にもいた私が知らない・・・ググったら出てきたのがNetflixのドラマでした。なんとユアン・マクレガー主演!



アメリカのデザイナーで、カルバン・クラインより一つ前の世代、ラグジュリーブランドだったようで、パリのディオール、イヴ・サンローランの顧客を狙ってスタートしたようでした。初めは帽子のみから、それがジャッキー・ケネディの着用によって成功、服のコレクションも大成功・・・

それが、当時のファッション業界のビジネス形態、「ライセンス事業」にまで広げてから経営とクリエイティブの両面でトラブルが勃発していく。

デザイナーのホルストンは美意識に妥協を許さないためいい製品を作れたのだけれど、自分で全てを決定するには手を広げすぎてしまい、当時のカルチャー「酒、ドラッグ、タバコ」にどっぷり首まで使って二進も三進もいかない日々を乗り切ろうとする・・・がもちろんうまくいかず、経営面でもワンマン創業なため、ラグジュリーを知らない巨大企業とはうまくいかず。

この辺でもう私はハラハラしすぎてドラマを見れなくなり(エピ3あたり)、そんな時に見つけたのがアマゾンのドキュメンタリー「ホルストン」。



淡々と事実を知るにはドキュメンタリーなら辛さもないだろうとまずこっちを見て、先を知ってからまたNetflixドラマに戻りやっと完走しました。

70~80年代、エイズ出現までの天国だったNYのゲイクラブ、ラグジュリーブランドのライセンス展開という、その時代にしかない波に乗った成功と没落を一人の人間が体験したストーリー。

私もファッションデザイナーと一緒に働いたことがあるので、いちいちエピソードに過去の体験を思い出してしまい、重かったです・・・!!

が、80~90年代初頭のエイズ問題と90年代ブランドライセンス問題から30~40年経ってやっと俯瞰でホルストンを語れるようになり、知れたことはよかった。。。