ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

6年前だそうです。

2021年01月21日 00時20分47秒 | ちょっと休憩
一昨日来られていたお客様としていた会話。

「最近の子供は」という話です。

こういう始まりだと「最近の若いもんはダメだ」的な捉えられ方をするかもしれませんが、その逆です。

私、結構過去にも書いていますが「最近の若い人は頑張っている」と感じていて、そのお客様も同じ意見でした。

その方が話し始めた時に「我が意を得たり」と・・・・

そして、その時に最近見たニュースでのシーンを思い出して話しました。


6年前、小学6年生だったサッカー少年は抽選に当たり、来日中のスーパースター【クリスティアーノ・ロナウド】さんとステージ上で話す機会を得たのです。

そして少年はメモを開き、たどたどしくポルトガル語で質問します。

明らかに「カタカナで書いたポルトガル語」ですので発音やイントネーションも正確では無かったのですが、ロナウドは「うん、うん」とうなずきます。

その時、記者席から少年を笑う声が漏れてきます。

ロナウドは対面していた少年から半身を捻り、ステージの前に陣取る記者たちに向かって言い放ちます。

「なんで笑うんだ?」「私には少年の質問は充分分かった」「なぜ一生懸命していることを笑うのか?」と・・・

素敵な話です。

ちなみに少年の質問は「どうしたら貴男みたいにサッカーが上手くなれるのか?」「僕はプロになってロナウドさんとプレーがしたいが、どうすればいいか?」的な感じだったと記憶しています。

そして6年後の今年、彼は全国高校サッカーで山梨学園高校の選手として優勝を果たします。
決して「大活躍」ではありませんが、ロナウドの言葉が彼を支えたようです。

素敵ですね。

少なくても私の前後の世代は、もっと頼りない人が多かったと思います。。

バブルに甘やかされ、戦争経験者でもなく、若い頃困窮時代を過ごしておらず・・・

いや、素晴らしい人もいらっしゃることは承知していますが「最近の若い人」は頑張っているのです。

大人はついつい若者を見下したり、馬鹿にしたりしますね。

ですが自分の若い頃の失敗を思い出してみましょう。

逆に若い人には簡単に「老害」「時代遅れ」などと言わず、一歩踏み止まって「先人の年輪」の中に潜む「老練な技術や知恵」を見つけたほうが得策です。(私に探しても何も見つかりませんが・・・)

そむりえ亭の若者(と言っても30歳オーバーですが)も負けじと頑張っています。

         樋口誠

PS:記者と言っても担当は違うのでしょうが、政治担当記者には政治家に対してこそ失敗をついて欲しいものです。むしろ「嘲笑って」も良いんじゃないでしょうか?

「強い権力に対しては強く、弱者には優しく」がマスコミのあるべき姿勢だと思うのです。