ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

ちょっと嬉しい傾向

2021年01月18日 00時34分21秒 | ワインの事
長い間、ソムリエをしてきて、私が取り組んできたことは「マリアージュ」一本です。

決してダジャレではありません(笑)


ワインを主役にしない。

料理を引き立てる。

有名な、そして高価なワインを誉めそやさない。

普通のワインが良い仕事をする。


そういうマリアージュ。(あえてペアリングとは書きません)

嬉しいことに、ここ暫くの間でマリアージュについてSNS上で提案するソムリエが東西を問わず増えてきました。

しかも「教科書とは違うで」的なマリアージュ。

それが良いんです。

嬉しい傾向です。

そう言いながら、私のソムリエ歴の中でも、その方法は随分と変遷を経ています。

手に入る素材も、

料理法も、

ワインを提供する場所も、

全て時代とともに変わっていますから「新しいマリアージュ」が生まれて当然です。

逆張り、とも言われる「魚に赤」「肉に白」

そむりえ亭のお客様は経験済みだろうと思います。

ちなみに前店舗の近くにあった某全国的な調味料会社の「味研究室」(と言ったと思います)の方々が「鮨」「鍋」をテーマにマリアージュを勉強したいとして、一緒に試したことがあります。

沢山の鮨に、鍋に、16種とかだったと思いますが沢山のワインを合わせて実験します。(鮨と鍋は別の機会にしています)

私は一言も余計なことを言わずに、同時にテイスティング。

彼らには「想像の外」の発券があって面白かったようです。

「え、どんなんやったん?」という方は聞きに来てください。

ま、ソムリエが何を言おうと全ては結果ですから、お客様が判断をすること。

是非「そのソムリエなりの美味しい食事」を試してください。

そして、それがお家でワインを頂くときに役に立てば本望かな、と思っています。

            
      樋口誠