この時期、どこの学校でもPTA総会が開かれる。
そういう年頃のお子さんを持つお母さんたちは、クラスの中から選出する“委員”をいかに回避するか戦々恐々としているのではないだろうか・・・。末っ子の中学校でも、来週金曜日がPTA総会だ。それに先立つ学級PTAでは、委員が選出されることになっている。
長男が入学した初めての時には、入学式の日に行われていた。これからPTA入会式が始まると、子どもたちが教室に引き上げ始めたと同時に保護者がぞろぞろと列をなして体育館を出て行った。上に兄弟がいて慣れた保護者の方たちで、先生や役員が声をかける間もなく席を立って行った。
うわさには聞いていたがその勢いは凄かった。なんとまあと思ったが、その後の状況に私も出ていけばよかったと随分と反省した。
子どもたちが出た後、ぴったりと体育館の扉は閉められ「途中退席は許さないぞ」というムード!
クラスごとに保護者が集められて円陣を組み委員を選べと、PTA執行部の人だったんだろうなあ、なかなか迫力のあるお母さんに詰め寄られた。私は末っ子がまだ4歳。手のかかるころだったので断固拒否の姿勢を崩さなかったのですが、
「小さいお子さんがいても、去年、○○委員をやった人がいたわよね」と睨まれた。
これだもの、きらわれる。このせいでPTA入会式後に行われていた各クラスでの学級PTAへの出席が悪くなり、さすがに苦情が殺到した。
本末転倒ではないか・・・当然だ。以来、入学式での委員決めは行われなくなった。私はこれまで、夕方から活動をする中学校のPTAは引き受けないようにしてきた。ただ、バザーの手伝いといった当日限りのものはなるべくやった。委員を引き受けている人には、小学校で世話になっている人も多かったから、委員を引き受けない分手伝いには出てきた。
今、高3の娘からこのたびまでに4年のブランクがある。
先日、末っ子がPTA総会の案内を持って帰ってきて、変わったなあと思った。
公開授業・学級PTAに続いてPTA総会なのだが、PTA総会欠席の場合は委任状にするから印鑑をつくようにと書いてあった。
4年前までは無かったことだ。
委任状に私でもわかる不備があるので、ここ1・2年でとりいれたことなのだろう。
中学校のPTA・・・うーん、どうやら想像以上に会員からそっぽを向かれているのかもしれない。
以前は体育館でやっていた総会も、視聴覚室になっている。それで十分ということだろう。
開かれたPTAであってほしいが、巷の噂を聞けば、こういう時に当然だがあまり良いうわさは聞かない。
かなり中学校PTAの辛辣な話が流れている。これは、どうなんだろう…。
PTAて何のためにあるのだろうなあと、考えさせらてしまう。
小学校でも感じた。
子どもの学びのための組織が、組織のための組織になっているのだろう。
善意を信じるしかない。学校もそうだが、PTAもいかに親と信頼関係を結ぶかということをもっと考えるべきだと、私は考えている。