日々のこと

可もなく不可もなく

『東京奇譚集』-村上 春樹-

2010-04-11 21:28:34 | 映画DVD&本
こんな事って本当にあるんだ!それって偶然でしょ!・・・といった出来事を経験する事が時々ある。
この本はそんな不思議話が5編の短編集『とうきょうきたんしゅう』
まえがきで作者自身が経験した「単なる偶然だろうか?」という出来事が書かれているので、6話ある。

6話の内3話までは、そんな事もあるかもしれないと思うけど、残り3話はお遊びの感を否めない。
でも、不思議な話って興味をそそられます!
居るはずのない人の姿を見たり、後から思うとあの物音は知らせだったのか・・・など・・・


息子が1歳になって、私は住まいのすぐそばにある所へ勤めを始めた。そこには託児室があり息子を預けてフルタイムでの仕事を再開した。
当然のことながら、泣いて私から離れようとしない息子を無理やり保母さんに預けて逃げるように託児室を出る。
休憩時間に息子の様子を見たくて、託児室の外から窓をそっと覗き見るその窓の角に子供の頭がいつも見える(息子なんです)
仕事を終わって迎えにいくと、オムツを一度も替えてくれてなく胸の辺りからぐっしょり濡れている。保母さんは『無理にやると泣くから・・その角に居ると安心するみたいで・・』と言い、泣いてもあやしながら最低限の世話をしようという風ではなく、息子は私から離れるとすぐに部屋の隅に行きそこから動かなかったのです。
そして数日後、夫が夜勤明けに息子を迎えに行った。夫はそんな保母さん達を許すわけが無く、事務長を交えて話し合ったが、感情が表面に出た状態ではもう息子をその保母さんたちに預ける事はとても無理!という状況になってしまった。

翌日は休みを取り、息子の手を引いて市営の保育園があるらしい場所を探して商店街辺りを歩いていた。そんな私にやはり幼児の手を引いたおばあちゃんが『この辺りに四方田さんていう、子供を預かってくれる家があるって聞いて来たんですけど知りませんか?』と言うではありませんか!
私はびっくりして『そんな家があるんなら私こそ是非子供を預けたい!』とその方と一緒に探しました。なんと商店街を少し離れたところにそのお宅はあったのです。
四方田さんと話している間、息子はさっさと上がりこんでそこに居る子供たちとおもちゃを持ち出して遊び始めたのです!
もう翌日からそこへ息子を預け、1日休んだだけで仕事に戻る事が出来ました。

この出来事はやはり単なる偶然ですよね!でも天の助けか!と思って感謝しています。息子は四方田さんのところへは喜んで通ったのです
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