
小川ワールドです!!
チェスを題材にした物語。
唇に障害を持った少年が、偶然からチェスを指すことになり、どんどん上達していく。
そしてチェス盤を見ながらのチェスではなく、盤下にもぐりこんで・・・なんです。
将棋でも碁でも、かなり先の手を考えて1手を指すと言いますから、頭の中で盤上の駒を描く事が出来るのでしょう。
チェスの事が分からないので、その奥深さとかそれぞれの駒が作り出す素晴らしさなどが理解できないのがちょっと残念。
ロシアにアレクサンドル・アレヒンという世界チャンピオンが居たようです。
アレヒンの発音がアリョーヒンと書かれる事があるらしく、そこから取っているのか主人公の通称名がリトル・アリョーヒンと言う。
アレクサンドル・アレヒンは「盤上の詩人」と言われて、素敵なチェスを指したようだ。
ウィキペディアで調べると、1933年には来日して帝国ホテルでチェスの大会があり、日本の棋士にも勝利している。
スポーツ・芸術・ゲーム・・・何でもそうだけど、その人の人間性が現れる。
繊細だったり自信たっぷりだったり、びくびくしてたり横柄だったり・・・
チェスに限らずその奥深さは想像以上だと思うが、リトル・アリョーヒンはポーンという猫を抱いて象を祖先に持つビショップと、そしてミイラとチェスの海を自由自在に泳ぐのです。
この本は娘たちから誕生日プレゼントとして送られた物で、『博士の愛した数式』もプレゼントしてくれた。
この2冊の主人公のように、やさしく謙虚に生きたいなと思う。