
梨木香歩のエッセイ『不思議な羅針盤』
あとがきによると、2007年から2009年に雑誌ミセスに連載されたエッセイを収めたエッセイ集との事。
2010年12月に出版された。
エッセイと言うと、気軽な文章というふうに思っているが、この本はとても中身が濃く充実していて読みがいがある。
この作家らしいし、梨木香歩の成り立ちがさもあろうと思われる子供時代のエピソードが絡んで面白い!!
小学生の頃の項では、NHK朝ドラ花子とアンの主人公村岡花子を紹介している。花子とアンを欠かさず見ているので、こうして本に出てくると何だかうれしい^^;
作者の小学生時代(子供時代)は図書館の本を読みつくし、百科事典が愛読書であった事など、彼女自身が出来上がる素地ができた時代を思わせる。
百パーセント、ここにいるの項と見知らぬ人に声をかけるの項は、幸福学でも言われている事だと思う。
人とコミュニケーションを取ることが人を幸せにする。
そして何事であれうわの空でなく、物事に今取り組むことが幸せでいられること・・・・と幸福学で云っていたと。
個性的なリーダーに付き合うは人間関係の参考になる^^;
このエッセイ集が1冊手元にあると、何かさみしい時・困ったとき・解決したい事があるときなどにヒントを得られそうな気がする。
あっ、だから羅針盤?まさに不思議な羅針盤です!!^^v

