現場とは、エンドユーザー、社員、資材納入業者、孫受け、下請けなどに属する人々の状況や環境の事でもあります。
彼らと一緒に苦労や幸せを分かち合える経営者こそ、一流経営者と言えそうです。
社会は、とかく規模や利潤率だけが優良企業と評価されがちなのが気になるところです。
特に工務店は、小規模でも地域住民に慕われ信頼されている事が優良工務店の証しです。
経営の神様と称される松下幸之助翁も、トヨタグループの豊田佐吉氏も、また世界のホンダの本田宗一郎氏も、世界企業を目指して創業した訳では決してありません。
懸命な努力と研究は勿論ですが、潮流、時勢と言う波に乗れた事も成功の要因でしょう。
彼らからは、その哲学や手法を学んでも同じ事を我々が真似しても成功などあり得ません。
経営能力の違いもさる事ながら、時代背景、自己環境、時勢と潮流が異なるのです。
上記の三人の経営者は、いずれも汗まみれで物づくりの現場から企業を興しました。
全国に200万社も存在すると言われる企業の殆どは、我々のような零細企業です。
店頭公開も含め、市場で株式を上場する企業はこのうちの数パーセントにしか及びません。
この僅かな上場企業に、部材供給や下請け、孫受け等の大半の零細企業が成立しています。
労働者の大半は零細企業に属し、零細企業で大企業が支えられ日本経済が成立しています。
コロナウイルス不況の中でも利益減少を嘆くトヨタ自動車は、それでも年間1兆円もの純益があります。その多くは、下請け、孫受け業者達の汗の結晶でもあります。
大企業だけにスポットは当たり、それを支える零細企業が注目される事はありません。
天下の大企業も現場で汗を流す人々の存在を忘れた時は、その屋台骨が瓦解します。
私達「#ファース」グループの工務店経営者は、現場作業員をもっとも大切にしています。
写真はハウジング事業部(フクチホーム)の工事現場です。
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