普段は何気に使用している日用品を見て、そのモノに関わる人々をイメージしてみました。
写真は以前にファース全国大会で記念品に使用したマグカップです。
陶器は粘土を練る人、ろくろで形にする人、取っ手を付ける人、写真のマグカップにはファース工法のログマークが入っています。
このマグカップは1000個単位での発注でしたので、大きな釜で焼き上げたのでしょう。
焼き釜をつくる人、薪を伐採する人、割って干す人、燃やす人、その釜に入れる前には、
粘土の選定、土練り、ロクロなどでの成形、自然乾燥、素焼き、絵付け、釉薬、本焼きなどと実に多くの手順を経てこのマグカップが出来上がります。
このマグカップは私が自分でデザインしたので、企画料は掛かりませんがデザイナーに依頼すると相応のデザイン料金は必須です。
モノがあり、仕組みがあると、その向こう側には実に沢山の人々の存在があります。
私達が使用している新幹線や列車、モノレール、飛行機などに乗る際は、見えない処でアシストする人々の姿を想像すると、とても有難く思えてくるものです。
私達の家づくりでも関わる業種は、姫路城の改築工事に劣らない人々が存在しています。
今年の「第21回全国大会in釧路」の開催は新型コロナウイルスの影響で中止としました。
したがって写真のマグカップのような記念品のデザインを考える作業はなくなりました。
また全国大会を開催するには、ファースメーカー協力会やホテル関係者、準備スタッフ等の何回もの打ち合わせもなくなりました。
新型コロナウイルス禍で多くの人々の営みが失せてしました。
人間社会は、多くの人々の関りで構成しており、作業がなくなった分のスキルも失せているように感じてなりません。しかし、コロナもやがて収束し、そして収束する事でしょう。
次なる「#ファース全国大会」は、マグカップの向こうにいる人の気持ちも汲んだ内容にします。
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