断熱性能の良い家づくりは、出来るだけ開口部を少なくしなさいと云うのが定説でした。
窓ガラスは、景観がよく日射熱を取り入れますが、熱を多く逃がしてしまうからです。
時に北側はデッドスペースと云われ、何処の家も北側には小さな窓しかありません。
ところが北側の部屋は、人の気持ちがもっとも落ち着く場所であるとの研究もあります。
北側の部屋は、気まぐれな直達日射を受けません。
日射時は、天空輻射熱(空中の水蒸気に跳ね返った熱)、地面輻射熱(地べたから放熱する熱)、大気輻射熱(空中の微粒子に跳ね返った熱)が、家中の何処からでも入ってきます。
このような熱を遮断するにはLow-Eと云われる金属粒子をガラスにコーティングした複層ガラスやトリプルガラスを活用します。
私は那須塩原市の星野アルミ建材さんの協力を得て、この特殊なLow-E加工したトリプルガラスで断熱材を超えるような断熱壁をつくる研究を行って来ました。
昨今は、トリプルガラスにLow-E機能を持たせたガラスが市販されています。
そのLow-E付きトリプルガラスは、熱貫流率(U値)が1.0を切る断熱性能があります。
グラスウールの100㎜で約0.45ですからガラスで約半分近くまでの断熱性能を持ちます。
私達は星野アルミ建材さんや法政大学の川久保准教授とも一緒に研究を行い、グラスウール断熱材の200ミリを超える超高断熱ガラスの作成実験を行ってきました。
写真は新築中の我家の北側開口部で、いよいよ自宅に取り付ける段階となりました。
写真はその実験用ガラスと取り付け開口部ですが、並びの左側には通常「#ファース工法」専用のトリプルガラスのFix窓をつけて対比します。
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