3・11の震災以後の電力事情は一変、深夜電力の余剰設備率が大幅に減少しました。
以前は、余った深夜電力で温水器や蓄熱暖房器に熱を溜め、昼間に放出していました。
住宅性能が高くなった現在はエアコンなどのヒートポンプ暖房が主流となってきました。
「ファースの家」も過渡期には、蓄熱暖房器とエアコンを併用した時期がありました。
寒冷地型エアコンの信頼が高まってからファース本部は、天井裏にエアコンを設置する方法を編み出し(特許出願中)現在のファースの家はほぼ全棟で実践しております。(写真)
天井裏や床下にエアコンを設置した時点で、メーカー保証が効かくなります。
ファース工法だけは、三菱電機と擦り合わせを行い幾つかの要件を満たして天井裏エアコンも補償対象になります。床下エアコンはどのメーカーも保証していません。
天井裏エアコンから吹き出した温風を集熱ホッパーで集め、送風機で床下に運びます。
この時点で天井裏の気圧が低くなり、床下の気圧が高くなります。
気圧の高くなった床下の温かい空気は、外皮に設けたインナー通気層から天井裏に戻され、空気循環するようになっております。
これで家全体の暖房(冷房も可能)を床、壁、天井面からの輻射熱でマイルドな快適空間が出来るようになりました。またこの方式ではエネルギー消費効率が高くなるため、使用電力量を大幅に抑える事ができます。
-20℃を下回ることもあるにもなる厳寒地での暖房でも家屋内全体を24℃にキープする事が可能になっております。また、本州の温暖地でもマイルドな冷房空間を提供しています。
エアコンが2台で50坪(165㎡)くらい家の総てを冬も夏も25℃前後にキープできます。
皮肉にも3・11が動機となり「#ファース工法」が大胆なイノベーションを行いました。
エアコン2台でイニシャルコストを大幅削減でき、最大のエネルギー消費効率で稼働させるため、ランニングコストを抑制する事が出来た究極のエコ住宅となります。
SDGsの理念にピッタリとフィットします。
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