豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

調湿材の仕組みとは…北斗市

2013-07-10 18:03:58 | ファース本部
木材や木炭、活性炭なども調湿効能があります。
調湿とは、湿度の高い多湿の時に吸着し、乾燥した時に放出して家屋内を一定湿度に保持する効能のことを言います。
木材や木炭なども吸湿して乾燥した時は放出します。
しかし、そのキャパシティーには限界があり、家屋内湿度を一定化する効能とまでは。

私達はシリカゲルに注目して調湿材をメーカーに特別に処方して戴きました。
このシリカゲルは、通常、乾燥剤として使用されます。
海苔やお菓子の箱などに入っているのを見た事があると思われます。
乾燥剤は、周辺の湿気を毛細管現象作用で多孔質のシリカゲルに浸透させます。

つまり乾燥材のシリカゲルは、そこに湿気を抱えていると言うことです。
居住空間が乾燥した場合、その湿気を放出させる事で過乾燥を防止する事になります。
多孔質の孔を少し大きくすると乾燥度合いによって抱えた湿気を吐き出す事が出来ます。
つまり、シリカゲルは室内の湿度を安定させる調湿剤と成り得ます。

このシリカゲルは、地球を形成している成分の二酸化珪素が素原料で、まさに自然素材。
シリカゲルの表面は、電子顕微鏡でも見えない(1,000万分の1ミリ単位)トゲのような突起(水酸基と言う)で覆われおり、そこに湿気が吸着されます。
その吸着時にホルムアルデヒドや悪臭のなどの有機ガスを吸着するので空気清浄機能も。

蟻など虫がこのシリカゲルに触れると、この水酸基が虫の身体に刺さり込むため、それを取り除こうともがき自らの皮膚を損傷させ、死に至らしめます。
ファースの家は、大量のシリカゲル(写真のスカットールと言う専用部材に処方)を床下に40坪の家で約200gを敷設します。

これは約160リッターの水を抱えるため、他の調湿部材と対比してキャパシティーが大きく異なります。
さて、猛暑の日本列島でしたが北斗市の気温24℃で爽快。
猛暑エリアの方々に暑中見舞いを申し上げます。

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