栃木県で打刃物(鍛冶屋)を調べると現在作動しているのは茂木町茂木の「中屋久作鋸店」のみ。益子でカミさんの好きな作家さんが展覧会をするというので、それに併せて茂木まで足を伸ばした。
表の想像通り中も雑然としており、町の寄合所の態を成していた。
今や栃木県唯一の鍛冶屋「中屋久助鋸店」(栃木県伝統工芸品)関根良一さん。
関根 良一氏
号、中屋久作。昭和21年、茂木町生まれ。18歳より父に刃物作りを師事。目下鋸、菜切り包丁、出刃包丁、蕎麦切り包丁、刺身包丁、鋸、切出し小刀の製作に当たる。平成19年、栃木県伝統工芸士に認定される。
〒321-3531 芳賀郡茂木町大字茂木1848-3
TEL:0285-63-0551
かっては鋸一本で商売ができたが、今は草刈機や諸々の刃研ぎで商いをしているのだという。中はあらゆる刃物が所狭しとあった。刃物は売れないし、アウトドアナイフなんかないぞと言われ、ショウウインドウを自分で漁って見つけたのが、ウナギ用刃物。いやいやなかなかの値段で、私が手にしたのはこの一本だ(12000円)。皮のケースはおまけしていただいた。
全長28cm 刃長13、5cm ウナギ包丁(柄は大分色褪せているから10 年くらいは経っているかも)