栃木県の西南に位置する粕尾地区に、集中して見られる双体道祖神。栃木市から粟野を抜け粕尾峠に至り、その終点が足尾町となるこの街道に多くの双体道祖神が見られるわけは奈良時代から続く、修験道の通路になっていたということが、その要因のようである。
修験道の通路には尾が付く地名が多く、栃木市に残る寺尾や粟野に残る細尾、そして粕尾、足尾などと尾の付く地名は、修験道の通路に付けられた証なのだと言われている。
足尾銅山 ← クリックは江戸初期に発見され、戦後の1973年に閉山されたが、当時は日本一の銅の鉱山だった。
発光路フィッシングセンターとの二叉路。右の県道の土留の上に大きな栂の木。この木の周辺に田ノ端の道祖神が数基の庚申塔と立っている。
多くの庚申塔と道祖神
田の端の双体道祖神 明和元年(1764)碑型(駒型)姿態(手握) 碑高63cm×碑幅40cm×像高41cm
この田の端の道祖神は粕尾の道祖神では最も古い道祖神であり、260年あまりの風雪に耐えた割には、所在場所が良かったのか保存状態が良いように見受けられた。
帰路にあった日光神社。
日光神社の神木 豊年杉 ←クリック、樹齢650年といわれている。