先週の渓泊りが消化不良に終わったので、台風9号の影響はほとんどないとし、上越の渓に出かけてみた。
奥の二俣への谷
ブナの巨木が。
谷についたのは17時回り、重い荷を担ぎ、毛鉤を飛ばしながらテントサイト適地を探す。
谷泊りの時だけは特例で何匹かキープし、渓のめぐみをいただくのだが、この日は谷に全て返した。
時折強い風が吹いたが、なんとか焚き火ができたが、真夜中から吹き始めた強風で、火を落とした。
穏やかに見えるが朝の谷は強風が吹き荒れ、テントを維持できなかった。
魑魅魍魎が跳梁跋扈するような、満月の夜だったが。
万物に感謝!
現代の喧騒に嫌気がさした魑魅魍魎は、渓魚が住むような山奥に逃れてきております。悪と称される魑魅魍魎さえ住めない現代には、何が残っているのでしょうか。
そのうちゲゲゲの鬼太郎ではないが、魍魎たちの反撃に合うのかもしれません!
渓には、何かが潜んでいる。そう思わずにはいられない、満月の怪しげな1枚に引きこまれました。
あたかも何よ、それ畜生道の地獄の絵を、月夜に映した様な怪しの姿が板戸一重、魑魅魍魎というのであろうか、ざわざわと木の葉がそよぐ気色だった。
<泉 鏡花・高野聖>