先週末に私も参加してますまんでい会(大阪のいろいろなジャンルの料理人が集まった会)の会長でもあり、ホテルニューオオタニのフレンチ『サクラ』の料理長ドミニクコルビさんの、料理長就任5周年記念のフェアー「極上の和」のモダン・フレンチを食させて頂きました。
コンセプトは和の食材だけを使ったフレンチです。フレンチのトップシェフの食材へのアプローチがとても興味深い趣向となってました。
特に印象に残ったのが、この二品。 豆腐を浮かべた梅みりん薫る冷たいトマトのスープ、胡麻のチュイルの飾り。
最近では和食でもよくトマトは使うようになってきましたし、私自身も冷製のスープを作ったりしますが、梅みりんの酸のある甘味がトマトととても相性が良かったように感じました。添えてある胡麻せんべい(苦笑)も食感がとてもソフトで、香りもとてもよかったです。
小松菜と昆布を添えた平目の昆布蒸し コニャック漂うすっぽんのコンソメを注いで
すっぽんのコンソメが絶品でした。和食とは異なるスープの取り方だそうですが、とても上品な仕上がりでした。そして、今回一番唸らせられたのが、塩こんぶの使い方。すっぽんのコンソメと一緒に頂くと塩こんぶの塩分でコンソメの味がグッと引き締まって、ほんまええ塩梅になります。これにはほんと脱帽でした。
流石、コルビ先生です。普段から大阪の地野菜を取り入れながらもフレンチのエスプリが漂う料理を作られているシェフだからこそのお料理でした。なかなかこのように和食材を違うアプローチで感じることが無いので、ほんと勉強になりました。
今回、食事中に人生の壁の話になって、木積の王子さんが「誰にでも壁がある。でも、その壁を乗り越えてくる人間は意外に少ない。」普段はとても柔和な王子さんですが、とても重い一言でした。
それぞれの壁を乗り越えるからこそ分かりあえる、信頼し合える。強い個が集まるこそ、さらに強い輪になる。これからもそんな素敵な輪の中に自分がい続けることが出来るように、日々精進です。
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