How Google Works

ブラウザのクロームを使い始めてから、独自の企業文化を持つグーグルに関心を持っていました。「創業者が変人だ」というような記事を見たことがありますが、単なる変人なのか既成概念にとらわれないのか？本書は、その疑問に答えています。また、独自の企業文化を、仕事の遣り方を通じて理解できます。
インターネットの登場とコンピュータパワーが急激に増大し、従来の技術革新とは比較にならない急激な変化が生じている。だから、何よりもスピードが要求される。その為に、完成品では無い製品を取り敢えず公開し、不具合や反応によって対応する。これはネットの在り方が前提となった遣り方です。つまりソフトウェアは実態が無いから可能な手法です。
その他にも、社員が共通の価値観を持ち、激烈な仕事に集中できるようにようにする考え方、工夫が見られます。私が社会人になる時に入社の面接で「社員を大事にしない企業は成長できない」と高説を述べて見事落ちたのは言うまでもありませんが、今だったら何社かは受け入れてくれるでしょうか？
なお本書のキーワードは「smart creatives」です。やはり普通の人では、「社員を大事にしない企業は成長できない」と説教してもグーグル社員にはなれないようです。
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評価は４です。

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