沢木冬吾著、角川書店刊
「約束の森」の次に読んだ沢木さんの作品です。架空の舞台の作り方が凝っていて、登場人物の造形も確かです。存在の不確かさと孤独の意味を考えさせられる優れた作品でした。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/沢木冬吾
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中里介山の「大菩薩峠」を通読しようと思い立ち、古本を物色しましたが、何しろ41巻というボリュームで、購入してしまうと、それで満足して積んで置くだけになりそうです。そこで思いついたのが「青空文庫」です。調べると全部登録されていました。早速ダウンロードして、PDFファイルに変換し、大分前に購入しましたソニーの電子書籍リーダー「PRS-650」で読み始めました。リサイクルショップで購入したもので、201 . . . 本文を読む
夏目睦著、光文社新書刊
大分前に知人が変わった絆創膏を貼っていたので尋ねると、「新しい傷の治療方法を絆創膏に応用したもので、薬局で勧められ手購入した」とのことでした。「へぇ~」と思いましたが、たまたま小さな怪我をすることが多くなった際に、思い出して件の絆創膏を使用したところ、傷の治りが早くきれいに直るように思いました。本書の著者は、その治療法である湿潤療法を提唱した方でした。
本書の主張は、一見荒 . . . 本文を読む
NHKの朝ドラ「ひよっこ」を楽しんで見ています。木村佳乃さんの熱演に感動し、有村架純さんの自然な演技に親しみを覚えました。特に木村さんが、行方が分からなくなった夫の失踪を警察官に話した際に、余りにも事務的で投げやりな受け答えに対し「イバラギではなくイバラキです。夫には・・・」と涙ながらに訴えるシーンには感動しました。木村さんの迫真の演技と「イバラキ」と正しく発音してほしいという県民の思いを代弁した . . . 本文を読む
金柑堂編、幻冬舎刊
本書は、塗り薬のキンカンが世に出てから90年を迎えたことから、販売元の金柑堂が出版した書籍とのことです。キンカンを作り上げた初代社長の苦闘から現在までの同社とキンカンの辿った歴史を振り返り、製法や販売手法の紹介、同社の理念と経営方針を述べています。弱肉強食、生者必滅、下克上、千変万化、成果主義(結果論)といった言葉が思い浮かぶ昨今の資本主義万能の世の雰囲気にあって、同社の独自の . . . 本文を読む
机で過ごす時間が増えるに従い、細々した物を整理して置くことが大事になってきました。私の机周りは本当に物がたくさんあり、かなりの高密度です。特に文房具は性分ですぐに手の届く範囲に置いておきたい。特に筆記具は使用用途に応じて使い分けしてますが、気になる製品を購入するので量が増えてしまいます。捨てるのも忍びないのでしかたなく一軍から三軍まで分けています。まずは最も身近の一軍のベンチに新人を入れて試しに使 . . . 本文を読む
INAXギャラリー企画委員会企画、INAX出版刊
本書には77つの道具が写真で紹介されており、ごく短いヒントが添えられています。「????・・・」一つ一つ用途を想像しながら見て行きます。最後に用途が紹介されています。例えばフラスコの首が非常に長くなったような物は、うっすらと記憶に残っており分かりましたが、中には全く想像も出来ないようなものがありました。いくつかは正解できましたが。
正解した物は、形 . . . 本文を読む
ソニーとCOWONのDAPを愛用していましたが、最近は朗読を聞くことが多くなり、大分前に購入した「Transcend MP870K」(画像右)を主に使用していました。最近はブルートュース登載の「AGPtEK C05」(画像左)を購入しました。それぞれに違う用途で使っていますが、最近、もう一台必要になったので、「Transcend MP870K」とほぼ同じ機能の「KANA RT GH-KANART8 . . . 本文を読む
上映中のアニメ映画です。ジブリで活躍した米林宏昌さんが監督を務める作品です。どのような作品に仕上がっているのか楽しみにしていました。ジブリ時代の作品と共通性もありながら、独自色を込めた作品でした。冒頭のシーンはハリウッドの映画のように、いきなりど派手な展開。その次は主人公を丹念に紹介し、徐々に本筋に移行してゆきます。
本作は声優陣のキャストが素晴らしく、特に主人公の声を演じた杉咲花さんが見事でした . . . 本文を読む
川辺健一著、ブルーバックス刊
若い頃東京の地下鉄に乗った頃を思い出しました。銀座線の古めかしさや騒音、夏の暑さなどです。本書は地下鉄の歴史や世界各国での普及状況から、トンネルと車両や保安施設の技術史、お国柄、日本での普及の歴史、技術の変遷と漏れなく解説しています。
淡々と解説していながら無味乾燥ではないのは、先人達の苦闘への過剰な思い入れを排し、事実そのものに語らせるスタイルであるためかと思います . . . 本文を読む
8年半使用していた Brother HL-5250DN がネットワークで使用出来なくなり、トナーが無くなるまでと考えていましたが、いよいよ印字が薄くなってきたので、新しい機種を購入しました。
ブラザーの製品のコストパフォーマンスが優れているので、今回も同社の製品を購入しました。A4のレーザープリンターで、ネットワーク上での接続に加え、無線でも接続できる機種を選びました。無線LAN対応でないものは2 . . . 本文を読む
沢木冬吾著、角川文庫刊
主人公の再生という本筋に様々な人生と事情が重なり読み応えのある作品です。先が読める展開ながらも、中盤までの周到で丁寧な舞台設定と中盤以降の怒濤の展開で読ませます。何気なく無駄が無い伏線があちらこちらに忍ばせてあり、長篇でありながら冗長ではありません。予定調和と突飛な設定の組み合わせが程良く混じり合い、作品の魅力を高めています。沢木さんの他の作品も読んでみたいと思います。
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シリーズの六作目で最終作です。第五作目はいまいちでしたが、本作は脚本、演出とも見事で見応えがありました。主演のミラ・ジョヴォヴィッチが素晴らしい。女優として深みが出ています。また、敵役のイアン・グレンが素晴らしい。映画の魅力がぐっと上がっています。
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副島さんの著作には、そこはかとない「トンでも本」の香りがして好ましい。若干ヒールの味わいのある文章も素敵です。私的には朝青龍の「どんなもんでぃ!!!」的な見得が好きなので。
人類が未だ解決できていない「余剰」への対応は、結局個人が自自衛るしか無いという結論で、巻末の10箇条を実践すべしとしています。内容に異論はありません。妥当だと思います。
本書での収穫は、アメリカの共和党の政策理念がアメリカの開 . . . 本文を読む
キャノンのカメラ用に購入した望遠ズームレンズ「TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD」が高倍率で旅行の際に便利でした。それで、最近常用しているオリンパスの「OLYMPUS PEN E-P5」用の望遠ズームがほしいなぁ、とぼんやりと感じていました。旅行中、多少レンズが暗くても、レンズ交換が不要な、軽量で高倍率の望遠ズームレンズが重宝です。そんな折、たまたま見掛けたのが . . . 本文を読む