大学は理数系でした。遊ぶでもなく学ぶでもなく無気力は学生生活でした。そんな中で、2年程グリークラブに属していました。思い返すと、その2年間が、後の人生に大きな影響を与えることになりました。
15人前後の部員で、私はセカンドテナーでした。指揮者は2級上の方で(今ににして思えば)大変な人格者であったと思います。指揮も非常に上等であったのだと思います。入部が2年生の4月で、3ヶ月程後の初夏の合唱祭に参加 . . . 本文を読む
フランスのシャンソンが一世を風靡した時代がありました。ヨーロッパ文化に対する憧れが非常に強く、日本の演歌やポップスが一段低く見られていた時代です。そんな時代にあって、6歳年上の義兄から紹介されたのが「シャルル・アズナブール」でした。
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高校生の頃、シルヴィー・バルタンというフランス人の歌手を知りました。「アイドルを探せ」という歌がきっかけだったとは思いますが、良く覚えていません。当時は、欧米、特にアメリカやフランスの文化に対する憧れが強い時代でした。今は日本の近代文化が花ひらき、例えば、マンガは世界中に、ポップスはアジアに広く行き渡っています。日本の文化が成熟してきたのだと思います。
そして、シルヴィー・バルタンです。すっかり虜 . . . 本文を読む
小室直樹著、日経BP発行。1998年8月28日の講演会の収録したカセット文庫です。ほぼ10年前、バブル崩壊の余波が日本中を揺り動かしていた当時の講演です。氏の著作では「日本人のための経済学原論」と「日本国民に次ぐ」を読んだことがあります。政治や経済を非常に分かり易く書いており、理解しやすい本でした。
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スタックスのヘッドフォンで、忠実な音の再現は好みになりましたが、これをスピーカーで実現するには、かなりの投資が必要で、私に出来ることではありませんでした。社会人になってから、ヤマハのアンプとスピーカ(SX3)を買い足し、何とか普通の環境を手に入れましたが、音の質や性格はスタックスのヘッドフォンに及ぶべくもありませんでした。そのセットは大分後まで使い続けましたが、スタックスのヘッドフォンは使えなくな . . . 本文を読む
高橋伸夫著、講談社刊。民間から行政の分野に広まりつつある「成果主義」を真っ向から否定する著書です。いかにもアメリカ的な成果主義が、日本に独自な組織内環境を破壊しつつあること。長期的なメリットを失わせていること。そして、何よりも人を育てる環境を失わせていることを指摘しています。また、経営学が専門の著者は、「第6章:競争優位の源泉としての資源・能力蓄積過程」で、組織の競争力の源泉は、その多くが『人材』 . . . 本文を読む
嵐山光三郎著、マガジンハウス刊。(途中で教授に昇進する)偏屈な大学助教授の神崎圭一が主人公です。様々な食や人が織りなす物語を20編の短編にしたものです。嵐山さんの食べ物の本は、本当なのか嘘なのか分からない、ぎりぎりのところで書いているので、中々スリルがあります。そして、本当に旨そうに表現しているのです。食べてみたいなぁ~・・・、そう思わせる短編ばかりです。
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前にも書きましたが、山下達郎さんの「On The Street Corner」が好きです。結局「3」までの3枚が発売されましたが、好きになったのは、グリーの体験があったことと、クイーンとシンガーズ・アンリミテッドを聞いていたことが大きかったと思います。そして、山下さんは全く一人で、多重録音で全パートを歌い作ってしまったことにビックリ。この3つのCDが素晴らしく、大好きなのです。でも、私が一番好きな . . . 本文を読む
姉の夫が、ベットの他に貸してくれたのが、シンガーズ・アンリミテッドのLPでした。そして、スタックスのヘッドフォンをくれたのでした。このヘッドフォンが、実に実に素晴らしかったのです。
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姉に恋人が出来ました。ビートルズのメンバーのように、スマートで背が大きくハンサムな人でした。二人が結婚した後、新居に遊びに行くと、趣味人の彼は、早速、お勧めのレコードを聴かせてくれました。
ステレオセットは、ラックスマンのアンプだったと記憶しています。また、スピーカーは(確か)フォルテックスという会社のフルレンジのスピーカーを使った自作のスピーカーで、バスレス型の小さなものでした。サンタナの「ブラ . . . 本文を読む
進学して下宿住まいをしていた時に、クラスメイトの下宿で、当時はやっていたロックバンドのLPを聞きました。『クイーン』の『オペラ座の夜:A Night At The Opera』でした。姉がクイーンのファンでしたから、このバンドのことは知っていましたが、ハードロックに続く(今で言う)ビジュアル系のバンドだろう、という程度の認識でした。
また、当時、友人の強い勧誘もあってグリークラブ(男声合唱)をやっ . . . 本文を読む
入学した高校は進学校で、非常に優秀な人達が何人かいました。そして、私のように何の目的意識もなく惰性で高校生活を送る生徒が沢山いました。だから、何となく漠然とした不安にさいなまれ、高い高い針の山の天辺でバランスを取っているような不安定な精神状態にありました。
今とは異なり、いずこの家庭も、まだ貧しい時代でしたが、例外的に裕福な家庭(例えば医者の子供なんてのが何人かいました)の子息や、妙に大人びた連中 . . . 本文を読む
高校生になって、初めてレコードを買いました。シングル盤でした。曲はエルトン・ジョンの「僕の歌は君の歌(Your Song)」です。毎日のように、電蓄で聞いていました。今では、音楽を集中して聞くことはなくなりましたが、当時は、本当に毎回毎回、一つずつの音を拾うようにして聞いていました。
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U . . . 本文を読む
アメリカが、アポロ11号で、1969年7月20日午後4時17分(アメリカ東部夏時間)に人類初めての月面着陸を成功させました。私は15歳の中学3年生でした。当時のコンピュータ技術で、あれ程高度な飛行制御を成し遂げたのは信じられませんが、当時の私はただただ興奮して、果てしないバラ色の希望と、漠然とした青春の不安に揺れていました。
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いつしか、夜のラジオ番組を楽しみに聴くようになりました。やはり洋楽小僧でした。たぶん中学1年の時。いつものように、電蓄の前で聞いていると、ゴージャスなオーケストラ伴奏に乗って、文字通り流れるような男性ボーカルが・・・。聞き取れたのは『ストレンジャーズ ナイト ・・・』。「ヘッ? なんだ?? いいなぁ! 意味分かんねぇけど、いいなぁ~」。下記のネットによれば、「"Strangers in the N . . . 本文を読む