デパートの九州物産展でちゃんぽん(写真A)と皿うどん(写真B)を食しました。店の名前は蘇州林です。(写真C)味はまあまあでしたが、値段が高かった。
それから何日かしてテレビでリンガー・ハットを取り上げた番組を見たので、近くの店にいって食しました。(写真D-F)
結論から言えば、蘇州林は値段程は美味しくないし、リンガーハットは値段なりのおいしさ、といった所です。最近は冷凍食品が美味しくて、その方が値 . . . 本文を読む
カール・ベンツ著、草思社刊
世界に冠たるベンツという車を生み出したカール・ベンツの自伝です。列車の運転手であった父親は、カールが2歳の時に事故で亡くなり、母子の貧しい家庭ながら、母親の努力と本人の才能によって上級の学校に進むが、機械に興味を持っていて、結局工学系の学校に入学し、物作りの会社に就職し、機械製作の技術を実地で身につけると共に、設計の腕も上げて行きました。
やがてカールは、定置式2サイク . . . 本文を読む
2012年の日本映画です。原作は同名小説で、吉川英治文学新人賞などを受賞しているそうです。下記URLによれば、映画は原作を幾分脚色しているそうですが、原作も史実を脚色しているものと思われます。
さて、江戸時代が舞台で、主人公の安井算哲は、幕府お抱えの囲碁騎士でありながら、算術と天文学に深く心惹かれています。そんな主人公が将軍の前で宿敵とも言うべき本因坊と本気の囲碁の勝負をしたことを契機に、会津藩主 . . . 本文を読む
神山裕右著、講談社文庫刊
神山さんは佳作のようです。下記URLによれば、出版されているのは、まだ三冊のようです。1作目の「カタコンベ」はしばらく前に読み、荒削りながら魅力的な作品で、24歳の作品とは思えないしっかりした取材に基づいた作品であると感じました。
本作は著者の2作目の作品です。親の再婚で兄弟となった弟が主人公です。そして、生まれ持った性向と屈折した生い立ち故に、上手く社会と折り合いを付け . . . 本文を読む
2009年公開の日本映画です。実際に南極越冬隊に参加した方のエッセイを元に映画化したようです。文句なしに面白く良い映画でした。8人の隊員一人ひとりの人生事情を織り交ぜながら、500日以上以上に亘る越冬隊の辛い生活と、悲喜こもごも、ユーモアとペーソスを滲ませて絶妙です。そして何と言っても役者が素晴らしい。越冬隊員を演じた8人が全部素晴らしい。必見の映画です。
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姫野龍太郎著、講談社刊
事業仕分けという稚拙な制度が一時持て囃され、スーパーコンピュータの開発事業に対する不用意な発言が話題になりました。事業仕分けは、説明の付かない事業はやらない、結果・効果を明確に示せる事業だけを行うべきとの考え方に依っていると思いますが、世の中がそれほど簡単な物差しで整理できるのであれば政治という不条理な存在は不要でしょう。適用する対象を限定しないと、とんだ失敗を招きかねない . . . 本文を読む
デジタルオーディオプレーヤーは、安物を買って失敗を重ねましたが、COWON のiAUDIOという製品を買って大満足しました。というのも、容量が8Gでほどほど、音質も悪くなく、バッテリーが異常に長く持つからです。本当にびっくりする位持ち、しかも小型です。その後、SONY のNW-A857 を気に入って使っていました。とにかく音が良いのですが、残念ながらバッテリーの持ちが悪いのが欠点でした。そこで再び . . . 本文を読む
野口悠紀夫著、東洋経済新報社刊
経済学関係の書籍を何冊か読みましたが、何となくピンとこない感じでした。専門書は読み続けるには難し過ぎ、入門書は表面をざっとなでている感じで実感が湧かない。また、実際にニュースや生活実感と乖離していて腑に落ちないなどです。一方本書は、1970年代からの歴史展開を概観しながら、世界の政治と経済体制の変化、それに伴う世界情勢と各国固有の経済情勢の変化と結果を分かり易く解説 . . . 本文を読む
2011年のアメリカ映画です。高校生の主人公は、両親の一人息子として暮らす普通の男の子です。しかし、ある事をきっかけに争い事に巻き込まれて行き・・・。
ありがちな話に終わらないで、無理の無いストーリー展開です。主人公の少年役のテイラー・ロートナーがハンサムでないので「???」でしたが、私が知らないだけで、売れている若手俳優なのですね。ヒロイン役のリリー・コリンズは何とフィル・コリンズの娘さんだとか . . . 本文を読む
茨城県陶芸美術館で開催中の展覧会です。毎日新聞社が主催し、全国五カ所で開催しているものです。2年に一度行う展覧会の形式をビエンナーレというそうですが、本展もその例です。内容は公募部門と招待部門に分かれ、公募部門は「伝統部門(伝統を踏まえた創作作品)、自由造形部門(用途にとらわれない自由な造形による作品)、実用部門(民芸、クラフト、プロダクトなど用途を持つあらゆる実用的な陶磁器)の3部門に分かれ、今 . . . 本文を読む
誉田哲也著、光文社刊
気になっていたので読みましたが、面白かった。警察小説なので事件を追うことがストーリーを追うことの原動力になっていますが、本作の魅力はキャラが立っていることだと思います。主人公の女刑事の生い立ちと現在の立ち位置が、作品全体を通して描かれています。同時に重要な憎まれキャラは、典型的なキャラと描かれながら、実は・・・、という意外性を示しており、作者の人の世への視野の在り方を感じまし . . . 本文を読む
楽しみにしていた宮崎駿監督の映画を見てきました。原作、脚本、監督を務めたのは「崖の上のポニョ」以来で、前作「コクリコ坂から」よりも宮崎ワールドが色濃く出ていました。
主人公は実在した零戦の主任設計者として高名な堀越二郎。ヒロインは堀辰雄の小説「風立ちぬ」のヒロインを借用した菜穂子です。史実を軸に、二郎と菜穂子の愛情を交え、空にあこがれた少年が、純粋に美しい飛行機の制作に没頭していく物語です。
前作 . . . 本文を読む
1955年(昭和30年 私がまだ一歳の時分です)製作の日本映画です。会津磐梯山の麓の町にある警察署が舞台です。日々いろいろな事件が起こり、署内で警察官達が対応します。捨て子、万引き、無銭飲食、窃盗、人身売買など。戦後の混乱と貧しさがまだ尾を引いており、もっぱら悪人の犯罪者はほとんどいません。そうした中で、警察官達は理屈だけでなく、人情でもって事件を裁いてゆきます。
当時の世相を取り込み、生きてゆく . . . 本文を読む
西田宗千佳著、朝日新書259刊
ヒットして売れまくっているアップル製品を取り上げ、製品の性格、性能、製造手法を具体的に解き明かして、その上でアップルの戦略を示しています。
私はスマートフォンを使用して1年半程度ですが、アンドロイドの2.1です。どうしてもiPhoneのスムーズな画面表示にはかなわない理由が本書で分かりました。もちろん、その後のバージョンでも、iPhoneのスムーズな画面の動きは凄い . . . 本文を読む
茨城県立近代美術館で開催中の展覧会です。本名は五郎という名だそうですが、改名によりお金に苦労しなくなる、とのアドバイスにより千佳慕と名乗ったのだそうです。実際には、貧困に時代が長かったようですが、挿絵画家として長く活動し、晩年にボローニャの国際絵本展に招待出品して後、国際的な評価を確立したとのことです。
作品は、いずれも非常に細密ですが、これは、画材を節約するために編み出して点描画法が作り出す世界 . . . 本文を読む