久しぶりに納得のSF映画でした。本作は予定調和を無視したストーリーとハンディカムで撮った映像記録という設定で、前編非常に見づらい映像の連続です。それが、作品の緊迫感や怖さを増しています。
物語は、日本への栄転が決まった男を祝するパーティーから始まります。冗長な場面が続きますが、これは、本作の中盤から展開するストーリーの必然性を示す大切なパートです。
そして宴たけなわ。突然地震が発生し、皆パニックに . . . 本文を読む
フランク・シェッツィング著、早川書房刊
文庫本三巻で1,600ページにも及ぶ大作です。しかしながら、飽きることなく、興味が持続する稀な著作です。
物語は、世界の各地で原因不明の異変が突然起こり始める。カナダではクジラやオルカが突然人間を襲い、北海では、大陸棚の周辺部にあるメタンハイドレートが崩壊し大津波が発生する。そして・・・。こうした異変に関係する科学者が、やがて対応のために招集され、世界的な異 . . . 本文を読む
いきなり二人の男が階段を上りながら話す場面から物語が始まります。どうも斎場らしい、と検討をつけていると、そこは、死んだばかりの人びとが必ず来なければならない死後の施設なのでした。そこでは、生前の思い出の中からもっとも幸せな場面を思い出して決めてもらうことになっています。そして・・・。
中々奇想天外ですが、ドキュメント風の画面で、リアリティを感じます。谷啓さんや由利徹さんなどのベテラン人はさすがに、 . . . 本文を読む
小谷野敦著、ちくま新書刊
小谷野さんは、中村うさぎさんの著書で対談に登場しており、絶句する程の奇人と印象を持ち本書を手に取りました。しかし、本書の主張はごく真っ当です。どうしても持てない男や女はいるのであって、スポーツに秀でていようが学歴があろうとも、持てない男女は存在するのだ、ということです。
小谷野さんは、自分が持てない条件に当てはまっており、そこから「何故だ?」と追求し、自分なりの理解に達し . . . 本文を読む
2008年のアメリカのコメディ映画です。面白かった。妻と離婚した主人公は、無気力な日々を過ごし、閉じこもりに近い生活を送っています。銀行の行員でで融資の審査をしており、融資はほとんど却下しています。そんなある日、かつての知り合いから、「Yes」と返事することを提唱するセミナーに誘います。成り行きから会場に行くと、教祖から強烈な暗示をかけられ、それから何にでも「Yes」と答えるようになります。すると . . . 本文を読む
浜井幸子著、情報センター出版局刊
浜井さんの著作で2冊目に本書を選びました。この間読んだ「たっぷりうれしいベトナム」は、専ら食を中心としてレポートでしたが、本書は、中国の新疆ウイグル自治区の「ウルムチ」、「トルファン」、「カシュガル」、「和田」の諸都市でのバザールを取材しています。実に様々な品々の販売を行っている露天商の人びとを、ほとんどイラストで紹介しています。シルクロードによる東西の交流の要衝 . . . 本文を読む
クリント・イーストウッド監督、2000年製作のアメリカ映画です。イーストウッドも主役で出演していますが、仲間のテストパイロット達をトミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランド、ジェームズ・ガーナーが演じており、さすがに名優揃いで、役柄を難なく演じています。また、敵役にはジェームズ・クロムウェルが、いつも通りの憎たらしい演技でこなしています。
物語は、NASAが創設される直前まで活躍していた超音 . . . 本文を読む
中島義道著、文春文庫刊
中島さんの著書に初めて接したのは、確か「うるさい日本の私―「音漬け社会」との果てしなき戦い」だと記憶しています。世の常識に真っ向から挑戦する主張に、半ば呆れ、半ば感心して読んだ記憶があります。それから「人生を<半分>降りる―哲学的生き方のすすめ」、「私の嫌いな10の人びと」を読んだように思います。そのいずれもが、常識に反するように見えながら、社会の約束事に適応出来ない著者の . . . 本文を読む
いやぁー、怖かった。途中で観るのを3回中断しました。1990年のアメリカ映画ですが、原作はスティーヴン・キングです。原作は読んでいませんが、本作の脚本、カメラ、俳優、音楽が一体となって、何とも怖い映画です。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/ミザリー_ . . . 本文を読む
池澤夏樹著、文藝春秋刊
池澤さんの作品は読んだことがありません。下のURLによれば、多くの賞を受賞されているとのことです。
本作は、池澤さんが住む沖縄の地で、普通に作られ食されている食べ物を35紹介しています。ニホントランスオーシャン航空機内誌「Coralway」に掲載されたものを書籍化したもののようです。ウミヘビを干物にしたものを戻して作る「イラブー」など、恐ろしくもありながら、是非食してみたい . . . 本文を読む
2009年に公開されたアメリカ映画です。「ウォーリー」と似た感じのコンピュータグラフィックスのアニメです。ナチスを彷彿とさせる未来の地球で、人間の役に立つはずのロボットが開発されたが、悪用されて戦争の武器となってしまい、更にそのロボットが人間を滅ぼしてしまいます。
そのような未来世界で、突然目覚めたロボット「9」が主人公です。外に出ると、次から次とめまぐるしい展開によって、自分には仲間らしきものが . . . 本文を読む
吉本ばなな著、中央文庫刊
吉本さんは若い方だと思っていたら、下のURLによると、私の、たった10歳下だと知ってビックリしました。全く関心が無い分野の作家らしいので他著を読んだことはありません。本書が山本周五郎賞を受賞しているとの惹句によって読みました。
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URL => http://ja.wi . . . 本文を読む
コーエン兄弟の有名な作品です。大分前にビデオで途中まで観ましたが、退屈な印象で最後まで観ませんでした。今回、最後まで観て感じたのは、妻の狂言誘拐を企む男役のウィリアム・H・メイシーの見事な演技、誘拐犯役のスティーヴ・ブシェミとピーター・ストーメアの強い個性です。この3人共に、様々な映画で観ていますが、脇役として一流の存在感を持っています。また主演のフランシス・マクドーマンドは、他の作品では印象が薄 . . . 本文を読む
泡坂妻夫著、新潮文庫刊
泡坂さんの著作を初めて読みました。本作は11編から成る短編集で、いずれも下町の職人が登場します。下記のURLによれば、泡坂さんご本人が職人として働く傍ら小説を執筆していたとのことです。読んでいた時はそんなことは知らなかったので、職人の仕事の内容を微に入り細に入り描いており、なんとも作家とは凄いものだと感心しながら読んでいました。ところが、職人の仕事に詳しいのは当然で、逆に . . . 本文を読む
野坂昭如著、橋爪功:朗読、新潮社発行
野坂さんの作品は学生時代に友人に借りて3作位読んだ記憶がありますが、内容は覚えていません。理系の私に文系の友人が勧めてくれたのですが、その頃は、半村良さんなどの大衆文学の王道のような作品に惹かれていたのでした。
野坂さんを知ったのは、ウィスキーのCMで下手くそな「マリリン モンロー ノーリターン」を歌っている変なおじさんという認識からです。下のURLによれば、 . . . 本文を読む