2016年公開のアメリカ映画です。元軍人と悪徳警官のグループがロシアンマフィアの依頼で国の施設を襲うことになった。それぞれそ事情を抱え、断り切れない末の実行。策を練った結果、警察の緊急コード「トリプル9」を悪用することを思い付く。しかし・・・。
ダークな作品で、映像のトーン、音楽、演出とも不気味な雰囲気を醸し出しています。主人公の伯父役のウディ・ハレルソンが相変わらずの快演、マフィアのボスの妻役の . . . 本文を読む
沢木冬吾著、角川書店刊
沢木さんの三作目の作品です。主人公の特異な経験故の屈折した心理と、複雑な事件の真相を巡る物語は、かなり練り上げたプロットを作り上げて執筆したと思います。幾分不必要な程の心理描写の積み重ねと、一部不自然な筋書きと感じる点もありましたが、冷酷な心性、狂気、熱いハートなどが織りなす物語のうねりが強く心に響きました。沢木さんの著書で読んでいないのは「償いの椅子」だけになってしまいま . . . 本文を読む
2016年公開のイギリス映画です。インド人の天才数学者ラマヌジャンの物語です。伝記を読んだことがあるので興味を持って観ました。数々の定理が突然頭に閃いたそうで、それをノートに書き留めており、きわめて重要なものが含まれていたのと事です。映画の限られて時間内で表現できることが限られているので、脚色もあるようですが、事実を基にしたエピソードも紹介されています。ラマヌジャンをイギリスに招聘し世に出したハー . . . 本文を読む
橋本以蔵原作・たなか亜希夫画
格闘技のマンガです。主人公は確執故に両親を刺殺し少年刑務所に収監されるます。刑務所で凄まじい虐待に直面した主人公は、そこへ指導に来ていた空手家に目を掛けられ空手の手ほどきを受け、みるみる上達し、他の受刑者に殺されること無く2年を過ごした後に出所し・・・。
非常にダークな作品ですが、エヴァンゲリオンの主人公のように心の闇を抱えながら生きています。また、生き残った妹が、主 . . . 本文を読む
2013年日本公開のインド映画です。同じ俳優が主人公を演じる「PK」が余りに面白かったので本作を観ましたが、期待以上の出来でした。脚本、演出、映像、俳優、歌と踊りのすべてがに堪能しました。主演のカーンは撮影当時44歳で大学生を演じたとのことですが、見事になりきっています。親友の2人を演じた俳優も素晴らしかった。見終わって幸せを感じる映画です。
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都築恭一著、筑摩書房刊
世間では、恵まれない可哀想な人と見られがちな独居の老人を16人取り上げて、その生い立ち、来し方、生活の様子に加え、ご本人の有り様を伝えています。登場する方々が育った時代は、今ほどサラリーマンの存在が多かったわけでは無いので、それを割り引いてみても、多くの方は特異な人生を過ごしてきたようです。しかし、それは育った環境以上に、ご本人の好みで選んだ道筋の様に感じました。
幾人かは . . . 本文を読む
2016年日本公開のアメリカ映画です。麻薬事案の解決のための超法規的な作戦に巻き込まれたFBIの捜査官の体験する物語です。深刻な麻薬犯罪を解決するために、毒をもって毒を制するという手法がどこまで許されるのか。正義に基づく行動が成果をもたらすことが出来るのか。「エリート・スクワッド」で描かれたブラジルの犯罪事情にも驚きましたが、本作に描かれた様子の一部には厳しい現実を反映しているのではないかと思いま . . . 本文を読む
八木秀次著、ちくま新書刊
先に読んだ長谷川三千子さんの「民主主義とは何なのか(文春新書刊)」を読んで、本書が大変参考になったと記されていたので手に取りました。昨今の世相や世界情勢、近代以降の政治の変遷など、様々な書籍を読んでいて理解出来なかった基本的な概念について学べました。私達戦後教育を受けた世代が持っている感覚が社会を変えていった理由と意味を考える基礎となりました。また、世相を騒がせる言動やマ . . . 本文を読む
2016年公開のイギリス映画です。ジョン・ル・カレのスパイ小説を元にした映画です。最近の映画に良くある凝った脚本ではありませんが、美しい映像と優れた音楽で程よいミステリーの雰囲気を盛り上げています。出演陣では、重要な人物を演じたステラン・スカルスガルドが素晴らしく、本作の魅力を深めています。主演夫婦を演じたアン・マクレガーとナオミ・ハリスも好演でした。イギリスのスパイ映画は好みです。
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スティーヴン・ハンター著、扶桑社ミステリー刊
楽しみにしていたボブ・リー・スワガー シリーズの8作目でしたが、非常に冗長で読破に難儀しました。歴史的な事実に挑戦したので、膨大な取材と長い研究の結果を盛り込んだ緻密な作品だと思いますが、オズワルドを巡る記述が長すぎ、真相を明らかにする記述がくどいほど繰り返されます。肝腎の終盤の戦闘場面もいまいち。4作目の「四十七人目の男」と同様の残念感がありました。 . . . 本文を読む
2016年日本公開のインドの映画です。見た目が全く地球人である宇宙人が、ある時地球に真っ裸で降り立ちます。首から宝石をぶら下げて歩いていると、行き会った男に奪われてしまいます。それが宇宙船を呼び戻すリモコンでした。宇宙人は、リモコンを求めて歩き出しますが・・・・。
全く奇想天外で面白い映画でした。インド映画特有の突然踊り出す場面もしっかり用意されており、音楽もインドテイストが十分にあります。全編ユ . . . 本文を読む
マーク・ミーオドヴニク著、インターシフト刊
著者はイギリスの大学の「材料と社会」学部教授だそうで、現代社会で不可欠で身の回りに当たり前のように存在する素材を取り上げていうます。自身の経験から語り初め、身近なモノの材料の特性、その材料の発見・発明の経緯、機能を発揮する理由などを、大変に面白く説明しています。信じられないほど素晴らしい記述です。そして、最後に、「スケール」という概念から物質世界を見るこ . . . 本文を読む
2016年日本公開のアメリカ映画です。冷戦下に起こったソビエトのスパイ逮捕、アメリカの偵察機の撃墜で捕虜となったアメリカ人パイロット、ベルリンの壁が作られる時期に東ドイツに逮捕されたアメリカ人青年の交換を巡ってニューヨークの敏腕弁護士が活躍する物語ですが、落ち着いた展開と緊迫感、若干のユーモアが程良い脚本です。音楽も素晴らしいできでした。アメリカの映画を見ると、時代が見事にも再現されていて驚かされ . . . 本文を読む
手塚治虫&浦沢直樹、小学館刊
小さい頃、テレビで楽しみにしていた番組の筆頭は、「ひょっこりひょうたん島」と「鉄腕アトム」でした。その後もいろいろなアニメが登場しましたが、私にとってのアニメの原点は「墓場の鬼太郎」と「鉄腕アトム」です。特に「鉄腕アトム」のテーマ曲が流れるとワクワクドキドキしたものです。
私の住んでいる町は手塚治虫と関係があるためか、図書館に手塚治虫関係のマンガ本が目立つ書棚に置いて . . . 本文を読む
大ぶりのカップで毎朝コーヒーを炒れていますが、2年近く愛用したもの(画像の右)は、持つ部分がプラスチックではあるもののしっかりと保持しにくく注ぎ具合のコントロールもしにくかった。購入するまではドリップ用ポッドを使ったことが無かったので、取り敢えず安売りの品だったので、こんなものかと思っていました。
機会があって手に入れたのが画像の左のものです。容量はほとんど変わりませんが、持ち手がしっかりしており . . . 本文を読む