山本夏彦著、文春文庫
大分前に、山本さんのエッセイの朗読を聞いて驚いた。語っていることが真実だと感じられが、普通の人では気付かない、気付いても世間を気にして言わないというようなことが沢山出てくる。例えば「週刊誌は読まなくても電車の中の中吊り広告を見れば十分。なぜならば、沢山売るには一見して内容が分かる程でないと売上競争に勝てない。」とった趣旨だと記憶しています。余り週刊誌を読んでいませんでしたが、 . . . 本文を読む
2018年日本公開のアメリカ映画です。ソビエト時代、一流のバレリーナである主人公は舞台上の事故からバレリーナの生活を諦めなければならなくなります。病気の母と共に住むバレー団が提供する住宅からも出なければならず追い詰められ、スパイ養成機関に行く事になります。やがて、独り立ちしてミッションを与えられますが、難易度の高い任務と複雑な状況に直面しつつも、優れた適性を発揮し、次第に状況をコントロールし、困難 . . . 本文を読む
安生正著、実業之日本社刊
地震研究者の八神が山腹の地震観測所を目指し、豪雨の中を、先行する恩師と同僚が乗る車を追って走っていると、突然地震が発生し大規模な崖崩れに巻き込まれてしまいます。一方、その二時間ほど後、自衛隊が重要な物資を、特別装甲の運搬車で輸送中に謎の集団に襲撃され、物資を強奪されます。極秘の運搬であったことから一般に報道されることなく、防衛省の情報部門の溝口三等陸佐に真相究明の指令が下 . . . 本文を読む
2005年製作のアメリカの映画です。主演のジョン・トラボルタはいつもの動じないキャラを演じていますが、本作では、リアリティがないことがマイナスに作用して、いていかにも作り事に感じられました。やばい男達を騙しはめて思い通りにコントロールする展開はアメリカの映画に良くありますが、格好良いというよりはちょっと無理に感じてしまいました。
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安生正著、宝島社刊
安生さんの「生存者ゼロ」を読んで感銘を受けました。そこで作者2作目の本書を手に取りましたが、一作目と同様のパニック小説でありながら、個性豊か(やや類型的ではありますが)な登場人物たちの群像劇といった趣でした。主人公の描き方も異能の人ながら等身大の人物として描かれています。今野敏さんの隠蔽捜査シリーズの竜崎に類似点を感じました。主要な登場人物の生き様を類型的な悪者が際立たせており . . . 本文を読む
蛇のひと
2010年公開の日本の映画です。変わったタイトルの意味が終盤で明らかになり、心にざわつきを覚えました。優れた脚本と俳優で良い作品に仕上がっています。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/蛇のひと
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原田マハ著、集英社刊
原田さんの「楽園のカンヴァス」が良かったので、本書を手に取りました。民芸運動に関わったバーナード・リーチの弟子として仕えた沖亀乃介の視点から物語が進みます。中々に劇的な展開で長編小説の醍醐味を味わえました。柳宗悦については何冊か読んでいたので知っていましたが、その仲間とも言うべき白樺派の人々、濱田庄司などの陶芸家についての知識はほとんど無かったので、バーナード・リーチと並んで . . . 本文を読む
2012年日本公開のアメリカの映画です。評価の高い作品らしいのですが、アメリカ人好みのギャグが強めで結構スプラッター系の作品。おまけにほとんどあり得ない結末です。そうした傾向を好む人には高評価の作品なのでしょう。
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URL => https://ja.wikipedia.org/ . . . 本文を読む
加藤直美著、祥伝社刊
著者はマーケットリサーチのコンサルティング業務が主な仕事とのことで、コンビニが激烈な競争をしつつ、消費者の嗜好に適う食べ物を作り、新しい食材、加工方法、ラッピングによって消費者の嗜好をリードし変化させてきたことを、データを示して述べています。
私達の世代が育った環境は、家庭内で素材を調理した食事がほとんどでしたが、高度経済成長後、インスタント食品の普及、チルド食品の展開、コン . . . 本文を読む
2015年公開の日本映画です。4月1日に嘘をついた人々が、実はつながっている、というアメリカ映画で用いる手法を効果的に生かした作品です。脚本良し、俳優良し、演出、音楽みんな良し。面白くて元気になる映画です。怪しい占い師役でりりィ出演していました。懐かしい。
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URL => https . . . 本文を読む
何十年か録り溜めた好きな曲を聞き返しています。その中に「紙ふうせん」の「冬が来る前に」がありました。就職するちょっと前、ほぼ50年前の曲です。下記URLの上のリンクで聞けます。このデュオが「赤い鳥」のメンバーであったことも知っていました。わずかな記憶ではコンサートも聴いたような。いい曲だと思います。で、紙風船の別の曲を聴きました名曲「翼をください」です。青春ど真ん中の曲です。「ハイファイ・セット」 . . . 本文を読む
おかべたかし:文、山出高士:写真、東京書籍刊
身近な食べ物を含むモノで、「普通のモノ」と「高級なモノ」の値段に差が生じる理由を追及しています。34の品目です。両者の写真を見開きで左側に「普通のモノ」、右側に「高級なモノ」。次の2ページで異なる理由と生産者や販売者の紹介が載っています。一番分かり易くてごもっともなのが、良い材料を使い手間を掛けているから高い、というもので、身も蓋もない感じです。しかし . . . 本文を読む
2008年公開の日本の映画です。同級生三人が成人後にある事件に出会い・・・。非常に凝った脚本で俳優も一流です。楽しめましたが、見ている人を騙そうという意図が強過ぎるように感じます。いい話なのにもったいないと思うのですが、推理小説の好きな人が好む展開かもしれません。もうちょっと最後のドン返しの場面を自然な脚本と演出にした方が私の好みです。
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赤瀬川源平著、佼成出版社刊
写真の月刊誌に寄せられた読者の作品を見ていて、タイトルが残念なものがあります。また、タイトルによって作品の狙いが分かる場合も。それでタイトルを見ないで写真をよく見て、自分なりにタイトルを考えることをたまにしています。それ程にタイトルは写真の印象を大きく変える力を持っています。
本書は、著者の長年の路上観察活動で記録した写真を見開きページの左側に、タイトルと短い文章を右側 . . . 本文を読む
銀行強盗の主犯が罠にはめられ逮捕される。何かがおかしい。
アクションとその謎解きが本作の主眼で、俳優達も渋くて良いのだが、脚本が普通で感動がない。良くあるアクション映画を見終わった後の残念感が残りました。
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URL => https://eiga.com/movie/88270/
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