以前東京で一泊した際に、偶然見つけた店です。その時は時間の関係で入店しませんでしたが、やっと食事ができました。穴子専門店です。日本橋の丸善がある中央通りから南に1ブロック入った場所にあります。食したのは「箱めし」の小箱(1,800円)と「穴子ちらし」(1,300)です。「箱めし」は「焼上げ」と「煮上げ」の二種類がありましたが、ウナギと比べるために「焼上げ」にしました。妻と食べ比べしましたが、どちら . . . 本文を読む
原著、早川書房刊
1989年の第102回直木賞を受賞した作品です。下記のURLによれば、作者は非常な寡作でデビューから19年間で長篇4作、短編集1作、エッセイ1冊なのだそうです。探偵物の常道をいく作品で、矢作俊彦さんの「ロング・グッドバイ」が似ている感じがします。
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URL => http://ja.w . . . 本文を読む
下重暁子著、横浜録音図書発行
著者の名前をどこかで聞いた名前だと思っていたら、下記URLによればNHKのアナウンサーであったとのことです。ネットで画像を見て思い出しました。いたいた!
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/下重暁子
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極めて短い作品70編を収録した短編集です。タイトルの「SUDDEN FICTION」とは、本書の編集者が、関係者と知恵を出し合い作り上げた名称です。「ショート・ショート」よりも短い、ごく短い作品を選りすぐったものです。それにしても70もの短編集は、読んでいて疲れます。短いのは2ページ程度で、長くとも6ページくらい。作品世界を理解するためには、かなり集中して読まなければなりません。ある程度長い本は、 . . . 本文を読む
東京都美術館で開催されている展覧会です。15-17世紀のイタリア美術を、代表的なラファエロやカラヴァッジョの作品を交えて紹介しています。実見して驚いたのは、色彩が美しい事です。今まで観ていた絵の多くは、年月を経ていて、描いた当時の色彩がくすんでいたのか、元々、そのような色遣いなのか、素人の私には分かりませんが、展示された作品の多くは洗浄され修復されており、鮮やかな色彩が実感できました。例えば、ボッ . . . 本文を読む
東京映像社制作
昔、我が家に弓矢が飾ってありました。母が実家から持ってきたもので、幼い時に、何度も何度も見つめていたように記憶しています。明らかに竹なのだけれども、その辺の竹と異なる、真っ直ぐで茶色く、とても軽かったように記憶しています。高校に入った時、それまで部活は禁止だったのが、母が、弓道を勧めてくれました。学校に弓道部があったからでした。しかし、それまで、母に多くの関心事を禁じられてきた為か . . . 本文を読む
1969年7月、私は中学生。アポロが人類初の月面着率に成功した翌日、校長先生がその意義が話されました。SF小説大好きな少年だった私は、うれしくて一人心の中で喝采を叫んでいました。(一人だけいたSF好きの同級生とは歓びを語り合いました)その翌年、サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」がヒットしました。爾来40年。今では、宇宙を飛翔するアポロ11号の映像と「明日に架ける橋」の歌が、私の心に一体と . . . 本文を読む
麻生幾著、NHK出版刊
NHKの土曜ドラマで放映された「外事警察」の原作です。非常に楽しみにしていたのですが、期待に違わず素晴らしい出来でした。そして、テレビとは異なるストーリーでした。麻生さんの作品は緊張感が持続して最後まで継続します。そして、非常にリアルです。本作の前に読んだ「エスピオナージ」でも、尾行の手法や尾行をまく方法は、「へぇ~~・・・」って感じです。テレビで出演した方々が素晴らしく番 . . . 本文を読む
堀辰雄著、横浜録音図書発行
聞き終わるのに非常に難渋した作品でした。描写が非常に平坦で、自分の行為にも「まるで・・・のように」という、異質な表現が多かったからです。また、朗読も、作品の持つ暗い雰囲気を助長するようで、滅入るような感じがしました。しかし、下記のURLによれば、作者は、明治38年生まれで、本作は昭和11年当時のものだそうで、分かってみれば、表現の仕方が異質なのは、当時にあってはモダンな . . . 本文を読む
織本篤資(とくすけ)著、並木書房刊
ネットで著者ご本人の情報が得られないので、以下に本書の著者紹介を引用します
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「1941年東京都生まれ。フリー・ライター。国内外の刃物に詳しく、ナイフ・デザイナーとしても多くのベストセラー・ナイフを生む。ナイフ行脚の . . . 本文を読む
夏樹静子作、横浜録音図書発行
下記URLによれば、昭和13年生まれ。大学に在学時から作家活動を続けられたとのことで、実に長く立派なキャリアをお持ちです。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/夏樹静子
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稲見一良著、新潮文庫刊
稲見さんの久しぶりに読む作品です。最初は『ダック・コール』を、次に『セント・メリーのリボン』を読みましたが、それぞれに異なる味わいの中に、通底するトーンを感じました。本作も同様で、二作品とは全く異なるアプローチながら、同一の通奏低音が鳴り響いています。稲見さんはご自身の寿命を覚悟してから作家活動に専念されたとのことで、寡作ですが独特の作風が魅力です。
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またしても日本アニメの底力を実感できる作品に出会えました。仮想世界の出来事が現実世界に影響を及ぼしてしまう。その時に、たまたま長野県の片田舎に居合わせた少年が、その地の一族と力を合わせて世界を救う話です。人の世の良いことも悪いことも、すべてが人から発していることを感じさせました。そして、絵空事かもしれないけれども、人の思いこそがすべての根源であることを感じさせる秀作です。現実世界の描写がアニメの本 . . . 本文を読む
学生時代の学園祭に初めて見て、びっくりした作品です。その時に黒澤明監督の3つの作品を上映しており、その一本だと記憶しています。今から35年程前のことでした。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/椿三十郎
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矢崎節夫著、ぎょうせい刊
トニー・ベネットのスマイルという曲を聞いた時、実にストレートで不思議なジャズナンバーだと思いました。しかし、その曲はチャップリンが作った「モダン・タイムス」で使われた曲で、チャップリンが作った曲なのだということを本作で知りました。チャップリンの経歴は下記のURLに詳しく紹介されていますが、その生涯は苦難の道でありながら、ひたすら高みを求めての旅であったようです。
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