ドナルド・R・キルシュ著、早川書房刊生まれつき健康で身体に悪影響を及ぼす事をしなかった人、あるいは生まれつき虚弱な体質なことから身体を労って生きてきた人は例外として、高齢者が集まると、つい病気の自慢大会になり勝ちです。私も遺伝的に循環器系の数値が悪く必要な薬を飲んできましたが、退職後は難病や癌の罹患を経験しました。
難病は、風邪などに決してならないようにと主治医に申し渡され、薬を一生手放せないな . . . 本文を読む
同名の漫画を原作とした2022年公開のテレビドラマです。
漫画が原作の作品は、映像化する際に元のテイストをどの程度再現するかが難しいと思います。原作を読んでいないので分かりませんが、本作品は、丁度良い感じのできあがりと感じます。主人公が直面する危機の際に、幾分安易と感じる解決策が示されている場面がいくつかありますが、それでも楽しめました。最後の頃は面白くて、久し振りに夜更かしをしてしまった程です . . . 本文を読む
椎名誠著、集英社文庫刊江戸時代に実在した大黒屋光太夫の足跡を辿る旅のルポ記です。世界一の寒冷地であるシベリア地域を初め、所々に赴きます。
マイナス50度の場所での経験や、ソ連崩壊直前の時期の各地の劣悪な環境やサービス、あるいは人々の日常生活など、興味を引かれることが沢山述べられています。
現在では、ソ連時代の状況が明らかになっていますが、当時は、共産主義に傾倒する文化人や学者が、まだ幅をきかせ . . . 本文を読む
2005年公開の韓国映画です。シリーズ2作目のようですが、第1作目は見ていません。
ヤクザが高校で教育実習をすることになり、止む無く実習に赴くが・・・。
筋があるのだが大した意味はなくて、ズーッと笑いの壺が満ち溢れていて笑えました。公開当時18歳のハン・ヒョジュさんが、リアル女子高生の感じです。悲劇もあるが、そこに重きを置いていないので、ワハハと笑って楽しめる作品です。キム・サンジュンさんがヤ . . . 本文を読む
高峰秀子著、文藝春秋刊本書は、ほとんどがオール読物に掲載された高峰さんのエッセイ集です。収録された13本は、昭和63年(1988)-平成10年(1998年)のもので、内容は日常のこと、昔の出来事のことなど、多岐に亘っています。
そのどれもが魅力溢れる文章で、高峰さんのお人柄が表れた、ざっくばらんで急所を突いた箴言の様なものが多い様に思います。幅のある表現と形容が生き生きとした調子を醸し出し、大ら . . . 本文を読む
伊坂幸太郎さんの同名小説を映画化した、2018年製作の韓国の映画です。日本で製作された映画も見ましたが、ほぼ同じような展開と記憶しています。日本の映画は2010年公開なので、恐らく8年位後の製作と思います。
主人公は、日本では堺雅人さんが演じていますが、韓国の俳優カン・ドンウォンさんと似た雰囲気を感じました。どこまでも善良で、陰謀に巻き込まれ、暗殺事件の犯人として追われながらも、その生き方を変え . . . 本文を読む
五十嵐らん著、ワニブックス刊専門職として「2003年から2005年まで、中国雲南省の多国籍花卉企業で現場指導および経営に携わっていた」著者が、中国で遭遇した数々の魔体験の数々と、そこから見えてくる、日本人と中国人、あるいは日本と中国との関係について述べている本です。
大方は、大笑いして読める内容ですが、現在の日中関係と、戦後の日本の自虐史観に根差した不合理な国内状況について、誠に共感できる論を展 . . . 本文を読む
どうしても結婚していることにする必要があるが、許雄灯は結婚したくないとう男性の為に、結婚を偽装する仕事をしている女性が主人公です。法的に婚姻関係を成立させるか否かにかかわらず、周囲に結婚していると納得させて、それにより報酬を得る仕事です。
主演はパク・ミニョンさんで、有り勝ちなラブコメかと思っていましたが、そうではありませんでした。主な登場人物は、判事と俳優、そして以前の顧客と、主人公を非の打ち . . . 本文を読む
大沢在昌著、双葉文庫刊1996年に出版された単発物の作品です。今は短大の教授にして学長である主人公は、戦後の混乱期に盗賊団に加わっていた。ある時、非常に不可解な盗みの現場に出会ったことから、盗賊団のリーダーが解散を宣言し、その際に得た「お宝」を封印することにした。それ以来、正体が露見することを恐れつつも、普通の善良な社会人として生きてきたが、あることから風向きががらりと変わってしましい・・・
そ . . . 本文を読む
2022年製作のアメリカの映画です。女性が主演するアクション映画が目白押しですが、オルガ・キュリレンコが主演であれば、それ程酷くないだろうと思って見ましたが、ちょっと微妙でした。イマイチでした。----------------------------------○ハイ・ヒート その女 諜報員----------------------------------評価は3です。※壁紙専用の別ブログを公開 . . . 本文を読む
渡辺洋二著、文春文庫刊亡き父から聞いた僅かな戦時体験の中で、父は爆撃機の「呑龍」を操縦し銃撃で傷を負ったそうです。本書の主役である「屠龍」は、名前が似ていて気になり手に取りました。用途は異なりますが、双発であることなど共通点もあります。
本機は、軍の指示により川崎航空機工業が開発しましたが、当初の想定である強力な戦闘機としての能力を達成することが出来ず、運用と改修によって、重爆撃機への攻撃に適性 . . . 本文を読む
2016年に放送された韓国のドラマです。妾の息子として生まれ父親の家に引き取られてた主人公は、荒れた青年時代を経て父親が経営する大企業で働いているが評判は芳しくない。
ある時、実の母親が肝臓疾患で余命僅かであることが分かり、臓器移植を必要としたがドナーが見つからない。万策尽きた頃、主人公が新規開店したレストランのスタッフとして雇われた女性に、ドナーになってもらう為に偽装結婚を持ち掛ける。
一方 . . . 本文を読む
西川治著、ちくま文庫刊文末の著者の言によれば、本書は1997-2000年の間、日経新聞などに掲載された記事の中から「安くてうまい食べ物」だけを選んだ63編のものだそうで、掲載時の文字数の制約から書き足らないことを加えているとのこと。
こうした食べ歩きは、同じような調子で書いてあると読み飽きてしまいますが、本書は全くそのようなことがありませんでした。恐らく、食事の前後に経験したことを簡潔に、そして . . . 本文を読む
毎朝晩、仏壇に線香を立てていましたが、一回ごとの本数が少ないながらも灰が着実に増えるので、定期的に燃え残りを漉して灰だけを取り出さねばなりません。また、火の気が若干心配だったので、ホームセンターで代わりになる物を物色したところ、乾電池式で点灯する製品がありました。しかし、見るからにしょぼくて玩具のようで残念感がハンパナイ感じでした。
それでアマゾンで物色して見付けたのが、下記リンクの製品です。オ . . . 本文を読む