田中和明著、秀和システム刊文明の歴史は金属の歴史という側面が大きいと思います。最も大きな存在は鉄ですが、その他にも、社会経済活動に影響を及ぼした金属は沢山あります。
著者は子供の頃歴史が好きで長じて製鉄技術者になったそうですが、現在は企業への助言と指導を生業として活躍されているようです。同じ理系の頭のせいか、本書を読んでいると、純粋で無垢な著者の生き方が伝わってきました。(私はそうでもありません . . . 本文を読む
2020年放送の韓国のテレビドラマです。長く交際した男性との失恋が二度あって心に傷を負ったヒロインが、二度目の時にたまたま居合わせた精神科医が慰めてくれたことから、二人の恋が成就するまでの話です。
脚本が不自然な点が多々ありますが、主演の二人の落ち着いた声音が良い。また、脇役が良い演技をしています。特に、ヒロインにつきまとう昔去った恋人が不気味で、暗い影をまとっており、難しい役でしたが、イ・ジフ . . . 本文を読む
山本桂子著、講談社刊江戸時代以降の日本での化粧の歴史を辿った本です。装うことの是非ではなく、社会経済状況を反映した面が大きい化粧方法と技術及び製品、そして、その狙いを、当時の文献から引用しながら分かり易く紹介しています。
私が社会に出てから、化粧や服装が派手になったバブル期以降が記憶に残っていますが、本書を読んでいる内に、それ以前の思春期頃の流行も思い出しました。著者は私よりも6歳年下ですから、 . . . 本文を読む
正統派SF映画の2作目をブルーレイで見ました。一作目を見て感動、感涙し、次作は劇場で見る予定でしたが、何と見逃してしまいレンタルで見ました。これだけ作り込まれたシリーズは、映像、美術、演出、音楽などの全ての面で、ブルーレイで見る必要があります。出演陣が素晴らしく、物語に適した衣装の数々にも感銘を受けました。昔のSFファンにとっては、感涙無くして見ることの出来ない最高傑作だと思います。------- . . . 本文を読む
向笠千恵子著、平凡社新書刊本書は、鯖、ぶり、塩、鮑、昆布、醤油、鮎鮨、茶、砂糖、豆腐、唐辛子、さつまいもの12品を取り上げ、その食品が運ばれた道(街道)を辿り、往時を振り返りつつ、関係者や状況を取材しています。
読み始めてからしばらくは違和感があったのですが、その正体は、本書で取り上げた食品を使った料理の数々の食レポが非常に多いことでした。それに気付いてからは、すんなり読めました。もう一つの特徴 . . . 本文を読む
2022年に放送された韓国のテレビ時代劇です。兄を殺して王になった悪逆非道の君主を倒す物語です。出演陣、演出、美術など水準に達していますが、脚本が中途半端であるため、緊張感がなく、終盤になって盛り上がりが見られる感じでした。
李氏朝鮮時代の作品は作り尽くされているせいか、変化を付けた作品を作り上げなくてはならず、作風が私の好みではありませんでした。----------------------○コ . . . 本文を読む
ジェイムズ・ブラホス著、日経BP刊コンピュータが人間との有用な会話を交わす技術が大分前から研究されてきましたが、近年になり急速に実用化され普及しています。本書は、アレクサとシリだけでなく、他のAI機能の開発の経緯を辿って、人間の音声の認識、解析と意味の把握、内容に応じた必要な処理の後に、人間に音声の会話の形で出力する一連の技術開発に触れています。その成果としての会話を実現する事が如何に困難であった . . . 本文を読む
宝野和博&本丸諒著、日本実業出版社刊磁石が見えない所で大活躍していることは知っていました。代表的なのはモーターです。ハイブリッド車では、約100個ものモーターが使われているそうです。
本書は、磁石の種類と、それぞれの開発の経緯や性能向上の取り組みから始まり、ハイブリッド車やEV車では、より高効率なモーターに必須である、磁力がより強い磁石の開発の第一線で活躍されている宝野和博が、本丸諒さんと協力し . . . 本文を読む
アマゾンプライムビデオで配信中の、同名小説を基にした中国で製作されたドラマです。原作は、下記リンク一つ目の「三体」というSF小説で、話題になった時読みましたが、単調な展開とストーリーの把握が困難で、途中で放棄してしまいました。
ドラマでは、一話40分程度で全30話にまとめてあり、分かり易い展開で最後まで鑑賞しました。登場人物が類型的でなく、俳優陣が多彩で魅力的です。原作は3作まであり、本作は原作 . . . 本文を読む
園田英弘著、文春新書刊非常に身近な「忘年会」の起源、時代と共に変化した様子などについて真面目に論じている著作です。前半は、室町時代の文献の記述から始まり、中国からの影響が見られることから、当時の「忘年会」に類似した行事の内容を探ります。それを江戸期まで延々と続けていて、いさささか退屈でしたが、中盤の江戸期から現代までの忘年会の意義や形態の変遷、外国との比較など、幾分面白さが増しました、とはいっても . . . 本文を読む
2022年放送の韓国のテレビドラマです。主人公は高校生の時、自動車事故で両親を失い天涯孤独の身の上になってしまった。その後は、アルバイトで生活費を稼ぎながら猛烈に勉強して国内の最高学府の法学科に入り、卒業後は検事になった。正義を貫く熱血漢の主人公は、数々の実績を積み重ねて、大物政治家を標的にしたが、逆に殺されてしまう。ところが、死んだはずの自分が生き返り、大物議員を完全にやっつける事を条件として人 . . . 本文を読む
アダム・ラシンスキー著、早川書房刊スティーブ・ジョブズとアップルについて、結構多くの著作を読みました。両者は、創造主と、その創造物として、多くの人々の賞賛と敬意の対象となっています。特にジョブズのキャラクターは、その功績故に否定することが困難ですが、社会の一員として振る舞いは、完全にイカレテいるという評価は変わっていないように思います。どのような手段を選ぼうとも、結果的に革新的で魅力的な製品を生み . . . 本文を読む
加齢によって目も弱ってきていますが、読書にドラマや映画の鑑賞で酷使しています。もともと近眼気味で、老眼が進んだ今も、小さい文字以外は裸眼で大丈夫ですが、数年前に、ディスプレイを長時間見ていて、眼底部に重く鈍い疲れを感じました。
50代から、自動車で外出する際には、明るい日はサングラスで目を保護していましたが、ディスプレイは40年くらい凝視し続けてきたので心配でした。そこでディスプレイを見る時は「 . . . 本文を読む
山崎洋子著、新潮社刊私の若い頃、沢村貞子はテレビでおなじみでした。その沢村さんのマネージャーが、沢村さんの没後、周囲の沢山の勧めによって執筆した著作です。
世間を知らないまま沢村さんのマネージャーになり、沢村さんの導きで仕事を覚え、後には、沢村さん以外にも著名な芸能人を抱える事務所を営むようになったのだそうです。30年余の時間を共にした著者ならではと思える数々のエピソードによって、沢村さんの人と . . . 本文を読む
本を読むのが一番の趣味で、本を読んでいて分からない言葉の意味や事柄を調べるのに電子辞書が便利です。机に向かっている時は、ネットですぐに調べられますが、趣味の翻訳の時に忘れている漢字を引くのには電子辞書が一番便利です。そのため、本を読む、机(1)、寝る時(2)、運動のためのエアロバイクの場所(3)、歯磨きの時(4)に電子辞書を置いています。
画像は、現在所有している電子辞書で、画像の括弧書きの数値 . . . 本文を読む