2016年日本公開のスペインとブルガリアの合作映画です。近未来の地球が舞台となったSF映画で、作り出したロボットが、設定された制御機能の一部が解除されてしまったらしい状況から、主人公の保険調査員が真相の究明九名に当たりますが・・・。
映画に対する評価は高くないようですが、私は非常に満足しました。人間の描写に雑な部分があるものの、正統派SFとして、ロボットの描き方が適切だと思います。CGも出来が良く . . . 本文を読む
苦瀬博仁著、白桃書房刊
20年程前知人から、かつて水運で栄えた地域が湖を通して物資、文化だけでなく婚姻による人の縁も結ばれたと教えられました。その後、様々な書籍(例えば乙川優三郎さんの「さざなみ情話」、あるいは書名を忘れましたが、江戸時代に霞ヶ浦と那珂川を結ぶ水路の計画)やテレビ番組(ブラタモリ)で往時の水運の様子を垣間見ました。
本書は、そんな長い期間に亘ってうっすらと関心を持っていた水運を含め . . . 本文を読む
2013年公開のアメリカの西部劇映画です。小さい頃にテレビで見たのを思い出しました。ウィリアムテル序曲が流れると、どきどきして見たことをうっすらと思い出します。
本作品は、ローン・レンジャーの誕生秘話といった内容です。理想家の主人公がいくつもの試練を経て正義の味方になる筋書きです。脚本の細かい部分では難がありますが、全体として非常に考え抜かれており演出も素晴らしい。また、出演陣が見事に役柄を演じて . . . 本文を読む
浜矩子著、集英社刊
知識は総合されて初めて知恵になるのだと思います。今まで何冊も一般向けの経済関係書籍を読みましたが、全体像がつかめませんでした。本書は、平易かつ実例を挙げつつ、段階的に説明していて分かり易い。また全体の構成が上手くできているので、著者の導くままに山を登っている感じです。考え抜かれた構成と巧みな表現が相俟って素晴らしい書籍になっています。
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2016年公開のアメリカ映画です。主演のオルガ・キュリレンコが凄腕の女諜報員を演じています。少し線が細い感じですが表情が良い。敵役のジェームズ・ピュアフォイがいやったらしい感じを出していて中々でした。脚本は大筋では良いものの、アクションシーンの細部にリアリティが無く残念です。続篇を意識した作りになっていると思いますがどうでしょうか。
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高階秀爾著、岩波新書刊
本書は1969年(昭和44年)初版の書籍で名著と聞いたことがあります。ほぼ半世紀前の著作ですが、こうした分野のものは普遍性があるためか大変興味深く読みました。収録された15の名画は、実物を見たものも含めてすべて見たことがあります。しかし、本書が示した作品の意味を知ると見方が大きく変わります。そのことは著者ご自身が経験したこととしても述べられています。西洋絵画は、特に、時代の . . . 本文を読む
2005年に製作されたアメリカ・イギリス・ドイツ合作映画映画です。第三次世界大戦後の混乱した世界が舞台です。イギリスが独裁者によって支配されている状況下で、謎の男「V」が独裁政権を打倒すべく動き出します。両親を政府に殺されたヒロインは偶然Vに遭遇し、やがてVの行動に巻き込まれて行きますが・・・。
最初は物語の性格が分からないので戸惑いましたが、次第に引き込まれました。見事な脚本と演出、出演陣の熱演 . . . 本文を読む
シリーズ四作目の作品で、八編からなる短編集です。シリーズに登場する主要な人物の人生の断片が鮮やかに切り取られています。月村さんのさみしげな眼差しはどこに由来しているのでしょうか。陰影は、長篇以上に濃く描き出されています。また、本作品で披露された登場人物のエピソードによって、本編を読む際の理解が深まるように思います。三作目をまだ読んでいませんが楽しみです。
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購入したDAPが使用目的に合っていなかったので、ブルートュース機能によるトランスミッターを購入しました。レビューで小さいと知っていましたが、手に取ってみると本当に小さい。しかし、小さなDAPにも入っているのだから、もっと小さくできるのでしょう。バッテリーの大きさと操作性を考慮してこの大きさになったのでしょう。(充電はUSBから給電する端子があり、ケーブルが付属しています。)
「RX」と「TX」とい . . . 本文を読む
都築政昭著、朝日ソノラマ刊
黒澤監督の「赤ひげ」の製作過程のドキュメント作品です。既に同じ著者の「黒澤明と「用心棒」」は読みましたが、本書は、その5年前の2000年(平成12年)に出版されたものです。「用心棒」のドキュメントにも感銘を受けましたが、本書も脚本の製作過程、キャスティング、美術、撮影、音響など、製作現場の執拗で入念な行き詰まるような雰囲気が伝わってきました。「用心棒」の時よりもスタッフ . . . 本文を読む
使っているカーナビの外部入力は、SDカードかブルートュースだけです。SDカードの場合、朗読などのファイルを途中から聞きたい場合は、早送りが遅くてとても大変。持っているソニーのブルートュース機能付きのDAPで試したところ聞けますが、これは音楽専用なので、朗読作品用にネットで調べてブルートュース機能の付いて製品を購入しました。画像をご覧の通り非常にコンパクトです。また「マイクロSDカード64GBに対応 . . . 本文を読む
永らく卓上扇風機(画像右下)を愛用していましたが、結構振動が大きく、落とした際にプラスチック製のファンカバーが割れてしまったりで、買い換えようかと何年か物色していましたが、なかなか納得できるものが見つかりませんでした。今までのものは、ファンの重心が回転軸と少しずれているためか、購入当初から振動していました。しかし、モーターが強力なのかファンの形状が良いのか、風量が結構多いのです。類似の製品は風量が . . . 本文を読む
月村了衛著、早川書房刊
月村さんのシリーズ三作目の作品です。本作では機龍兵に搭乗する一人ユーリ・オズノフが潜入捜査をします。相変わらず、中盤までは動きが少なく、詳細な描写が続きます。しかも本作も前作同様暗くしかも長いので、最初に手に取ってから断続的に読み進めました。結局読み始めてから一年位。しかし、中盤からは緊張感が高まり、状況が大きく動き出すので引き込まれました。そして終盤で、すべての謎が解ける . . . 本文を読む
CDのリッピングに「iTunes」を使ってきましたが、友人から「FLAC」での記録を勧められ、有名な「Exact Audio Copy」を導入しました。実は以前も試用したのですが、インストール後のウィザード画面で面倒になり放棄してしまったのです。今回は、参考になる情報をネットで探し、何とか使えるようになりました。下記のURLを参考にインストールすれば日本語で使えるようにまりますが、ウィザード画面で . . . 本文を読む
中川淳一郎著、新潮新書刊
馬鹿野郎、間抜け、アホ、頓馬、でれ助など、下品な痛罵が最近はめっきり聞く機会が減ってきたように思います。パワハラなど、威圧的な言葉が危険な状況を生み出す恐れがあるからでしょうか。あるいは、世間が昔と比べて洗練されてきたからでしょうか。
年齢と共に見るテレビ番組が減ってきました。見ていてゲンナリすることが多くなりました。若い頃は笑いながら見ていたような番組にも全く興味が湧き . . . 本文を読む