早田森著、メディアファクトリー新書刊新幹線が登場した頃は「夢の新幹線」と呼ばれていました。私が初めて乗車したのは、大学生になって一人旅に出掛けた時でした。感動した記憶はありませんが、忘れられないことがあります。客室のドアを入ってからドアを閉めようとしたのですが、どうしても閉まりません。しばらく悪戦苦闘して、ふと客席を見ると何人かの人が不審そうに私を見ていました。「?」が宙に沢山浮かびました。・・・ . . . 本文を読む
昔は多くの家に木彫りの熊があった様だ。我が家にもあり妻の家にもあったそうな。北海道旅行のお土産です。
アマゾンプライムで見た「全ては熊から教わった 木彫家 藤戸竹喜の世界」は、熊の木彫り職人の二代目である藤戸竹喜さんの作品、製作風景、ご本人の生い立ちや製作への思いを紹介しています。藤戸さんの本業とも言える熊の像は、私のかつて見た物とは全く異なり芸術作品であることが一目瞭然です。
アイヌの末裔と . . . 本文を読む
伊藤潔著、文藝春秋刊台湾一周の旅行に参加した時のガイドは、日本統治下で教育を受けた60代後半と思しき男性でした。非常に流ちょうな日本語で、簡にして要を得たガイド振りでした。幾日目かに、国民党政権を悪し様に語り、自分達が国民党政権に如何に酷い扱いを受けたかを話しました。ある程度の知識があったので、その知識を肉声で確認できました。
マスコミ報道で、李登輝さんのことを概略知っていましたが、台湾生まれの . . . 本文を読む
2016年日本公開の韓国の映画です。ある少年が目覚めると全くの別人になっていたところから物語が始まります。原因は不明だが、一旦眠って目覚めると、性別、年齢、人種など、全くの別人の容貌に変わってしまう。
何年も経った後、家具職人として自立した主人公は、母親以外に自分の特殊な境涯を知る唯一の人物である同級生と家具の工房を始める。そしてある時、ある女性に一目惚れした主人公は、自分がハンサムな男性の時に . . . 本文を読む
那須正彦著、中公新書刊世に名高いケインズの経済理論が、自身の金融界や政策立案の実務経験を通じて形成されたのではないかという、著者の独自の視点から、ケインズの来し方と理論の形成過程を辿っています。
アダム・スミスが打ち立てが経済学の理論が、実体経済と合致しない点が見られることに注意を向けたケインズが、自身の経験を通して独自の理論を打ち立てたと言うことです。したがって、理論の是非を問うものではなく、 . . . 本文を読む
スペインの同名小説を基にしたテレビドラマで、全7話の作品です。特殊な事件を解決するために作られた秘密組織の切り札「レッド・クイーン」に採用された女性は、地球上で最もIQが高い。しかし、あることから大きな痛手を受け職務を放棄してしまう。何とか復帰させようとした組織責任者は、ある刑事を引き抜き、協力させることにした。何とか復帰することになり、早速、残虐な事件の捜査に着手するが・・・
レッド・クイーン . . . 本文を読む
井元康一郎著、福田俊之監修、プレジデント社刊レクサスブランドがアメリカで登場した際のトヨタの奮闘振りを紹介した書籍を大分前に読みました。故障したら全米の何処へでも直ちに修理に伺います、との約束を守り、ヘリコプターで現場に向かったというエピソードと困難な開発の様子を紹介していたのを記憶しています。五年位前に、知人のレクサスに同乗しました。車名は忘れましたが、然程大きな車体ではないものの、静かで足回り . . . 本文を読む
2024年製作のあ、エリカの映画です。リメイクだそうですが、アクション映画としては、少し凝った脚本でした。主演のェイク・ギレンホールが、素晴らしい身体で演じていますが、単なる筋肉マンではないトラウマを抱える主人公を見事に演じています。
登場する悪者どもが多彩で飽きさせません。本当に凶悪な奴から、人が良くて少し頭が弱いが何となく悪人の一人になった男とか、多彩です。今時の多様性を反映してか、多彩な人 . . . 本文を読む
語り手:石塚茂樹、聞き手:山中浩之、日経BPマーケティング刊私が20代の頃、ソニーはキラキラと輝いていました。突出した技術と斬新なアイディアを製品にしていた印象がある。また、ビデオのフォーマット普及の闘いに見られるように、我が道を行くスタイルが感じられた。例えば、デジタル・オーディオ・プレーヤーでは、インターフェースを独自のものにして、更に非常に使いづらいソフトをバンドルしたり、外部メモリーを利用 . . . 本文を読む
2023年公開の韓国映画です。普通ではない物や人を運ぶ運び屋として働く主人公の30歳位の女性は凄腕だ。ズバ抜けた運転技術と偽装などで、執拗な追っ手を振り払い、難しい依頼を捌いている。ところが、新しい案件は逃亡者が親子で、極悪な人物の配下達・・・・。
よくあるストーリーですが、韓国の作品らしく人情と巧みな演出で上手く作っています。最後は少し説得力に欠けますが、この結末でないと映画の意味が大きく変わ . . . 本文を読む
和田誠著、中公文庫刊平野レミさんの旦那さんとして知っていましたが、亡くなった時に話題になり、色々な仕事をしていたことを知りました。また、今まで読んだ本の中で、結構な頻度で、氏が装丁されたものがあったようだということにも気付きました。
それで「装丁物語」というタイトルと著者が和田さんであることから、手に取りました。中身は、氏が手がけた数々の書籍の装丁の意図、工夫、見所などが述べられ、その内の半分以 . . . 本文を読む
2022年日本公開のアメリア映画です。殺し屋が、依頼を受けた組織を襲う為に現場に行ったが、組織の人間は全員死んでおり、生き残った少女が皆殺しにした様だ。殺し屋は少女を救うため国外に連れて行き、相棒アンナ・ダットンに育て上げた。ある日、その殺し屋が突然襲われて死んでしまう。敵を討つためにアンナは、調査を始めるが・・・。
立派な俳優を揃え、お金を掛けていていますが、至る所演出のアラが感じられました。 . . . 本文を読む
深澤遊著、築地書館刊副題の「枯死木がつなぐ虫・菌・動物と森林生態系」に興味を持ち手に撮りました。そのものズバリのワンダーランドを解説したくだりは非常に興味深く読みました。驚くべき能力や関連性に引き込まれました。その一方で、著者の研究テーマの部分は、かなり退屈でした。また、「~しているようだ。」という推定内容の記述が多いことは、知識の乏しい一般人には相応しくないトピックで、結構な量がある。
とはい . . . 本文を読む
YouTubeで古楽を中心とした音楽を聞きながら翻訳をしていますが、もう10年近く聞いていると、ジャズやボーカルなどにも範囲が広がりました。それで、偶然聞いた中国語の歌が素晴らしいのに驚いて調べました。タイトルは「左手指月」(リンク1つ目)で、「霜花の姫〜香蜜が咲かせし愛〜」(リンク2つ目)という中国のドラマのエンディング曲でした。歌い手は「薩頂頂」(リンク3つ目)という方です。ユーチューブで「左 . . . 本文を読む