伊地知国夫著、東京堂出版
本書は身の回りの物や動きなどを「かたち:11つ」、「瞬間:11つ」、「生命:11つ」、「光:7つ」、「身近なもの:10つ」の5つに分けて、合計50の事柄を紹介しています。ミルクの滴がミルクの表面に入った瞬間の作品でも、良く見掛ける「ミルククラウン」に加えてキノコのような形のものも掲載されています。すべての項目で簡潔で明快な解説と共に、撮影機材が簡単に記されていて、中には自 . . . 本文を読む
2013年製作のアメリカとフランスの合作映画です。組織を裏切り裁判で証言したギャングの家族がFBIの証人保護プログラムで、フランスの田舎町に引っ越ししてきた所から物語が始まります。主人公の逃げているギャングをロバート・デ・ニーロが、その妻を ミシェル・ファイファー、長女役をディアナ・アグロン、長男役をジョン・デレオが演じていますが、皆、役になりきって演じています。FBIの担当捜査官をトミー・リー・ . . . 本文を読む
フェルディナント・フォン・シーラッハ著、東京創元社刊
シーラッハの著作で読んだ3冊目の作品です。前の2冊は短編集ですが、本書は中編といった長さの物語です。あるイタリア人がドイツに移住して定年まで働き、その数年後、突然殺人を犯した。自ら名乗り出て逮捕されるが動機を語らない。主人公の弁護士は、刑事弁護士として開業したばかりで、当番の国選弁護士として連絡を受け弁護を引き受けますが、犯人は動機を語らない。 . . . 本文を読む
2005年製作のカナダとアメリカの合作映画です。田舎町の小さなレストランに悪漢二人が強盗目的で入店します。因縁を付けますが主人公のオーナーが落ち着いて対応すると、女性店員を殺そうとします。あっという間の出来事でしたが、オーナーが圧巻の銃を奪い二人を射殺します。この事件が勇敢な店主の活躍としてニュースで報道されますが、主人公の表情は冴えません。軽傷を負った主人公が病院から帰宅する途中でも人々に賞賛さ . . . 本文を読む
作業時に聞く音楽を求めてユーチューブで良さそうなものを見つけて聞いていました「JFlaMusic 2018 Best song Cover by J.Fla | The best English songs 2018 => https://www.youtube.com/watch?v=CemGuRPsIUw&t=496s」です。よく見ていなかったので歌い手も確認せず、そもそも最近の流行歌を知らな . . . 本文を読む
フェルディナント・フォン・シーラッハ著、東京創元社刊
「犯罪」が素晴らしい作品だったので同著者の同じ短編集の本書を手に取りました。前作で書きぶりに慣れたためか感動するまでには至りませんでした。一方で、収録された15編の短編は、長さがかなり異なります。ショート・ショート並みに短いものからしっかり書き込まれたものまで。長いものは、事件の背景や経緯を詳しく述べる必要からです。また、弁護人本人の心の痛みを . . . 本文を読む
2014年製作のイギリスの映画です。ロンドンの若いギャングが女性を乱暴しているのを助けようとした老人が殺されてしまいます。義侠心に溢れるその老人が実はかつてロンドンを仕切っていたギャングの親玉で引退していたのでした。それを聞いた弟が、引退して暮らしていたスペインから戻り、その若いギャング達に復讐する話です。「龍三と七人の子分たち」とかなり似た感じの作品ですが、本作の方がかなり残虐が場面が出てきます . . . 本文を読む
中村浩美著、東京都写真美術館監修、新潮社トンボの本刊
シリーズ4冊目で、現代に至るまでの写真による表現の思想が語られていますが、日頃感じている「さっぱり分からない」という自覚が深まりました。私はアラーキーの写真を見て感じ入ったことがありません。森山大道さんの幾つかの写真に迫り来る迫力を感じる程度です。写真雑誌を見ていて、さっぱり共感できない作品があって、自分が悲しくなることが多いのですが、背伸びす . . . 本文を読む
2011年日本公開のイギリスとアメリカの合作映画です。主演がコリン・ファレル、ヒロインがキーラ・ナイトレイと豪華なキャストで、脚本も悪くない。おまけに主人公の妹役のアンナ・フリエルとヒロインの関係者で正体不明の男を演じたデヴィッド・シューリス、悪徳警官役のエディ・マーサンの演技が良かった。でも、結末の付け方が中盤から読めてしまうのが残念です。もう少し工夫が欲しかった。
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日垣隆著、ワック(株)刊
タイトルが誤解を招く内容です。「空間把握に関する研究」の方がしっくりくるのでは。ラジオの対談番組を基に7年後に書籍化したものとのことです。インタビュー形式にしては、著者の立ち位置が奇妙に感じる語り方です。冒頭にきちんと説明すべきではないでしょうか。
内容自体は大変に面白い。5人の専門家との対談は分かり易く興味深く読めます。方向音痴の人が外界をどのように把握しているかが本書 . . . 本文を読む
2014年製作のイギリス映画です。東欧で暗殺者として生きて来た主人公が、内戦の渦中に家族を殺されイギリスに逃れてきます。そこで家族を殺した男を追っていましたが、ある時モンタナという黒人の少年に出会い・・・。
筋立ては悪くなく、主演のラース・ミケルセンが非常に魅力的でした。しかし、演出のせいかB級映画の香りがそこはかとなくします。悪徳警官と敵役の、キャラクタと振る舞いの扱いが雑です。作り方によっては . . . 本文を読む
大下英治著、さくら舎刊
すっかり身近になった「百均」の創始者である矢野博丈さんの歩みを、ご本人と家族や社員、友人を交えて記しています。矢野さんは苦労を背負って生きていく上で、目の前のことに精一杯取り組んで来られた。その経験から、商売の神髄を身に付けた。理屈ではなく本心から顧客の満足度を最大化することを目指してきた。同時に、上手くいっているのはまぐれで、いつ倒産してもおかしくない、との危機感が商売の . . . 本文を読む
2013年日本公開のフランス映画です。舞台は戦後間もないフランスのパリ。田舎育ちのヒロインが実家を出てパリに仕事を探しに出ます。自宅の雑貨店に展示してあったタイプライターで独習した一本指でのタイプと目立つ格好で保険代理店の秘書に採用されますが、試用期間の一週間でタイプ以外には取り柄がないと判断され、タイプライターの早打ち大会に出場することを条件に本採用になりました。(何故店主がこう考えたのか、とい . . . 本文を読む
以前、ラミーの4色ボールペンを頂きました。万年筆も使っていましたが、ネットで見て値段の高いことに驚きました。早速使ってみた所、何とも書きにくく、30年位前のボールペンのごとく、書き出しがスムーズでなく何とも書きにくい。半年程たまに使ってみましたが書き味が変わりません。添付されていた替え芯は「黒、赤、青」の3種類で、三菱のジェットストリームです。それで、この製品の芯はジェットストリームの芯なのかと思 . . . 本文を読む
2012年公開のフランス、ベルギー、イタリアの合作映画です。パリの銀行強盗団が警察に強盗を察知され待ち伏せを受けますが、一味の首領がスナイパーとして警官達に銃撃を加え撃退します。一味は手負いの仲間と共に逃走に成功しますが・・・。
幾つもの要素が詰め込まれているので分かり難い場面があります。字幕の字数制限で主語が省略されて、しかも姓と名を場面によって使い分ける欧米圏の習慣によって分かりづらい。小説で . . . 本文を読む