読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

芭蕉紀行

2019年04月11日 17時52分48秒 | ■読む
嵐山光三郎著、新潮文庫刊
久しぶりに嵐山さんの著作を読みました。今回は、著者が長年親しんできた芭蕉の紀行作品に登場する地(「歌枕」と言うそうです)を辿り、紀行に込めた芭蕉の感覚と意図を探っています。私には不向きな分野で読み通すのに時間が掛かりましたが、平易で感覚に訴える表現で助かりました。昔、芭蕉が幕府の隠密として・・・、とか何とかという小説があると聞きましたが、弟子の曾良が幕府の隠密であったそうで、納得。また、作品解釈に役立てる為に、芭蕉研究では禁忌であるという衆道に触れています。
数年前、日本史の専門家と造詣の深い素人のお二人と共に関西の史蹟を訪ね歩きました。その折、二人は建物の基礎である丸石が顔をのぞかせている広場の片隅に立ち尽くしていました。該博な知識を基にした想像の世界に遊んでいたのだと思います。しばらく感慨に耽る二人を見つつ、私はボーゼンと立ち尽くしたことを思い出しました。嵐山さんと一緒に旅をしたなら同じ状態になっていたと思います。本書で、芭蕉の生涯のあらましに触れることが出来ました。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/嵐山光三郎
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評価は4です。

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